監督の復帰を祝う主砲の一撃 ヤクルト・村上の一発に大矢氏「これぞ4番」

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2022年07月21日 06:31  ベースボールキング

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ヤクルト・村上宗隆 (C) Kyodo News
◆ 「相手が参ったというような」

 ヤクルトがホームで巨人に連勝。

 20日の試合は新型コロナの陽性判定を受けて離脱していた高津臣吾監督が復帰。その初戦を白星で飾った。




 2−2の同点で迎えた6回裏、ドミンゴ・サンタナの適時打で1点を勝ち越すと、さらにホセ・オスナの内野ゴロが併殺崩れとなる間にもう1点。助っ人コンビの活躍で4−2とリードを拡げる。

 さらに7回は来日初登板となった巨人の新外国人左腕イアン・クロールを攻め立て、一死一・三塁のチャンスからセーフティスクイズ。どうしても欲しい追加点をもぎ取りに行ったが、本塁アウトで二死一・二塁となってしまう。

 このピンチを救ったのが主砲のひと振り。1ストライクからの2球目、151キロ速球を完璧にとらえた村上宗隆はその瞬間に確信。右中間スタンドに32号3ランを叩き込み、試合を決めてみせた。



 20日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した大矢明彦氏も「これぞ4番の働きですよね。一番良い場面でホームランが出た。相手からしたらもう参ったというような」と、22歳の頼れる主砲を大絶賛。

 「1球目に中途半端なスイングがあったんですが、それでイメージが描けていたんでしょうね。バッテリーとしては初球の対応を見て、大丈夫だろうなと思ってもう1球まっすぐで行ったと思う」と捕手心理を分析しながら、初対戦となる外国人投手のボールに“1球”でアジャストした対応力を称えた。

 同じく番組に出演した谷沢健一氏は「村上という打者は本当に手元まで引きつけて打ち返していくんですよね。おへその前で振っているような感じで」と打撃の特徴を解説。

 「呼び込んで体が開かないから広角にも打つことができるし、ゴロも強いゴロになる」とし、通算2062安打を誇るレジェンドもその打撃技術の高さに太鼓判を押した。


 これで今季の本塁打32は、2位の岡本和真(巨人/21本)に10本以上の差をつけるトップ独走。88打点も2位の大山悠輔(阪神/64打点)に20打点以上の差をつける断トツとなっている。

 注目の打率も.319で堂々のリーグ2位。トップを走る佐野恵太(DeNA)が7月絶好調で.334と差は開いているが、依然として三冠王の夢も射程圏にとらえる好位置につけている。

 まもなくオールスターゲームを迎え、プロ野球のシーズンは折り返し地点を迎えるが、ツバメの主砲は後半戦でどれだけ数字を積み上げることができるのか。後半戦のセ・リーグを見ていくうえでの大きな楽しみとなりそうだ。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』



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