すぅ、SILENT SIREN再始動の条件は「胸を張って“ただいま”と言える時」

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2022年07月02日 00:50  ドワンゴジェイピーnews

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2021年末のラストライブを最後に、現在活動休止中であるSILENT SIRENのVo./Gt.すぅ(吉田菫)が、“アニソン界の永遠の大型新人”こと鈴木雅之とのデュエット曲『GIRI GIRI』で話題を呼んでいる。


これまでバンドを離れての活動はしてこなかったというすぅだが、同じくバンド出身の鈴木とのコラボを通じて多くの刺激を受けた。すぅ個人としての今後、SILENT SIRENの今後について、今の思いを聞いた。


■鈴木雅之との共演「不安とプレッシャーと嬉しさとありがたさ」

──まずは今回の鈴木雅之さんとのデュエットが決まった時の心境をお聞かせてください。

去年の12月くらいにお話をいただいたんですが、ちょうどその頃、SILENT SIRENの活動休止前のライブを12月30日に控えていたので、結構バタバタしていたんです。次のことを考えなきゃいけないフェーズだったし、しかも鈴木さんというレジェンド。両親が鈴木さんをすごく好きで、私も小さい頃から聴いて育っていたので、嬉しい気持ちと共に、プレッシャーもあって。さらにアニメ『かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-』の主題歌。私はアニメもすごく大好きで、アニメファンの方の気持ちもわかるから、不安とプレッシャーと嬉しさとありがたさが入り混じって、すぐにやりますというお返事はできなかったんです。


──お返事に悩まれたんですね。

ギリギリまで悩みました。その上で、自分の経験値も上げたいと思ったし、ファンの方からも「どんな形であっても音楽活動しているすぅを楽しみにしています」という声もあったし、色々なことを踏まえて「トライしてみようかな」と思いました。


──活動休止後の音楽活動としては今回が初になるのでしょうか。

詞の提供とかはしていたんですが、自分がステージに立つという意味では初めてでした。

■「ソロ活動は避けてきた」

──SILENT SIRENが活動を休止されて、1人で活動することへの思いはどういったものだったんですか?

活動休止中は「今までできなかったことをしてみよう」とか「もっと音楽の制作側に回ってみたい」という気持ちがすごく大きくて、私がソロとして表に出ることはあまり想像していませんでした。

SILENT SIRENは私の中でも絶対的な4人だったし、ファンの方にとってもそれが一番の理想の形ということを知っていたからこそ、今までもソロ活動は避けてきた部分もあったんです。だから鈴木さんと一緒にお仕事ができるのはすごく素晴らしいことだし、「かぐや様は告らせたい」という皆に愛されているアニメに携われることもすごいことなんですが、バンドもメンバーもいない状況でデュエットという形でステージに立つことは、「ファンの方は“バンドじゃない私”を受け入れてくれるのか」という不安もありました。


──実際にバンド以外の活動をしてみて、いかがでしたか?

不安はありましたが、予想以上にみんなが喜んで応援してくれたので、飛び込んでみてよかったと思えました。鈴木さんもバンドマンだったので「バンドマンがソロとしてステージに立つことの大変さはよく知っているから、こっちでサポートできるようにするね」と言ってくださったんです。「期待に応えたい」と思ったし、こんなに不安がってちゃダメだなとすごく思いました。


──すぅさんの境遇は、鈴木さんも共感するところがあったんですね。

鈴木さんの言葉は心強かったです。今回のプロジェクトが、私の今後へと繋がる経験になったらいいねと言ってくださったので、私も今回デュエットさせていただいたことを経験だけで終わらせないように、今後に繋げていけたらいいなと思っています。


──すぅさんから見た鈴木さんはどんな方でしたか?

本当に優しいし、かっこいいし、紳士。バンドマン、アーティストとしても尊敬できるし、人としてもめちゃめちゃ尊敬できる方だなと思いました。長く愛されていて、今でも「THE FIRST TAKE」に出たりと最前線で活躍されていますよね。“アニソン界の永遠の大型新人”というほどの活動ができるのは、鈴木さんだからなんだなと改めて感じました。


「生でパフォーマンスする鈴木さんは超かっこいい」

──レコーディングはいかがでしたか。

最初に鈴木さんがレコーディングをしていて、それを後から聴きながら、ニュアンスを合わせに行く感じでレコーディングしました。


──鈴木さんと一緒にレコーディングをしたわけではないんですね。

そうです。出来上がりは一緒に聴いたんですが、そこが初対面だったんです。


──その後「THE FIRST TAKE」や歌番組などで一緒に歌っていらっしゃいましたが、実際に並んで歌ってみた印象はどういったものですか。

全然違いますね。会わずにレコーディングしたCDもめっちゃいいんですけど、やっぱり生でパフォーマンスする鈴木さんは超かっこいい。私のことを気にして合わせてくれたりもするので、安心しながら歌えます。

