もっとすごすぎる天気の図鑑 第2回 【雲できた!】ペットボトル+100均グッズでできる「雲のつくり方」 - そのしくみは?

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2022年07月05日 16:31  マイナビニュース

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知れば空を見上げるのがもっと楽しくなるかもしれない!? 27万部突破のベストセラー『すごすぎる天気の図鑑』の第2弾であり、累計34万部(電子書籍含む)の人気シリーズ新作『もっとすごすぎる天気の図鑑』(2022年4月発売・KADOKAWA刊)より、一部を紹介します。



著者はSNSで天気や災害に関する情報をわかりやすく発信している"雲研究者"の荒木健太郎先生です。身近だけれど意外と知らない空と雲のこと、この夏はちょっと理解を深めてみてはいかがでしょうか。



第2回は、「ペットボトルですぐできる雲のつくり方」です。

○ペットボトルですぐできる雲のつくり方



雲と気軽にふれ合いたい――そんなみなさんに朗報です。雲はペットボトルで簡単につくることができるのです。



まず、空のペットボトル(炭酸飲料)、アルコール消毒スプレー、100円ショップなどにある炭酸キーパー(ペットボトルにつけて炭酸飲料の炭酸を抜けにくくするキャップ)を用意します。


ペットボトル内に消毒液をスプレーし(図1)、炭酸キーパーをセットして何度も押してから(図2)、キャップを開けば一瞬で雲のできあがりです(図3)。


炭酸キーパーを押すとペットボトル内だけ気圧(空気がものを押す力)が上がり、キャップを開けると周囲の空気との気圧差のためにペットボトル内の空気がふくらみます(断熱膨張)。すると空気はふくらむためのエネルギーに自分の熱を使うので温度が下がり(断熱冷却)、空気が飽和して雲ができるのです。

これは、地上の空気が気圧の低い上空に昇り、雲ができるしくみと同じです。簡単にできるのでチャレンジしてみましょう!


豆知識

炭酸キーパーがなくても、手でつぶせる柔らかい素材でできたペットボトルなら、アルコール消毒液をスプレー後に力いっぱいひねって手を放すと、同じように雲ができます。ひねるのに力がいるので、大人と一緒にチャレンジを!


なお、荒木先生のYouTubeチャンネル「荒木健太郎の雲研究室」では動画での解説もしています。


○『もっとすごすぎる天気の図鑑』(KADOKAWA刊)


著者:荒木健太郎、定価:1,375円(電子版もあり)

知れば空を見上げるのがもっともっと楽しくなる! 27万部突破のベストセラー『すごすぎる天気の図鑑』がも〜っと詳しく、さらに濃くなった第2弾!

おもしろくてためになる、天気にまつわる知識を、今回も図解やイラスト、写真をふんだんにつかって詳しくご紹介します。とっておきのネタを教えてくれるのは、日本でいちばん有名な気象学者・雲研究者の荒木健太郎氏。雲・空・気象・天気に「季節」の章も加えて、子どもから大人まで楽しめる内容です。「雲の中に入るとどうなる?」「世界一簡単な彩雲の探し方」「カラフルな雪がある」「氷点下50℃以下で聞こえる星のささやき」など、誰かに話したくなる、71のトリビアが満載!



公式サイト:『すごすぎる天気の図鑑』



荒木健太郎 あらきけんたろう 雲研究者、気象庁気象研究所研究官、博士(学術)。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、災害をもたらす雲のしくみの 研究に取り組んでいる。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』など出演多数。主な著書に『すごすぎる天気の図鑑』『もっとすごすぎる天気の図鑑』(KADOKAWA刊)ほか。 SNS:Twitter(@arakencloud)、Instagram(@arakencloud) この著者の記事一覧はこちら(荒木健太郎)
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