磯村勇斗、30歳を目前に“怒涛の過去”を振り返る「10代のころはパパラッチに追い回される妄想を」

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2022年06月30日 18:00  週刊女性PRIME

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写真磯村勇斗 撮影/伊藤和幸
磯村勇斗 撮影/伊藤和幸

 映像化は不可能。そう言われ続けてきた山本直樹の漫画『ビリーバーズ』。ピンク映画出身の城定秀夫監督が映画化を熱望したものの、キャストが決まらず何年も企画が止まっていた時期もあったという。そんな中、主人公・オペレーター役を快諾したのは、磯村勇斗。

「原作や脚本を読むと、今までなかったような感覚の物語、そして世界観ですごく感性を刺激されました。“やってみたい”という好奇心でオファーを受けました。躊躇? 全然なかったです」

身体に負担のない減量方法

 映画『ビリーバーズ』が7月8日、公開を迎える。孤島で暮らす、とある宗教的な集団に属する2人の男と1人の女。過度な食欲、物欲、性欲などを絶って“俗世の汚れ”を浄化し、“安住の地”を目指すべく修業に邁進していた。僅かなほころび、抑えきれない欲望、むき出されていく本能……。

 懲罰で穴に埋められたり、海辺での濃厚ラブシーンなど、NGなしで果敢に挑んだ。

「この不思議なカルト集団を演じることは、人間としても面白かったです。そこにエロスとバイオレンスが加わって。ここまで攻めているものは初めて。すごく実験的で、刺激的で、濃密で充実した時間でした」

 本作で映画初主演。3月に、日本アカデミー賞の新人俳優賞に輝いた際には“ようやくスタートラインに立てた”とコメントしたが、役者として陽の当たる道を堂々歩んでいる。

別に主演だからどうこうっていうのはあまり思っていなかったですね。主演がすごく大切だとも僕は思ってないので(笑)。もちろん作品を背負う部分はあるので、撮影環境には気を配りました。特に濡れ場ですね。自分は男だからいいんですが、北村(優衣)さんへのケアは最大限に考えて進めました」

 無精ひげ、そしてこけまくった頬……メインビジュアル公開時には“本当に磯村勇斗?”と話題に。本作のために10キロの減量をした。

「撮影の1か月半くらい前から準備して。身体に負担のない減らし方を自分なりに調べて。具体的にはバターコーヒーを取り入れました」

 朝、コーヒーにグラフェッドバター&MCTオイルを混ぜて飲んでいたという。

「満腹感を得られるので、食事量が必然と少なくなっていく。さらに集中力も上がるので、いいことだらけ。だから辛くはなかったですね」 

 と、こともなげに話す。クランクアップ後、同じ時間をかけて体重は戻したそう。

「『ビリーバーズ』に出てくるカルト集団の3人を見ていると、僕たちと同じだなと思うんです。誰もが持つ信じる力がマイナスに振れることはとても怖いなとも思いますし。人間の本能がむき出しになる彼らを見て、自分を見つめ直すことができるんじゃないかなとも思います」

 9月には30歳を迎える。20代でやり残したことは、

「まだまだ、いろいろあるかなぁ? あまり年齢を気にしたくはないんですが、地上波の連ドラ主演は20代ではできなかったかな。でも焦っているわけではないです。30代になって、脂がのった状態でやりたいなと思いますね」

「自分らしさを出せる役ともまた出会いたい」

 俳優デビューは22歳。大学を2年半で中退し、役者1本で生きると決めた。学生に始まり、主演俳優となった20代は怒涛の時間だったのでは?

「そうですね。プライベートも仕事も、本当に波が激しかったですね。10代のころは、すぐにパパラッチに追い回されるようになると妄想していましたから(笑)。でも事務所になかなか所属できなかったり、オーディションに書類を出しても受からなかったり。現実の厳しさを体感するところから始まった20代でしたね」

 当時を思うと、今こうして好きな作品に出演できるようになったことは、自身で思い描いていた以上だという。

デビューが遅かった分、友人たちと普通に外で楽しく飲んだりする経験ができたことはよかったなと思っています。今は、なかなか難しくなりましたから。ありがたいことに作品が重なることもあり、精神的にいっぱいいっぱいになってしまうこともありましたが、そんな時間を持てたことも含め、充実した20代だったと思います」

 迎える30代への展望は、

「30代に限らずですが、日本映画をもっと海外でも知ってもらえるように、日本国内でももっと多くの人に映画を好きになってもらえるように。盛り上げる役者のひとりとして、これからも作品に携わっていきたい。そして、自分らしさを出せる役ともまた出会いたいなと思っています」

#宇野さん、ごめんなさい

 メインキャストはオペレーター役の磯村に加え、副議長役の北村優衣、議長役の宇野祥平。孤島でギリギリの物資で暮らす物語ゆえに、3人ともロケ弁はおかずに少し箸をつける程度で我慢。

「現場では3人で“これ食べたい”“あれ食べたい”という話をすごくしながら、支え合っていました。だから、クランクアップの日には海鮮丼を差し入れして、思いっきり食べたのがいい思い出です。ただその日、宇野さんだけがいなくて(笑)。“俺がいるときにしてくれよ”ってすごい嫉妬され、めっちゃ謝りました。申し訳なかったな(笑)」

ヘアメイク/佐藤友勝 スタイリング/齋藤良介
衣装協力/LAD MUSICIAN、VEIN、DIET BUTCHER、
APOCRYPHA(すべてサカスPR)、NEPLA、JOHAN SILVERMAN
(ともにティーニーランチ)、SHINGO KUZUNO(シアンPR)

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