歌舞伎町のホストと婚外恋愛……経営者の妻が「湯水のごとく金を使った」日々に思うこと

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2022年07月18日 19:01  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

 家庭を持っている女性が、家庭の外で恋愛を楽しむ――いわゆる“婚外恋愛”。その渦中にいる女性たちは、なぜか絶対に“不倫”という言葉を使わない。仰々しく “婚外恋愛”と言わなくても、別に“不倫”でいいんじゃないか? しかしそこには、相手との間柄をどうしても“恋愛”だと思いたい、彼女たちの強い願望があるのだろう。

 ホストにハマる若い女性たちが登場するネット漫画『明日、私は誰かのカノジョ』(小学館)が今年4月にドラマ化され、注目を集めたが、昨今、若くしてホストに入れ込み、ホストクラブに通うお金を稼ぐため、結果、夜の世界で働く女性は珍しくないという。

 今回お話を聞かせていただいた亜美さん(仮名)は、10年以上前に、新宿・歌舞伎町で、ホストと婚外恋愛を繰り広げたという。

「当時はまったくそんなつもりはなかったんですが、私がしていたことを振り返ると『婚外恋愛』といえば、そうですね。夫がいながらほかの男性と『交際』していましたから……とはいえ、相手はホストですけど」

 30代を迎えたばかりの亜美さん。現在のご主人と結婚したのは「20歳の頃」だという。

「結婚相手は、当時働いていたキャバクラの客です。一回り以上歳が離れていましたが、会社経営者で、どのくらいお金を持っているかは、お店での使い方である程度把握していました。私を大事にしてくれて、当時『家がないから、同じキャバクラの友達の家に住まわせてもらっている』と漏らしたら、すぐにお店近くのアパートを借りてくれたんです。そろそろ自分の部屋を借りないと考えていた最中だったので、とてもありがたかったですね。旦那がプロポーズしてくれたのは、もちろん私のことを好きだったからだと思いますけど、不安定な私のことを心配していたところもあったのかな?」

 両親と不仲だったという亜美さんは、高校を卒業すると同時に家を出た。学生時代に貯めたアルバイト代でアパートを借りたが、貯金はすぐに底をついて家賃を払えなくなり、昼の仕事とキャバクラでの仕事を両立するようになったそうだ。

「同じ生活サイクルを続ける毎日は、つまらなくも楽しくもなくて、『私は何のために生きてるんだろう』って考え始めるようになりました。当時の私は多分、病んでいたと思いますよ。夜中、家に帰ってお風呂に浸かりながら、耳の裏側の毛を抜くのが癖になっていました。キャバクラの客も『あ、この人、太そう(お金を持っていそう)』って思ったら、すぐ寝ちゃってましたし。今振り返ると自傷行為の一つだったのかな、って」

 ホストクラブ通いを覚えたのは、キャバクラの同僚に誘われたことがきっかけだったという。

「仕事とはいえ、男をチヤホヤしていると、ストレス発散のために、こっちが男からチヤホヤされたくなるんですよね……おそらく私、ファザコンなんだと思います。私が指名していた担当は、年は少し上なだけなんですが、すごく落ち着いていて、包容力のある優しい人だったんですよ。キラキラ系のホストが多い中、おっとりしたタイプの彼が魅力的に見えました。 昼職と夜職掛け持ちして働いている私を、『えらいね』っていつも褒めてくれて、すごく救われていました。まあ今考えると、それも“手口”だったんでしょうけど」

 とはいえ、亜美さんと彼の関係は、たまに店外デートをするくらいで、特に進展はしなかったそうだ。

「だから今の旦那と結婚したんです。私が稼ぐ金額では、とてもじゃないけど『被り』(同じホストを指名している客)には勝てませんでした。かといって、ほかの客みたいに風俗は絶対にやりたくなくて……キャバクラの客と寝るときは自分で客を選べますけど、風俗だとどんな客が来るかわからないじゃないですか」

 店で知り合ったご主人と、その後数カ月で結婚し、昼の仕事も夜の仕事も辞めて、家庭に入ったという亜美さん。名目上だけ、ご主人の会社の従業員になり、仕事はしなくても一定の給料を受け取るようになった。

「今まで働いていた金額の倍以上はもらえるようになりました。結婚して、時間の自由が利かなくなった分、ホスト通いは制限されましたが、それでも10日に一度ペースで、旦那の出張時にはガッツリお金を使っていましたね。高いシャンパンを数回入れると、アフターでホテルに誘われて……初めて彼に抱かれた時は、もう夢のようでした」

 しかし、「今振り返ると、彼とはセックスしてもしなくても、どっちでもよかったのかもしれない」と亜美さん。

「結婚してほぼ専業主婦になってからホストクラブに行っても、全然楽しめなくなったんですよね……。で、気づいたんです。私、人の金でホストに行きたかったんじゃなくて、自分でこれだけ稼いだんだよ、被りに比べると全然安いやつだけど、自分で稼いだお金でシャンパン開けてるんだよって思いたかったというか。そのことを彼に褒めてほしかったんですよ」

 そう気づいた頃から、亜美さんの足は自然とホストクラブから遠のいたという。そんな彼女は現在、ヨガインストラクターとして働いている。

「『インストラクターの資格を取れたよ』って旦那に伝えたとき、すごく喜んでくれて、褒めてもらえたんですよ。私、幼い頃の家庭環境があまりよくなくて……子どもっぽいこと言っちゃって恥ずかしいんですけど、やっぱり私は、働いて自立している自分を褒めてくれる相手を探していたんだなあって。旦那には、数カ月間とはいえ、いただいたお金を湯水のごとくホストに注ぎ込んでしまったことを心の中で謝罪しつつ、こんな私を拾ってくれてありがとうと、感謝しています」

 煌びやかなネオンの中で生きた10年前のことを、「青春でした」と言い切った亜美さんの表情は、穏やかに輝いていた。
(文・イラスト/いしいのりえ)

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  • 「婚外恋愛」🤣🤣🤣ただの不倫じゃあねーかwこの、女独特の美化正当化の言葉遊び🤣
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