CM「はだか〜天国!」で隆盛を誇った昭和のジャングル風呂 令和の神戸で健在だった

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2022年07月03日 10:10  まいどなニュース

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写真ジャングル温泉しあわせの湯。円形の天井から光が降り注いで、まるてジャングルのようです。
(写真提供・こうべ市民福祉振興協会)
ジャングル温泉しあわせの湯。円形の天井から光が降り注いで、まるてジャングルのようです。 (写真提供・こうべ市民福祉振興協会)

 一時期、全国各地にあったジャングル風呂。広いスペースに熱帯の植物が茂っていて、その間にたくさんの湯船。裸でジャングルに入っていくような不思議な高揚感がありました。いまも各地に残っていますが、その数はずいぶんと減ってしまったようです。

【写真】ジャングル風呂と呼ばれる広大なお風呂とCMでおなじみだった滋賀県の「紅葉パラダイス」

ジャングル風呂の思い出

 はだかー天国、ジャングル温泉♪ 筆者が子供の頃、よくテレビから流れていたCMです。ふとこのフレーズが気になってしまい調べてみると、昭和40年代後半、いわゆるジャングル風呂は全国各地にあったようです。

 一般の人が入れる浴場としては、ジャングル風呂を最初に作ったのは鹿児島県の指宿観光ホテルだとされています。ここは大規模な温泉ホテルで、とにかく広い浴場に熱帯の植物が茂っていました。筆者は小学校1年生のとき、両親に連れられてこのホテルに泊まったことがあります。ロビーを入るとすぐに南の島の人のマネキンが立っていて、ちょっと怖かったのを覚えています。館内は全体的に南国ムードというか、トロピカルな感じで演出されていました。

 こういうトロピカル、南国風というのはあの頃に流行っていたのかもしれません。観光地にはよく熱帯植物園がありましたし、例えば大規模なものでは和歌山県白浜町のハマブランカなども、その代表的なものだったのではないでしょうか。

 ジャングル風呂にももちろん入りました。全体が見渡せないくらいに広く、子供心に本当にジャングルのようでした。なんか浴室で女の人を見たようなおぼろげな記憶があったのですが、まさか混浴でもないでしょうし、あの当時のことで間仕切りがいい加減だったのかな、なんて思っていました。調べてみるとあれ、実は混浴だったのですね。

巨大温泉ホテルの衰退とともに

 ジャングル風呂は、大規模な温泉付きホテルやヘルスセンターなどによくありました。裸でジャングルに入っていく、というなかなかあり得ないシチュエーションを想像しながら湯気のもうもうとした浴場でお湯に浸かるというのは、なかなかに心ときめくものがありました。しかし平成の時代、ジャングル風呂は徐々にその数を減らしていきます。

 一つの要因に、会社などの社員旅行、慰安旅行の衰退で巨大温泉ホテルが姿を消していったということが考えられます。ジャングル風呂はある程度大きな規模でないと成り立ちにくく、また植物の維持管理にも人手が必要で、そこそこの集客がないとコストの面で辛いのです。それで、施設が老朽化すると、そのタイミングで普通の浴場に改装されてしまうことが多かったようです。

懐かしくなって調べてみて、しあわせの村へ

 ふとジャングル風呂が懐かしくなって、どこか近くに残ってないかと調べてみました。筆者は西宮在住なのですが、神戸市北区にある「しあわせの村」にありました、ジャングル風呂。それで、ちょっと出かけてみました。

 ジャングル風呂は、琵琶湖の「紅葉パラダイス」が閉館するとき最後に行って以来です。いったい何年ぶりか……。脱衣場から、もうテンションが上がり始めます。

 ここは規模はそんなに大きくないけど、よく整備されていて良い感じです。熱帯植物と温泉ミストの組み合わせは、なんとなく神秘的な雰囲気すら醸し出していて、ちょっとキングコングとか住んでる島風です。ふと、あの小学生の頃の家族旅行を思い出してしまいました。

 アミューズメントな温浴施設、ジャングル風呂。この先絶滅してしまうのか、あるいはコアなファンが居てある一定数生き残っていくのか、いやいやもしかするとまたブームが来たりするのか。

 ともあれ、昭和世代としては懐かしさを感じる素敵な施設です。

(まいどなニュース特約・小嶋 あきら)

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  • しあわせの村には昔よく行ったなー 今おもえばすごい名前だなー
    • イイネ!1
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