52歳貯蓄1700万円。10年間勤務した職場を退職し、1年間は資格試験の準備を行うつもりです

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2022年07月01日 20:12  All About

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写真もうすぐ会社を退職して、資格試験の勉強と転職活動のために1年間アルバイト収入と貯金で暮らす予定という52歳の女性。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。
もうすぐ会社を退職して、資格試験の勉強と転職活動のために1年間アルバイト収入と貯金で暮らす予定という52歳の女性。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

アルバイトと貯金で生活し、受験準備・転職活動を行う予定です

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。

今回のご相談者はもうすぐ会社を退職して、資格試験の勉強と転職活動のために1年間アルバイト収入と貯金で暮らす予定という52歳の女性です。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

相談者

こととことこさん
女性/会社員/52歳
九州/持ち家(マンション)

家族構成

ひとり暮らし

相談内容

事務員として10年間勤務した職場を今度退職します。その職場は残業が多く、他県でひとり暮らしの父(80代)の身体が弱ってきたこともあり、平日に家事などで父宅を訪問したいため退職を選びました。

今後は、行政書士試験を受験するため、約1年間はアルバイト+貯金(120万円程度取り崩し)で生活し、週に数回父宅の家事をしようと思います。私は、ゆくゆくは行政書士業務に携わる仕事を希望していますが、年齢的に正社員ではなくパートになるかと思います。

父は十分な年金を得ており(医療費3割負担)、先々介護が必要になった場合も、費用は父持ちと親子間で取り決めています。データは、在職時の内訳で、昼食・夕食は中食が多いため食費が多くなっています。

また、記載の他に翌年の【固定資産税・被服費・家電引当・パソコン買換準備・純金積立・投資信託積立・年払保険料準備(火災・家財保険)その他】として、月5万円を別口座に積み立てています。料理は苦にならないため退職後は自炊中心、必要に応じ、純金や投資信託の積立を減額することも考慮しています。

退職することで、貯金をしばらくストップしますが、仕事を再開すれば65歳までに2000万円の貯金は可能かと思います。現在、現金での貯金、純金積立、投資信託の積立を行っていますが、バランスが気になっています。投資信託などは抑えて、現金を「減らさない」方針の方がよいか、現在の配分でよいか……。勤務先と折半だった保険と年金の負担が増えるため、貯金のペースが非常に気になります。

プロのご意見がいただければと存じます。よろしくお願いいたします。

家計収支データ

こととことこさんの家計収支データは図表のとおりです。
相談者「こととことこ」さんの家計収支データ


家計収支データ補足

(1)家計収支について
退職後の収支について、ほぼ自炊になりましたが金額的にはあまり圧縮できないようです。介護のための交通費は必要経費として父負担となりました。月々の積立(翌年のまとまった支出のプール分)は若干減額します。トータルで1万5000円ほど圧縮された程度です。

(2)別立ての貯蓄について
翌年の支払いなどに備えた別立ての貯蓄のうち、純金積立は今年末でいったんストップ予定。その他は削りにくい項目であるため、今後は月3万5000円に減額し、積立自体は続ける予定です。アルバイト次第で、さらに金額を検討したうえ、貯蓄からの支出になるかと思います。

(3)住居費について
住宅ローンは完済し、マンションの管理費、修繕積立金が毎月1万6000円程度です。その他、固定資産税8万5000円、火災・地震保険2300円、家財保険6000円。いずれも年払いの口座振替にしています。

マンションは1998年に購入(購入価格2400万円、ローン1700万円、金利2.4%、35年返済)。3回繰り上げ返済をして、ローンは完済しています。

(4)加入保険について
本人/
・医療保険(終身タイプ、入院日額1万円、がん特約付き)=毎月の保険料6000円
私が死んで経済的に困る人はいないため、生命保険はかけていません。

