たかまつなな、若者の選挙への本音を分析 「自分たちの課題は政策に反映されない」

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2022年07月02日 08:00  AERA dot.

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写真たかまつななさんらが群馬県立渋川高校で「笑える!政治教育ショー」の授業をした/6月16日(撮影/編集部・井上有紀子)
たかまつななさんらが群馬県立渋川高校で「笑える!政治教育ショー」の授業をした/6月16日(撮影/編集部・井上有紀子)
 参院選が公示され、7月10日の投開票に向けて選挙戦が始まった。選挙のたびに指摘されるのは、若者世代の投票率の伸び悩みだ。若者は選挙についてどう考えているのだろうか。若者投票を呼びかける授業やイベントの現場を記者が訪ねた。AERA 2022年7月4日号の「参院選」特集の記事を紹介する。


【グラフ】参院選の年代別投票率の推移
*  *  *


「18歳になったら、私は投票に行くぞ、国を変えるために選挙に行きたい、そういう方はいますか!」


 全国で主権者教育をする「笑下村塾(しょうかそんじゅく)」代表のたかまつななさん(28)が、マイクを手に大きな声を上げた。


 6月16日、人口約7万4千人の群馬県渋川市にある県立渋川高校の体育館。3年生約200人を対象にした主権者教育の特別授業だ。2015年に選挙権年齢が18歳に引き下げられ、7月10日投開票の参院選で初めて投票に臨む生徒たちもいる。


 たかまつさんの問いかけに、ほとんどの生徒が手を上げた。舞台の上から声がまた響く。


「お〜すごい! めちゃくちゃ多い!」


多かった身近な内容


 たかまつさんは授業後、取材にこう答えた。


「今までで一番手が上がりました。印象的だったのは、授業の最後に『社会を変える宣言』をそれぞれ紙に書いてもらったら、やっぱり身近な内容を挙げた人が多かったです。電車やバスの本数の少なさや、学費が高い問題を挙げていました」


 ただ、たかまつさんが「これって政治家が掲げているかな?」と生徒の一人に尋ねると、「わからないです……」と返されたという。


「そもそも自分たちの課題が国政には届かない、自分たちの課題は政策に反映されないと思うから、政治と結びつけて考えられないのではないでしょうか」(たかまつさん)


 同校3年の齋藤諒さん(17)は取材に、こう明かした。


「やっぱり大学の学費が高い。特に理系は高いので、政府がもっと援助してくれたらと思う。かといって政治について調べるかというと、そうではないです。ニュースは見ていますが、どの党が何をしているのかわからない。クラスでも社会情勢の話題は出ますけど、政治や選挙自体の話題は出ないです」




熱心に耳を傾ける若者


 その4日前の12日には、さいたま市で国政与党が若者に向けた「フェス」があった。党支持者がいたということもあるだろう。時折激しい雨が降るなかでも、多くの若者が傘をさして立ったまま、ステージでトークをする若手活動家や政治家の話を熱心に聞いていた。会場となった屋外広場には20代のカップルや友だち同士、30、40代くらいの親子連れが目立った。


 公共交通機関で働く女性(25)は妹と参加した。


「雨でイベントの音声がちょっと聞こえにくいですが、若者のためと言って開いてくれたことがまずうれしいですね」


 さいたま市に住むコンサルティング会社勤務の男性(31)は言う。


「今の20代はSDGs(エスディージーズ)(持続可能な開発目標)とか社会に興味を持っていても、『意識高い系』とは言われません。昔より今の若者のほうが社会課題に関心があると思います。ただ、投票に結びつかないのは、誰にその思いを託していいのかわからないからです。政治家のツイッターを見ても人柄が伝わってこない。これでは誰かを応援したいと思ってもできない。結局、街頭演説を聞きに行って、候補者が真剣に考えているのか見極めるしかない。だから今日来ました」


(編集部・井上有紀子)

※AERA 2022年7月4日号より抜粋


このニュースに関するつぶやき

  • 野党支持が増えない=政治に関心が無い、ではないんでね。そこを勘違いしている野党支持者共の哀れな事よ。志位るず他の茶番は、若者はお見通し。まさに子供騙しだな🤣
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