「老後の心配」は貯蓄の多さで変わる?一人暮らしの場合は?

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2022年07月03日 08:11  All About

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写真現在の貯蓄額に応じて、老後の心配の度合いは異なるものなのでしょうか。一人暮らしの方に絞って、貯蓄の多い場合、少ない場合について、最新データで比較してみます!
現在の貯蓄額に応じて、老後の心配の度合いは異なるものなのでしょうか。一人暮らしの方に絞って、貯蓄の多い場合、少ない場合について、最新データで比較してみます!

「一人暮らし」の、老後の心配度合いは?

「老後の心配」は、貯蓄が多いかどうかによって、変わるものでしょうか。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」(2021年)の「老後の生活についての考え方」の最新データより、老後の心配がどれくらい違うかについて比較してみます。現在のご自分の貯蓄額とあわせて、チェックしてみてください。

※当記事の「貯蓄」とは、「金融資産」全体のことをさします。また、例えば翌月のカード引き落とし代など、日常的に使うために一時的に貯めているお金ではなく、将来のために備えている貯蓄や運用のためのお金をここでは「貯蓄」とします

貯蓄が増えるにつれて、老後の心配度が減っている!

「老後の生活(高齢者は今後の生活)」において、「それほど心配していない」「心配である(多少心配・非常に心配)」という、心配の度合いについての調査結果を、貯蓄別に抜粋します。

貯蓄100万円未満

それほど心配していない……13.1%
心配である……86.9%
→多少心配……35.2%
→非常に心配……51.7%★

貯蓄500万〜700万円未満

それほど心配していない……17.1%
心配である……82.9%
→多少心配……41.1%
→非常に心配……41.9%★

貯蓄1000万〜1500万円未満

それほど心配していない……27.0%
心配である……73.0%
→多少心配……43.1%
→非常に心配……29.9%★

貯蓄2000万〜3000万円未満

それほど心配していない……43.2%
心配である……56.8%
→多少心配……40.7%
→非常に心配……16.1%★

貯蓄3000万円以上

それほど心配していない……65.1%
心配である……34.9%
→多少心配……23.8%
→非常に心配……11.1%★

一番上の「それほど心配していない」と答えた人は、貯蓄が100万円未満から「13.1%→17.1%→27.0%→43.2%→65.1%」と、増えていることがわかります。

一方で、上記の★印の「非常に心配」と答えた人は、貯蓄が増えるにつれて「51.7%→41.9%→29.9%→16.1%→11.1%」と、どんどん減っていることがわかります。

老後の心配度は、貯蓄額が多ければ多いほど減り、貯蓄額が少なければ少ないほど増えるという具合に、反比例していることがわかります。

ちなみに、1年前のデータでは「それほど心配していない」と答えた人は、貯蓄が100万円未満から「10.9%→14.2%→17.0%→24.4%→49.3%」でした。今回はこの数値が全体的に増えており、特に貯蓄が多い人ほど「それほど心配していない」割合が前回に比べて増えています。

コロナ禍にあって、旅行やレジャー、外食、帰省、それに関連する洋服やバッグなどの支出が減り、貯蓄がたくさんある人がお金を使う機会が減っていることで、今後の心配が減ったのではと推察されます。

「一人暮らし」で将来かかるお金をイメージ

一人暮らしで老後を迎える方は、家族と一緒に住んでいるケースに比べて、お金を使う場面が増えることに注意が必要です。

特に住まいについては要注意です。一生、どこかに住むことになりますが、一人暮らしなら、基本的に家賃をすべて自分で払うことになります。持ち家の場合も、修繕費が必要になるケースもあるでしょう。

その他にも、入院して手術をしたり、介護を受けたりする場合は遠方に住む家族か、友人に頼むか、サービスを利用する必要があります。元気なときには気づきにくい支出なので、一人暮らしの場合は、より多めの貯蓄があれば安心ですね。

また、受け取る年金についても、一人の場合は、夫婦の場合に比べると減ることになるので要注意です。特に共働き家庭と比べたら、収入はおよそ半分になるケースもあるでしょう。とはいえ、家賃や水道光熱費など、生活にかかるお金は一人だからといって夫婦と比べて半分にはなりませんので、老後の生活費は多めに考えておく必要あり、です。

そこでポイントは、老後を迎える前の今のうちから、必ずかかる生活コストをできるだけタイトにしておくこと。家計がスリムになれば、自由に使えるお金が増えて貯蓄もできますし、「ここぞ!」というときに欲しいものを手に入れられるようになり、“今”の楽しみも増えます。

さらに、老後にも副収入を得られると理想的です。老後に月1万円、3万円、5万円など、少しでも収入が得られれば、老後のゆとりが生まれ、生きがいにもつながるでしょう。現役時代の今から、長く続けられそうな副収入にトライしてみるのもおすすめです(※)。

“今”と“老後”の両方を見据えて、お金を上手に配分していきたいですね。

※会社員の場合は、就業規則に従って検討してください

文:西山 美紀(ファイナンシャルプランナー)

出版社に勤務し、編集・マーケティングに携わった後、フリーライターとして独立。女性誌やビジネス誌などで、貯蓄法や子育てにかかるお金の貯め方などをテーマに取材し、原稿・コラム執筆などを行っている。
(文:西山 美紀(ファイナンシャルプランナー))

このニュースに関するつぶやき

  • 現役世代もそうだが、何の準備も努力もしてなかった連中が、「生活が苦しい、生きづらい、支援しろ」と騒ぎ立てるのは見苦しいんだよ。こういう連中が、出鱈目な公約の野党を支持するんだよな。馬鹿は莫迦に騙される。
    • イイネ!9
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