小林可夢偉の“初陣”モスポートはCGRが逆転勝利。勝ち切れないMSRは5戦連続2位/IMSA第8戦

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2022年07月04日 12:20  AUTOSPORT web

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写真優勝した01号車キャデラックDPi-V.Rのランガー・バン・デル・ザンデ(左)とセバスチャン・ブルデー(右) 2022年IMSA第8戦モスポート
優勝した01号車キャデラックDPi-V.Rのランガー・バン・デル・ザンデ(左)とセバスチャン・ブルデー(右) 2022年IMSA第8戦モスポート
 7月3日、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第8戦『シボレー・グランプリ』がカナダ、ボーマンビルのカナディアンタイヤ・モータースポーツ・パーク(CTMP/通称モスポート)で行われ、チップ・ガナッシ・レーシングが運営するキャデラック・レーシングの01号車キャデラックDPi-V.R(セバスチャン・ブルデー/ランガー・バン・デル・ザンデ組)が総合優勝。今季3勝目を飾った。

 コロナ禍の渡航制限の影響で、過去2シーズンは開催が叶わなかったアメリカ国外ラウンドがIMSAに戻ってきた。ワクチン接種の要件を満たさず欠場を選択したチームも出るなか、今戦にはDPi、LMP3、GTDプロ、GTDの4クラスから計24台がグリッドに並んでいる。

 上空に青空が広がり気温は22℃、路面温度23℃のドライコンディションで迎えた2時間40分の決勝レースは定刻15時05分にスタートが切られ、前日の予選でポールポジションを獲得した60号車アキュラARX-05(メイヤー・シャンク・レーシング/MSR)がホールショットを決めた。その背後には先週末に行われたザ・グレン6時間を制したコニカミノルタ・アキュラARX-05(ウェイン・テイラー・レーシング)の10号車が続くが、同車は最序盤のフルコースコーション明けに右フロントタイヤのパンクチャーに見舞われ順位を落とす。

 また、このアクシデントで導入された2度目のコーション中にDPi各車が最初のピットインを行い、この中で02号車キャデラックDPi-V.R(キャデラック・レーシング)が60号車を逆転。唯一ステイアウトを選択した5号車キャデラックDPi-V.R(JDCミラー・モータースポーツ)に次ぐ総合2番手となる。
 
 スタートから1時間、各車2度目のピット作業を行なった時点での順位は、60号車アキュラが首位。チップ・ガナッシ(CGR)の01号車と02号車キャデラックが続き、最後尾から順位を上げてきた10号車アキュラが4番手につけた。トム・ブロンクビストからオリバー・ジャービスに交代した60号車は、その後約35分間トップを走行したが、3度目のピット作業直後にトラフィックに捕まり、チップ・ガナッシ勢と10号車に先行を許してしまう。

■勝利まで「あと一歩」が続くメイヤー・シャンク・レーシング

 LMP3クラス首位を走っていた74号車リジェJS P320・ニッサンがジャービス駆る60号車アキュラとわずかに接触しクラッシュを喫したことによって出された3度目のコーションの後、スタートから2時間を超えたところで上位陣が最後のスプラッシュに入る。ここで直前のコーション中にもスプラッシュに入っていた60号車が給油量の少なさを活かしてライバルたちを逆転。ふたたび首位に立つ。
 
 しかし、フィニッシュまで残り25分のところで10号車アキュラが最終コーナーのバリアに刺さり今レース4度目のコーションが出されると、リスタート後は60号車の背後につけた01号車キャデラックがプレッシャーを掛けていく。虎視眈々とオーバーテイクの機会を窺うバン・デル・ザンデは、チェッカーまで残り10分となったタイミングで60号車がトラフィックに引っかかった隙を見逃さなかった。

 好機を確実にものにしたオーバーテイクで首位を奪った01号車は、そのままトップチェッカーを受け今季3勝目をマーク。一方、敗れた60号車は5戦連続の2位となったが、選手権首位を争う10号車が6位に終わったためポイントリーダーに浮上した。今レースの3位には4回目のリスタート時に、01号車とともに5号車キャデラックを交わした31号車キャデラックが入った。チップ・ガナッシの02号車キャデラックは、2時間過ぎに発生した10号車との接触によるドライブスルーペナルティの影響で総合4位フィニッシュとなっている。
 
 LMP3クラスは74号車リジェの離脱後にトップに浮上した54号車リジェJS P320(コア・オートスポーツ)が優勝し、選手権でのリードを拡げた。GTDはオープニングラップで、ポールシッターの12号車レクサスRC F GT3(バッサー・サリバン)がLMP3カーのスピンに巻き込まれて戦線を離脱する不運の後、27号車アストンマーティン・バンテージGT3(ハート・オブ・レーシングチーム)が首位を堅守。終盤は57号車メルセデスAMG GT3(ウィンワード・レーシング)との接近戦を演じるも、0.493秒差で逃げ切りに成功し前戦に続く連勝を飾った。
 
 小林可夢偉がクラスデビューを果たしたGTDプロクラスでは、9号車ポルシェ911 GT3 R(ハフ・モータースポーツ)がポール・トゥ・ウインを達成。前半戦は、クラス3位となった23号車アストンマーティン・バンテージGT3(ハート・オブ・レーシングチーム)を従えて、レース後半は1.115秒差の2位に終わった3号車シボレー・コルベットC8.R GTD(コルベット・レーシング)を背後に置きながらも、ライバルたちに首位の座を渡さなかった。

 ベン・バーニコート/可夢偉組の14号車レクサスRC F GT3(バッサー・サリバン)は、レース前半はクラス4番手を走行するも戦略とレース展開が噛み合わず。終盤に可夢偉が乗り込んだ段階でクラス6番手に後退し、ポジションが変わらぬままフィニッシュとなっている。

 ウェザーテック・スポーツカー選手権の次戦第9戦『FCPユーロ・ノースイースト・グランプリ』は7月15〜16日、アメリカ・コネチカット州のライム・ロック・パークで開催される。今ラウンドと同じく2時間40分で争われるレースに登場するのは、GTDプロとGTDの車両のみとなる。
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