デンマーク1部のオーフスGF(AGF)は6日、元イングランド代表MFジャック・ウィルシャーが退団することを発表した。
ウィルシャーは今年2月に2021−22シーズン終了までの契約でAGFに加入。6月末で満了を迎えた契約には延長オプションが含まれていたが、「対話を重ねて慎重に検討した結果、契約を延長しないことで両者は合意した」という。
AGFのスティグ・インゲ・ビョルンビーSD(スポーツ・ディレクター)は発表に際し、「私たちは皆、ジャックがAGFで過ごした時間に感謝したいと思っています。彼と一緒に仕事をし、彼が非常に成功した特別なキャリアからの経験を共有するのを見るのは、大きな喜びでした。彼の信頼できる性格と実直な態度は、AGFの皆に大きな印象を与えています。彼は我々のクラブの友人であり、我々は彼の将来の成功を祈るとともに、彼の新しい挑戦の幸運を祈ります」とクラブ公式サイトを通じてコメントしている。
現在30歳のウィルシャーはアーセナルの下部組織出身。2008年9月にトップデビューを飾り、公式戦198試合に出場して14ゴール30アシストを記録した。だが、度重なる負傷の影響で徐々に出場機会が減少すると、2016−17シーズンはボーンマスにレンタル移籍し、2018年夏にウェストハムへと完全移籍した。
しかし、ウェストハムでもケガに悩まされ、約2年間で公式戦出場は19試合のみにとどまった、2020年10月にはウェストハムと契約解除で合意。2021年1月にボーンマスへと復帰したものの、契約満了に伴い2021年夏に退団していた。
新天地は決まらず、昨年10月から古巣アーセナルの練習に参加してコンディション維持に努めていた。今年2月に加入したAGFでは背番号「10」を与えられ、リーグ戦14試合に出場して2アシストを記録した。
なお、再び無所属となるウィルシャーは、アーセナルの下部組織でコーチに就任する可能性が先日に報じられていた。