『VS魂』は打ち切り検討すら難しい!? フジテレビの3大“問題児”バラエティ

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2022年07月16日 15:02  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

 フジテレビでは現在、7月期ドラマの『テッパチ!』や『競争の番人』、『純愛ディソナンス』が放送を開始しており、視聴者の間では、各番組の視聴率にも注目が集まっている。しかし、業界内では「フジは夏ドラマより、すでに“お荷物”となっているバラエティを何とかしたほうがいいと指摘されている」(テレビ誌ライター)ようだ。

「このところ、業界関係者の間では“フジが抱える3大問題児バラエティ”について心配する声が少なくありません。まずは嵐・相葉雅紀がキャプテンを務めるゲームバラエティ『VS魂 グラデーション』で、これは嵐メンバー全員が出演していた『VS嵐』の後継番組。2020年末をもって同グループが活動休止となったため、翌21年1月から相葉が『VS魂』として引き継ぎ、今年4月には、『VS魂 グラデーション』にリニューアルしました」(同)

 開始当初は、出演者がさまざまなアトラクションゲームに挑戦するという内容だった『VS魂』。しかし、視聴率が伸び悩んだためか、“世の中にあるさまざまなモノを正しい順番に並べ替える”というコンセプトの『VS魂 グラデーション』へと大胆にリニューアルしたようだ。

「『VS魂』初回3時間スペシャルの世帯平均視聴率が9.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったのも、正直物足りない結果でしたが、今年1月の放送回では3.9%を記録したと一部でニュースになり、業界内外に衝撃を与えました。『VS嵐』は、局全体の視聴率が低迷していた中、唯一好調を維持するなど、フジを代表するバラエティだったのですが、それはやはり『嵐5人が出演している』という点が大きかったようです。若手ジャニーズが出演しているものの、どうしても相葉ひとりでは求心力に乏しく、ネット上では『「VS嵐」のほうが面白かった』『「VS魂」は「VS嵐」の劣化版』などと言われてきました」(スポーツ紙記者)

 リニューアル後の『VS魂 グラデーション』では、新しい企画に挑戦してはいるものの、やはり視聴者の間では不評が目立ち、視聴率も回復しないままだ。

「しかし、フジは『VS魂 グラデーション』をそう簡単には打ち切ることができません。というのも、この枠は『VS嵐』が築き上げた不動の“ジャニーズ枠”であり、局と大手芸能プロ・ジャニーズ事務所の今後の付き合いを考えると、打ち切りを“検討する”ことすら難しい。ある意味、“呪縛”にとらわれた番組といえます」(同)

 2つ目の“問題児”バラエティは、アンガールズ・田中卓志の冠番組『呼び出し先生タナカ』。今年4月に始まった同番組は、「お笑い教育“一斉テスト”バラエティ」を掲げ、田中が“先生”となり、ゲストの“生徒”に対して義務教育レベルのテスト実施。そこで生まれた珍解答をイジるという内容になっている。

「この企画は、過去にフジで放送されていた人気バラエティ『めちゃ×2イケてるッ!』の『抜き打ちテスト企画』に酷似しているということで、初っ端から『パクリじゃん』『こんな番組でMCやらされる田中さんがかわいそう』などとネット上で物議を醸しました。その後、『めちゃイケ』のメイン出演者であるナインティナイン・岡村隆史が、自身のラジオ番組で『オレらが(この番組を)やったらあかんかったのか』と発言したことで、大騒動に。一部週刊誌では、制作サイドが『めちゃイケ』の元スタッフやナイナイに許可を取らないまま、企画を強行したことも報じられました」(芸能プロ関係者)

 しかし、こうした一連の騒動を受けて即打ち切りにした場合、業界内外でさらなる臆測を呼ぶことが予想されるだけに、番組は現在まで続行。とはいえ、視聴率は初回6.2%から、徐々に下降しているという。

「“パクリ疑惑”のイメージが微妙に拭いきれていないため、出演者側からしても『やりづらい番組』と認識されているようです。フジにとっては頭痛のタネ的バラエティといえるでしょう」(同)

 3つ目の“問題児”バラエティは、ウッチャンナンチャン・内村光良がMCを務める『あしたの内村!!』だ。

「今年3月まで、内村MCの『痛快TV スカッとジャパン』が放送されていた枠で4月からスタートしました。以前から、低視聴率が報じられていた『スカッとジャパン』だけに、終了は致し方なかったと思いますが、内村が続投する『あしたの内村!!』も初回から5.5%と、数字面で苦戦しています」(制作会社スタッフ)

 同番組は、「『あした起こるかもしれないこと』を完全シミュレーションする 体験型情報バラエティ番組」を謳っているが、「番組の軸がブレブレなところが気になる」(同)そうだ。

「例えば、初回スペシャルでは、“月9”ドラマのプロデューサーへの密着や、韓国の人気アイドルグループ・BTSを特集しており、エンタメが好きな視聴者層向けのようでした。しかし別の回では、『絶品駅そば対決』『激カワ動物のもぐもぐタイム』といったグルメや動物企画を放送。またある時は『もしも東京近海の海底火山噴火に遭遇したら』を検証したこともありました。回ごとに企画内容がバラバラすぎて、固定の視聴者がつかないのでは……」(同)

 ちなみに『あしたの内村!!』は、放送休止が多いことも気になるという。

「もしかすると、フジは肝いりの新バラエティを準備中で、『あしたの内村!!』は、その“つなぎ”の番組なのかもしれませんが、だとしても、もう少し企画に力を入れないと、内村の顔に泥を塗ることになりかねません」(同)

 フジは、これらの“問題児”バラエティを改善する策を見つけられるのだろうか。

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