(5)公的年金について
年金は65歳時見込みで年140万円程度(ねんきん定期便より)。

FP深野康彦の2つのアドバイス

アドバイス1:頑張って資格取得したあとは、できれば正社員の道も
アドバイス2:収入次第だが、投資は資産全体の3割までにとどめる

アドバイス1:頑張って資格取得したあとは、できれば正社員の道も

決断するまでに、いろいろな葛藤もあったことと思いますが、行政書士の資格取得を目指すと、非常に前向きなお考えをお持ちです。この1年頑張って資格取得の勉強とともに、充電期間と思って、少しゆっくりした時間を過ごしていただきたいと思います。

この1年の生活費として、アルバイト収入と貯蓄を充てるとのこと。固定資産税など年間でかかる支出もありますので、1年で200万円を使ったとして、残りの金融資産は1500万円。これは65歳までできる限りキープするようにしましょう。

資格取得後の働き方ですが、できれば正社員での再就職の道を目指してください。ご自身もわかっていらっしゃいますが、今後、国民年金保険料、国民健康保険料などの支払いが始まります。パート的な働き方であっても、厚生年金に加入できれば、将来の公的年金の受取額も増えますので、その点は覚えておいてください。

仮に、1年後の収入が現在と同じレベルであれば、何の問題もありません。毎月5万円の貯蓄ができれば、年間60万円。60歳までの7年間で420万円が上乗せできますから、ほぼ2000万円の貯蓄が可能となります。さらに65歳まで働ければ、老後資金としては十分確保できるでしょう。

手取り収入が15万円程度であれば、毎月の貯蓄は3万円。多くて4万円できるかどうか。それでも65歳まで働ければ、2000万円は達成できるでしょう。

65歳からは、現時点でも公的年金の見込額が月額12万円ほどありますので、今の生活費のレベルを維持できれば、老後資金はそのまま余裕資金として残しておけます。

アドバイス2:収入次第だが、投資は資産全体の3割までにとどめる

この1年は、貯蓄はできませんが、今ある預貯金を投資に振り替えていくのは、問題ないでしょう。税制上の優遇が受けられるiDeCoまたは、つみたてNISAを利用するといいでしょう。ただし、上限としては金融資産の3割程度にとどめるようにしてください。

1年後の収入次第ですが、毎月5万円の貯蓄に戻れるようであれば、半分は貯蓄、半分は投資というように分けて考えてもいいでしょう。もしも毎月の貯蓄額が減るのであれば、投資の金額も減らすようにしてください。

現在の家計支出で無駄はないように思いますが、医療保険については、割り切れるようなら解約でも問題ありません。十分な金融資産があるからです。もし残すのであれば、入院日額を5000円に下げて、保険料を半分程度に抑えることも検討してみてください。わずかですが、浮いた分は貯蓄に回すことができますし、家計の予備費として考えることもできます。

いずれにしても、1年後の収入によって、マネープランは変わってきます。現時点でアドバイスできるのはここまでとなってしまいますが、仕事に復帰され収入が確定したら、またご相談をお寄せください。

最後に、お父様の介護にかかる費用負担はないということですが、長く続けば、ご相談者に精神的、身体的な負担がかかってくるものです。地域包括ケアなどと連携し、介護サービスを利用することも考えておかれてください。自分の時間、自分の生活も大切になさってくださいね。

相談者「こととことこ」さんから寄せられた感想

相談者を否定せず前向きなアドバイスをされる深野先生に診断していただき、大変うれしく存じます。50代からiDeCoやつみたてNISAを始めてよいものか悩んだ末、手を出しかねておりました。

医療保険は今後検討します。自分なりにプランは描いていましたが、将来家計が破綻しないか心配でした。今年の試験で合格し、ぜひ正社員を目指します。状況が大きく変わるタイミングでプロのアドバイスをいただけたこと、感謝しております。ありがとうございました。

教えてくれたのは……深野 康彦さん

マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。

取材・文/伊藤加奈子
(文:あるじゃん 編集部)

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