SILENT SIRENの今後

──今回のことを「経験だけで終わらせない」とおっしゃいましたが、どんな活動に活かせそうでしょうか。

SILENT SIRENの今後を含め、色々なことを考えていました。活動休止に入る時点までのSILENT SIRENが自分の中では最高なものだったので、それを超えてみんなの前に戻ってくるのは、すごくハードルが高いものではあると思います。ただ戻るのではなく、よりみんなをハッとさせたいですね。それから、今回のデュエットを通してSILENT SIRENはガールズバンドにこだわることもないなと思いました。今までの自分たちの音楽性にこだわることもないし、誰かとコラボして歌うのも楽しそう。SILENT SIRENとしてだけじゃなく、個人の活動としても、色々な方とコラボして歌うのもいいなと思いました。


──SILENT SIRENはガールズバンドではない形に変化しうる、ということですか?

もともとは「このメンバーだからSILENT SIREN」という思いが強かったんですが、これまで色々な形を経験してきて、新しい形もアリだなと思ったんです。自分の「ずっとこうじゃなきゃいけない」というルールはどんどん壊して、新しくてより良いものが届けられるなら、それもいいんじゃないかなとは考えるようになってきています。


──以前は変化への抵抗があったんですね。

めちゃめちゃありました。メジャーデビューのタイミングでメンバーが変わり、私は「なんでガールズバンドじゃなきゃいけないんだ」と大反対していました。すごく怒ったし喧嘩もしましたが、その選択はすごく良かったなと結果的には思っています。変化はすごく怖かったです。自分の愛しているSILENT SIRENが崩れていくのがすごく怖かった。ファンと同じ気持ちだったんだと思います。


──今回の作品に参加することは、メンバーの皆さんに相談もされたのでしょうか。

はい。メンバーは「どう思われるかじゃなくて、すぅがやりたいかやりたくないかじゃない?どんな形であってもすぅが決めた道は全力で応援する」と言ってくれたので、思い切って挑戦することができましたし、「やっぱりSILENT SIRENのメンバーって最高だな」と思いましたね。「楽器無し、メンバー無しでステージに立ってはいけない」というルールを壊せた第一歩でもあったので、今回の学びはすごく大きかったです。

SILENT SIREN再始動の条件は?

──活動休止を決意したタイミングについてもお伺いしたいのですが、当時は解散という選択肢もあったのでしょうか。

解散という言葉はできれば使いたくなかったです。選択肢になかったわけではないんですが、その選択肢は避けたかった。バンドは自分の財産でもあるし、みんなの希望でもあったと思うので、みんなのためにも、自分のためにも解散したくなかったし、ちゃんと帰ってこられる場所を残しておくことが大事だと思ったので、その選択肢は取りませんでした。


──それでも、活動休止を発表した際にはネガティブな声もあったのでは。

そうですね。実質解散と思われることも多いと思いますが、そう思われるのは悔しかったです。体制を整えるための活動休止なので「見とけよ!」という思いはありました。


──SILENT SIRENが再始動するための条件はなんだと思いますか。

まずは各々がバンド活動以外のことで経験値を重ねていくことが大切だと思います。その上で、4人体制だった頃のルールに縛られず、より自分たちが納得した形でみんなの前に立てる、と思えた時。これならみんなの前に胸を張って「ただいま」と言える時が、再始動の時なんじゃないかなと思います。それは全く別のSILENT SIRENかもしれないし、まだまだ話し合ったりする必要はあると思っていて、答えはまだ出ていません。でもそれは焦って決めることでもないし、みんなに忘れられそうだから、さっさと戻るというのは絶対に違う。休止したからには、ちゃんと答えを見つけてから戻らなきゃなとは思っています。


──では最後に、改めてファンの方に向けてメッセージをお願いします。

活動休止中ではありますが、引き続き応援してくれてる方には、すごく感謝の気持ちが大きいです。ありがとうございます。今回の『GIRI GIRI』をきっかけに知ってくれた方も、今回の活動を応援してくれてる方もすごくたくさんいることはとても心強いので、もっともっとみんなにいいお知らせができるように頑張ります。応援よろしくお願いします!


取材・文・撮影:山田健史

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