カワサキなのに緑がない? 「Z」50周年モデルについて聞いてみた

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2022年07月05日 11:31  マイナビニュース

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カワサキモータースジャパンが「Zシリーズ」の誕生50周年を記念して3台のアニバーサリーモデルを販売している。「Z」といえばカワサキの代名詞だが、今回の特別なモデルにはどんな思いを込めたのだろうか。実車を見つつ話を聞いた。


○「Z1」と「Z1100GP」がモチーフ



1972年の「Z900 super4」、通称「Z1」から始まるZの歴史。流麗なフォルムに並列4気筒DOHC 903ccエンジンを搭載するZ1はゼロヨン12秒、最高速度209km/h以上と当時の世界最高データを更新。今なおライダーの憧れであり続けるZ1は、バイクの完成形といっても過言ではないだろう。



しかし、今回のアニバーサリーモデルは「Z1」の生誕50周年はなく、Zシリーズの50周年を祝福したもの。これはなぜだろうか。カワサキ広報担当からの回答は以下の通りだ。



「Z1は当時のカワサキとして世界最速、世界最高のバイクとして登場しましたが、その信念は以降のZシリーズにも脈々と受け継がれています。その結果、誕生から50年がたった今でもZシリーズは皆様に愛されており、その50周年はぜひ皆さんと一緒にお祝いしたいという思いがありました」



50周年モデルでもっともこだわったポイントはカラーリングだという。



「Z650RSとZ900RSに関しては、Z1を象徴するファイヤーボール(火の玉)カラーをモチーフにしています。アニバーサリーモデルのためだけに独自の塗装工程を採用し、キャンディーカラーを重ね塗りする4層構造としました。完成したキャンディダイヤモンドブラウンは発色がかなり良く、キラキラと光るカラーリングになっています」


さらに、「Z900RS 50th Anniversary」のエンジンカバーに施されたDOHCマークやサイドカバーにあしらわれる専用エンブレムについても、忠実に再現したという。


一方、Z900ではZ1100GPのカラーリングをモチーフにした。



「1981年に登場したZ1100GPは空冷Zにおける最大排気量モデルで、これもZの歴史においてカワサキが大切にしている1台です。検討段階ではほかにもいろいろな候補があったのですが、カワサキとしてスーパーネイキッドのZ900を体現することを考えた時に、最もよくマッチしたのがZ1100GPのカラーリングでした」


今回のアニバーサリーモデルには、カワサキのイメージカラーであるグリーンが採用されていない。1981年にエディ・ローソンを背にAMAスーパーバイクを制した「Z1000J」。そして1982年の「Z1000R」。いわゆるローソンレプリカ発売の流れからも、Z900にはグリーンがふさわしいように思えるのだが……。



「カワサキにはもちろんグリーンのイメージがありますが、もともとは赤のイメージも強かったんです。50周年を表現するのにグリーンももちろんアリですが、グリーンではないカワサキというものが歴史の中にあるということを知っていただきたかった。これも理由のひとつです」


アニバーサリーモデルは限定モデルではなく、2022年の通常ラインアップに並んでいる。しかし、世界的な半導体不足や新型コロナウイルスの影響もあり、入手困難になっているのが現状だ。1人でも多くの購入希望者の手に入るよう、祈らずにはいられない。



安藤康之 あんどうやすゆき フリーライター/フォトグラファー。編集プロダクション、出版社勤務を経て2018年よりフリーでの活動を開始。クルマやバイク、競馬やグルメなどジャンルを問わず活動中。twitter:@andYSYK。 この著者の記事一覧はこちら(安藤康之)
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