中日・福留孝介はもう“限界”? 一軍で再び「戦力」になる日は来るのか

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2022年06月30日 18:00  AERA dot.

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写真中日・福留孝介(写真提供・中日ドラゴンズ)
中日・福留孝介(写真提供・中日ドラゴンズ)
 中日・福留孝介が6月13日に出場選手登録を抹消された。プロ24年目、球界最年長の45歳は今シーズンここまで23打数1安打で打率.043。周囲からの二軍降格を求める声に対して立浪和義監督は我慢を続けていたが、ついに決心した形だった。10代の頃から注目を集めてきた天才打者が、野球人生の大きな岐路に立たされている。


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 二軍落ちに関して立浪監督は「本人もきつかったと思う、大事なところで使ってましたし」となかなか結果を残せなかった大ベテランを気遣った。


 福留と立浪監督は現役時代、9年間にわたって同じユニホームを着て戦った間柄。立浪監督は福留の長所、短所の両方を知り尽くしており、使いどころは熟知していたはずだった。しかし、これだけ結果が出なければ1つの区切りをつけなければならない。


「大ベテランになってからの難しさは監督自身が誰より理解している。若返りの過渡期にある中日では、結果以上に福留の存在感を重視していたはず。しかし打撃の内容、結果が悪すぎた。加えてチーム状態も悪化し、低迷しているというのも影響があった。2〜3本で良いからヒットが出ていれば一軍に残していたのではないか」(中日担当記者)


 福留の今季初安打は5月26日の西武戦(バンテリンドーム)、26打席目にようやく生まれた。それまで犠飛が2本あったが、ヒットが1本も出なかった中での一打にドーム内は大歓声に包まれた。


「ダッグアウトも湧き上がりベンチ裏まで大きな声が聞こえた。中にはハイタッチする者もいたほど。孝介は球道者というか常に自分のペースを大事にする。自らチームを盛り上げるタイプではないがプレーで尊敬を集めている。今季苦しんでいた姿を誰もが見ていたので、選手、関係者の誰もがホッとした」(中日関係者)


 初安打を放った際には相変わらずの存在感を示したが、結果的に二軍落ちとなった。打席の内容、チームの低迷、そして年齢など多くの要因が重なり、一軍では現状戦力にはならないと判断された。



 苦しい状況が続く中、福留のPL学園の先輩でもあるプロ野球OBの宮本慎也氏が「孝介は、後輩はね、今年結果が出なかったら引退ですよ。年齢とかも考えると」と自身のYoutubeチャンネルで語ったことも話題となった。


 宮本氏が率直に語ったように、福留はもう限界ではないかという意見は多いが……。


「今の福留はトータルで見れば一軍レベルではない。とはいえ、結果を出した時の影響力は大きい。若手選手が育っていない中で、苦戦が続くのならば頼らざるを得ない部分もあるでしょう。一軍再昇格の可能性はゼロではない」(中日担当記者)


「緩めの変化球を拾って打ち返した初安打はさすがだった。年齢的な部分で体力、視力は間違いなく落ちている。しかし打撃技術だけに関して言えばまだ一軍クラス。二軍調整中にコンディションをしっかり整えれば、春先のような散々な結果にはならないでしょう。宮本氏が『結果が出なければ』と言っているのはその部分ではないか」(在京球団編成担当)


 年齢的な部分もあり、福留の能力が落ちてきているのは間違いない。しかし打撃の「技術」に関しては戦力になれるだけのものが、まだあるという。またチーム状況的にも再び一軍で出場するチャンスは回ってくる可能性はありそうだ。


「チーム内の新陳代謝が滞っているからチャンスはある。コンディション、気持ちの両方が整えば一軍再昇格の機会も与えられるはず。相手チームとしても経験、実績がゼロに近い若手より福留が出てきた方が不気味さを感じる。本人もそれを理解しておりオールスター明けくらいの復帰を目指しているのではないか」(在京球団編成担当)


「中日は伝統球団なので、チーム成績が悪くても早々と白旗を上げ将来への切り替えもできない。立浪監督1年目から最下位などの醜態を晒すわけにもいかないので、目先の勝負にこだわる必要も出てくる。少しでも期待できるのなら福留を使うはず。今季の戦いを大事にするならば再昇格の可能性は高い。福留本人も現役へのこだわりは強いはずですしね」(中日担当記者)



 近年のドラフトで根尾昂、石川昂弥をはじめ、注目選手を数多く獲得してきた中日だが、彼らがプロ入り後に伸び悩んでいるケースが目立つ。そんな状況下、元々は戦力としてだけではなくグラウンド内外での影響力も考慮して古巣に復帰した福留ではあるが、あまりにも結果が出ないことでファンからも厳しい評価もある。


「福留に対してファンからのバッシングも多い。しかし今後、結果を出せば周囲の見方も変わる。将来の幹部候補でもあるでしょうし、二軍で若手選手と接してアドバイスや指導をするのも将来的にプラス。辛い思いをしているだろうが踏ん張って戻ってきて欲しい」(中日関係者)


 自らの技術に絶対的な自信を持ち、野球道にまい進する姿は若い時とは変わらない。29日には2軍降格後の3試合目となったオリックス戦で2安打をマークした。戦力として、そして若手たちの見本として、福留にはまだまだ現役選手としてできることは多いはずだ。低迷するチームの中で、大ベテランがどういった役割を果たすのか。今後の福留に注目したい。


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