チェルシーが、ユヴェントスに所属するオランダ代表DFマタイス・デ・リフトへの関心を強めているようだ。イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。
現在22歳のデ・リフトはアヤックスの下部組織出身。2019年夏に移籍金7500万ユーロ(当時レートで約90億円)でユヴェントスに完全移籍し、これまで公式戦通算117試合に出場している。2024年6月30日までとなっている現行契約の延長を提示されているものの、同選手は契約延長を望んでおらず、今夏の移籍を望んでいることが報じられている。
そんなデ・リフトにはチェルシーが関心を寄せていることが明らかになっている。同選手には1億2000万ユーロ(約169億円)の契約解除条項が設定されているものの、チェルシー側にこの金額を支払うつもりはなく、当初は選手の譲渡に移籍金を加えた形での合意を画策していた。
しかし、4000万ユーロ(約56億円)にドイツ代表FWティモ・ヴェルナーか、アメリカ代表FWクリスティアン・プリシッチを譲渡する最初のオファーはユヴェントスに拒否されたことが明らかになっている。
それでも、デ・リフトの獲得を諦めていないチェルシーは、ユヴェントスが移籍金のみでの取引を望んでいることから、移籍金を8000万ユーロ(約113億円)に引き上げてオファーを再び提示したようだ。なお、ユヴェントスとしては9000万ユーロ(約127億円)程度の移籍金を要求しているものの、デ・リフト本人が移籍を望んでいることもあり、交渉成立には近づいていることが報じられている。
ドイツ代表DFアントニオ・リュディガーとデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンが退団したチェルシーにとって、守備陣の補強は急務となっているが、果たしてデ・リフトを獲得することはできるのだろうか。