Aぇ! group 正門良規、京都を5日間で100キロ歩く旅は「意外と大丈夫」 新番組『てくてく絶景』で人見知りを克服

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2022年07月07日 07:01  リアルサウンド

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旅番組『てくてく絶景』より

 旅番組『てくてく絶景』(BSプレミアム)の取材会が6月30日に行われ、旅人として撮影を終えたAぇ! groupの正門良規が登場した。


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 同番組は、地元の人しか知らない“まだ見ぬ絶景”をつないだ、番組オリジナルの一筆書きルートを、旅人がガチ歩きする新しい旅番組。旅人をつとめた正門は、グループではギターを担当し、ジャニーズJr.史上初のソロコンサートを今年春に開催するなど、活躍の場を広げている。


 番組では京都を舞台に、日の出とともに1日約20キロ歩き、5日間で100キロを歩き切った。7月25日から29日の5日間にわたって日めくり形式で放送され、旅を追体験できる。取材会では、番組の魅力や旅を通しての変化を語った。


 プロフィールに“散歩が趣味”とある正門。出演が決まったときの心境を問われると、「はじめは“散歩番組”と聞いていたので、趣味が活きる! と喜んでいました。話を聞くと、5日で100キロ歩くと……(笑)。今まで経験したことのない距離だったので、体力面で不安でしたね」と、素直な気持ちを明かした。ソロコンサートに続き、旅番組での1人ロケに挑戦。「魅力を伝えきれるかという緊張がありました」と話す。


 Aぇ! groupのメンバー、草間リチャード敬太は京都出身。出演が決まり、歩くルートを伝えると、「え!?」と一言のみだったと言い、「それぐらい、地元の人から見てもあり得ない距離だったみたいです。でもすぐに、『歩いて旅するのええなあ』って言ってましたね」とメンバーの反応も楽しんでいたようだ。


 1日20キロ、5日で100キロもの距離を歩く。筋肉痛や靴擦れなど、肉体的な苦労を問われると笑顔を見せる。「意外と大丈夫だったんです。全然って言ったら嘘やけど、『正門、じょうぶやな』って自分で思いました(笑)。スタッフや京都の皆さんのおかげで、楽しく歩き切れましたね」と、ほっとした表情を見せた。


 この旅は、事前準備やアポ取りはほとんどされておらず、ルートが決まっているのみ。正門自身が、地元の人に声をかけながら思い出の写真や、その時に撮った写真を見せてもらい、絶景に足を運ぶ。番組の見所は“ガチ歩き”だと明かし、「初対面にも関わらず好きな景色や思い出を嬉しそうに話してくれた人々のあたたかさが嬉しかったですね」と振り返る。「僕は自称人見知りで、わりと初対面の人に緊張する方やと思ってたんです。お話しした皆さんの懐の大きさもあるとは思うんですけど、会話って楽しいなと感じて。人見知りを克服できたのかもしれません」と番組を通じた思わぬ変化についても語った。


 京都は、Aぇ! groupで初のツアーで行った会場がある思い出の場所でもある。なじみの場所ではあるものの、観光地としての景色とは違った魅力が多かったという。「日の出とともに歩くことが、まずなかなかありません。気づかず通り過ぎそうな景色や、『なんでここが絶景!?』と思うような写真もあった。でも地元の方の視点でお話を聞いて、愛される理由がわかりました」と、景色の見え方が変わり、魅力を再発見できる番組だと語った。


 印象に残った場所を聞かれると、「放送で見てほしい場所がたくさんある」と前置きしつつ、「哲学の道」を挙げた。「毎日絵を描きに来ているお父さんがいて、その日によって見える景色が変わると話してくれました。修学旅行生を見かけて『旅行に来られてよかったなあ』と勝手に感じたり(笑)。人と景色の両方を味わえた場所でしたね」と、エピソードを披露。家族やメンバーなど、大切な人へ見せたい景色は「嵯峨鳥居本」だと明かした。国が指定する重要伝統的建造物群保存地区に指定されている観光スポット。「僕も知らなかった場所で。収録が終わってから家族や友だち、メンバーにも話しました」と笑顔を見せた。


 Aぇ! groupが舞台演出家&脚本家とコラボする番組『THE GREATEST SHOW-NEN』(ABCテレビ)で坂本龍馬を演じた正門は、歴史が好きだという。「もしかしたら数百年前の今日、この場所に龍馬がいたのかもしれないとロマンを感じました。京都の町には歴史的な逸話を持つ土地が多くある。5日で100キロも歩いたのに、まだまだ行きたい場所がある」と、旅の余韻を味わうように語った。


 歩くことの魅力は「その土地の香りや空気感を、五感で深く感じられること」だという。ただ「今回はだいぶ長い距離でしたよね、はたして散歩と言っていいのか……」とはにかむ。そしてどんなときに散歩をするのか聞かれると、「割とインドアで」と明かしつつ、「家でギターを弾いたり映画を見たり。練習に行き詰まって外の空気を吸いたくなったらぶらっと散歩にいきます。リフレッシュとか、切り替えたいときですね」と話した。


 正門の愛される人柄が伝わるエピソードをもうひとつ紹介したい。収録を終えた感想を聞かれると、「歩き切った達成感と、5日間一緒に歩いていたスタッフさんとお別れなんだという寂しさがありました。でも、また会えるような感覚もあって。明日もまたどこか歩くんやないの? と思うくらい」と話し、良い空気の中で旅番組作りが進んだ様子が見える。


 今回の旅のコースを歩きたい人に向けては「歩きやすい靴が大事!」ときっぱり。「小学生の運動会と一緒です(笑)。僕も、衣装で使う運動靴を数日前から借りて慣らしてから歩きました。市街地から山まで幅広く歩いたので、歩きやすい靴がおすすめ」と、呼びかけた。


 最後に「今までにない形の旅番組。個人としても旅番組としても新しいチャレンジがたくさん詰まっています。『行ったことあるけどこの景色気づかなかったな』『この景色いいな、行ってみようかな』と追体験できる番組です。歩いて行けるところばかりなので、実際に足を運んでもらえたら嬉しいですね」と思いを語った。


 記者の質問一つひとつに、丁寧な言葉でゆっくりと答える姿から見えた真摯な人柄。それは旅の中で京都の人たちにも伝わったのではないだろうか。「人の変化によく気づくタイプ」だとメンバーの福本大晴が話していたように(※1)、細やかな観察力を持つ正門。5日間どんな旅をしたのか、正門の旅を追体験できるのが楽しみでならない。


※1:『らじらー!サタデー』6月18日放送(NHKラジオ第1)(片岡由衣)


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