写真 「CHEF-1グランプリ」北海道・東北エリア予選の模様(C)CHEF-1グランプリ2022 |
お笑いコンビ・オズワルドが、世界に通用するシェフNo.1決定戦『ザ・プレミアム・モルツ presents CHEF-1グランプリ2022 サバイバルラウンド(以下CHEF-1)』の北海道・東北エリアのアンバサダーに就任し、戦略のおもしろさや、その見どころについてコメントした。
【写真】注目の”美人すぎる審査員”・瀬川あずさも真剣な表情 『CHEF-1』は、日本全国47都道府県の「チャンスをつかみたい!」「夢を叶えたい!」という情熱を持った若き料理人たちがシェフNo.1の称号を目指す大会。今年1月の締め切りまでに集まった総エントリー数461のシェフたちが、数ヶ月にわたりバトルを繰り広げる。
――まずは『サバイバルラウンド』収録に参加してみていかがでしたか?
伊藤 まさにシェフにとっての『M-1グランプリ』という感じで、本当に人生を懸けているんだなという緊張感でした。もちろん料理とお笑いは違うけど、シェフの方々と自分たちを重ねている感覚でした。
畠中 そうだね。『M-1グランプリ』はセンターマイクの前でなにを話すのか、ネタを選んで、制限時間内にすべてを出し切れるかが勝負。『CHEF-1』も2週間前に与えられたテーマを元に食材を選んで、制限時間内で最高の料理を作って提供できるかを競うんです。練習を積み重ねて劇場でめちゃくちゃウケていても本番で失敗してしまうこともよくあって…そのあたりの感覚も近いものを感じました。
伊藤 審査員の方々からダメ出しをされるのって、出場シェフにしてみたらリスクでしかないと思うんです。お笑いでも、やっとの想いで決勝に出場しても、その舞台でスベったら“つまらないやつら”っていう見られ方をしてしまうこともある。そのダメージは僕たち痛感しているので、リスクと人生を懸けて出場しているんだってすごく感じました。
それと、実力が拮抗していても、敗者としてスポットライトが当たる。芸人だったら勝負で負けても、どこかに爪痕を残そうともがいたりするんですけど、シェフの方々はただただ悔しいだけだと思うんですよね。
畠中 ガチでやっているのがわかるので、観ている方としては力が入る部分でもあると思います。
――「サバイバルラウンド」は最下位のシェフが2名を指名して戦う勝ち抜き戦。このシステムはいかがでしたか?
伊藤 北海道・東北エリアでは、1回戦で最下位のシェフが1位を指名するという展開で燃えました。1位が勝てば「さすが!」ってなるし、最下位がまくったら「ジャイアントキリングだ!」って盛り上がるし、どちらにしても見せ場が作れるシステムですよね。
畠中 最下位のシェフが「勝てそうなシェフを選びました」って宣言するヒリヒリする展開もあるっていうことですよね。
伊藤 そう考えるとエグいシステムだね。
――ちなみに、お笑いのコンテストが指名制だったらどうでしょうか?
伊藤 最下位の芸人は、ほぼ1位を指名するんじゃないかな。
畠中 1位と戦って勝ち抜けるという気持ちよさは絶対にあるからね。
伊藤 うん。どのみち優勝を狙うなら一撃で1位を仕留めたいっていう考えはあるね。
畠中 ただ、『CHEF-1』の場合は、バトルごとのテーマや、料理ジャンルっていう要素が絡まってくるから複雑ですよね。たとえば、対戦シェフのジャンルや、苦手テーマを調べてから戦うという戦略がハマったら、ジャイアントキリングも不可能じゃないでしょうし。
伊藤 確かに、料理ジャンルでの相性もありそうですし、奥が深いですよね。ただ、お笑いの場合、指名制でジャンルを超えた戦いとなると…。
畠中 指名制で僕たちが最下位だったらどうする?
伊藤 (食い気味に)ランジャ(タイ)さんは絶対に指名しないですね。もうめちゃくちゃにされるのが見えてる(笑)。でも、基本的には1位を指名しに行くでしょうね。1位がランジャさんの場合は…6位のひょっこりはんを指名すると思います。
畠中 ひょっこりはんは6位なんだ。
――(笑)。逆にお2人が1位で指名を受ける場合はどんな戦略を取りますか?
伊藤 僕たちが1位だったら相手の小道具を隠したりするかもしれないです。勝ちを譲るわけには行かないので。
畠中 『M-1グランプリ』の決勝で1位から負ける悔しさを体験しました。慢心がちょっとでもあったら勝てないですね。
伊藤 もう、ど慢心だったからね。
畠中 そう考えると、暫定順位1位だった大原正雄シェフは1回戦でいきなり指名されたけど、慢心はまったくなかったですね。
――コンテストという独特の空間に流れている極度の緊張感が勝負を左右することもありますね。
伊藤 確かにそうですね。気楽に戦ったほうが本領を発揮できる人もいるし、緊張感があったほうが燃える人もいるので、戦う相手や、そのときの暫定順位…シチュエーションによって戦略が変わってきそうですね。そんなところがコンテストのおもしろさ、醍醐味なんだと思います。
――では、料理とお笑いの共通点と感じる部分は?
畠中 正解がないという意味では共通しているかなと思います。おいしいと思うのも、おもしろいと思うのも人それぞれだと思うので、それで1位を決めるなんてすごく難しいことですよね。
伊藤 もとを正せば、どちらも誰かに喜んでほしくて始めていることだと思うので、そこが共通していると改めて感じました。どんなにとんがっている料理人でも芸人でも、やっぱり「うまい!」、「おもしろい!」って言ってもらえたら嬉しいんです。誰かの喜んでいる姿を見るのが好きな人たちなんでしょうね、料理人も芸人も。
――「サバイバルラウンド」北海道・東北エリアの見所をお聞かせください。
畠山 作った料理の説明を聞いているだけでのそのシェフの人柄や魅力が伝わってきます。『サバイバルラウンド』を観れば、きっと“推しシェフ”ができると思うので、推しシェフを応援しながら見ると楽しいですよ。ちなみに僕は大原シェフのファンになりました。
伊藤 シェフ同士も真剣勝負だからこそ、わかり合えるものがあるし、友情が芽生える瞬間もあるんだなって思いました。
――畠中さんは、昆布出汁を取るのが特技だと聞きました
畠中 実家が昆布漁をしていたので、出汁は自家製でしたね。ウチの地元のほうでは白口浜と黒口浜で真昆布がとれるんです。最上級が白口浜で…(10分ほど昆布トークで盛り上がる)
――昆布が特技ということがよくわかりました。では、こちらは各地のアンバサダーをつとめる芸人さんへの連載インタビュー企画になります。次回登場するマヂカルラブリーへ一言!
畠中 試食のとき、料理は間違いなくおいしいので、素直においしさを伝えたほうがいいですよ、と伝えたいですね。ヘンにコメントをこねくりまわすとえらい事故になります。
伊藤 そうね。あと、料理を作っている間はシェフの方々はもちろんスタッフさんも全員が真剣で、キッチンの方を向いているので、笑い声が一切聞こえないです。調理中は笑いを取りにいっても徒労に終わると思います。
『ザ・プレミアム・モルツ presents CHEF-1グランプリ2022 サバイバルラウンド』は、7月8日(金)夜11時15分〜0時15分(静岡朝日テレビは午後11時45分〜0時45分)各地で放送する。