森保一監督は新戦力発掘に後ろ向きか。E−1選手権の日本代表メンバー23人を選んでみた

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2022年07月01日 16:42  webスポルティーバ

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 そもそも森保一監督に、E−1選手権を通じて新戦力を発掘するつもりがあるのか。正直、その点についてはかなり疑問だ。

 6月シリーズを振り返っても、招集されたのは28人。ワールドカップ本大会の登録メンバーが26人であることを考えると、そこで行なわれる4試合で「ふるいにかけて絞り込む」と表現するにはいかにも少ない数だった。

 しかも、活動途中に複数の離脱者が出たところで追加招集もなし。森保監督にとってみれば、「この機会にぜひ呼んでみたい!」と思うほどの国内組はもういない、というのが実際のところではないだろうか。

 今季Jリーグ開幕前にも、ウズベキスタンとの親善試合に向けて国内組だけで日本代表が編成されているが(ウズベキスタン戦はその後、中止となった)、そのなかから直後のワールドカップアジア最終予選にも選ばれたのは、従来から呼ばれていた選手のみ。国内組の新たな抜擢はなかった。

 だとすると、今回のE−1選手権も、ラストサバイバルなどと銘打って競争を煽るのは虚しい気もするが、かといって、あまりに諦観しすぎてもつまらない。

 森保監督の本心がどうかはともかく、Jリーグでのプレーぶりをもとに23人のメンバーを選んでみた(現状でのケガなど、実際に招集できるコンディションであるかどうかは考慮していない)。




 まず大前提として、森保監督はワールドカップ出場経験のあるベテラン選手を招集しない方針を示しているが、本来ならぜひとも選んでもらいたいところだ。必然的に日本代表での経験が浅い(ない)選手たちが多くなるなかで、彼らにチームコンセプトを落とし込むためには、ベテラン勢の存在が大いに助けになるからだ。

 特に後ろは、権田修一、酒井宏樹(または山根視来)、谷口彰悟、長友佑都が揃って出場すれば、主力組に近い顔ぶれが並ぶことになり、センターバックやボランチで出場する選手をより現実に則した状況でテストできるはずである。

 前線で大迫勇也がプレーする場合も然りだろう。

W杯メンバー入りの可能性は4人

 とはいえ、森保監督は、すでに酒井、長友、大迫を選ばないと明言してしまった。その意向に沿って彼ら3人を外したうえで、個人的に選んだ23人は以下のとおりだ。

GK
権田修一(清水エスパルス)、大迫敬介(サンフレッチェ広島)、谷晃生(湘南ベルマーレ)

DF
山根視来(川崎フロンターレ)、谷口彰悟(川崎フロンターレ)、角田涼太朗(横浜F・マリノス)、小池龍太(横浜F・マリノス)、永戸勝也(横浜F・マリノス)、三竿健斗(鹿島アントラーズ)、藤井陽也(名古屋グランパス)、山原玲音(清水エスパルス)

MF
江坂任(浦和レッズ)、西村拓真(横浜F・マリノス)、岩田智輝(横浜F・マリノス)、藤田譲瑠チマ(横浜F・マリノス)、樋口雄太(鹿島アントラーズ)、満田誠(サンフレッチェ広島)、鈴木唯人(清水エスパルス)、高嶺朋樹(北海道コンサドーレ札幌)

FW
宮市亮(横浜F・マリノス)、鈴木優磨(鹿島アントラーズ)、町野修斗(湘南ベルマーレ)、細谷真大(柏レイソル)

 将来性も加味し、パリ五輪世代はもちろんのこと、東京五輪世代のなかからも、年齢の関係もあってあまり五輪代表とは縁がなかった選手を加えた。角田、藤井、山原、満田、高嶺は、年代別代表での目立った実績こそないが、J1で優れたパフォーマンスを披露しており、国際舞台でも見てみたい選手たちだ。

 ただ、現実的なワールドカップメンバー入りの可能性という意味で言えば、新戦力として面白そうなのは、岩田、西村、宮市の横浜FM勢と、鈴木唯人の4選手である。

 岩田はスピードに対応できる守備力があり、ビルドアップも高いレベルでこなせる。後ろのポジションならどこでもこなせる自在性があるが、ここではボランチ(アンカー)候補と見なして選んだ。

 東京五輪世代としても長く世代別代表に関わっており、A代表への適応も早いはず。森保監督が掲げてきた「1チーム2カテゴリー」の有効性を示すには、もってこいの選手だろう。

W杯登録メンバー26人制の影響

 また、本来FWの西村は今季、横浜FMでうまくトップ下にハマり、新たな才能を開花させた。センターフォワードとの縦の連係を駆使して多くのチャンスを作り出している。

 タイプという意味では現在の日本代表にはいない2列目の選手であり、"裏抜け"にも長けている。UEFAチャンピオンズリーグの出場経験もあり、案外ワールドカップメンバーのラストピースとなりうる選手かもしれない。

 宮市と鈴木唯人は、タイプこそ異なるものの、一発の能力を備えているという点に魅力を感じる。

 まず宮市だが、単独で突破を図れるスピードがあり、左右どちらのサイドでもプレーできる。前を向いてボールを持ったときの雰囲気は、なかなかJリーグでは見られない迫力を感じさせてくれる。

 一方の鈴木唯人は、いい意味でプレー時の腰が高く、ボール扱いの懐が深い。ひとりで局面を打開してフィニッシュまで持ち込むことができるのは魅力だ。試合ごとに波があるとはいえ、J1でも数多くのスーパープレーを見せている。

 先のU−23アジアカップでは、それが国際舞台でも通用することを示しており、21歳という年齢を考えると、ここに挙げた4人のなかでも、残り半年足らずの間に最も大きく化ける可能性を秘めた選手だと言えるだろう。

 今回のワールドカップは、前回までの大会と比べ、登録メンバーが23人から26人に増枠され、1試合の交代枠も3人から5人に増える。

 その分、メンバー選びにも"遊び"が生まれる余地があり、一芸に秀でた選手が最後に滑り込みでメンバー入り、という可能性も、前回以前に比べれば高くなるはずだ。

 過去のE−1選手権を振り返れば、2013年大会(当時の名称は東アジアカップ)でA代表初招集となった青山敏弘が、それをきっかけにアルベルト・ザッケローニ監督に認められ、翌年のワールドカップ本番でもメンバー入りした"実績"もある。

 森保監督にも、ぜひとも前のめりで新戦力探しをしてもらいたい。

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