日本国内のファッションサブスクリプションサービスは、ストライプインターナショナルが運営する「メチャカリ」をはじめ、「エディストクローゼット(EDIST. CLOSET)」など複数の企業が展開している。近年では、2021年4月に本格ローンチした⼤丸松坂屋百貨店の「アナザーアドレス(AnotherADdress)」が、百貨店業界初のファッションサブスクという意外性から話題を集めている。アナザーアドレスは2022年2月時点の会員数が6700人超、累計レンタル数は2万着と、事業計画を大きく上回る実績を収めるなど、存在感を高めている。一方で、欧米の類似したサービスでは、ファッションのサブスクリプションサービスを展開するLe Tote社が2020年に米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)を申請。米衣料品サブスクリプションサービス「レント・ザ・ランウェイ(Rent The Runway)」もオケージョン需要の減少などに伴い、2020年に店舗でのサービスの提供を終了するなど新型コロナによる深刻な影響を受けている。日本国内においても感染再拡大によりアパレル業界は依然厳しい状況が続くが、黒字化実現に向けエアークローゼットの先行投資等の取り組みは奏功するのか、今後の動向に注目が集まる。