食品袋に入ってる「たべられません」2種類あるって知ってた? ずっと入れたままの人へ→片方は開けたらすぐ捨ててOK

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2022年08月07日 07:40  まいどなニュース

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写真全部で約600種類あるという、エージレス(R)シリーズ(提供:三菱ガス化学株式会社)
全部で約600種類あるという、エージレス(R)シリーズ(提供:三菱ガス化学株式会社)

「邪魔者扱いされがちな ”たべられません”  食べ物の ”美味しさ” と ”安全” を守るために欠かせない存在で、それぞれの役割がまったく違うことを是非知ってあげてください!!」と写真とともにツイッターで紹介されたのは、脱酸素剤と乾燥剤。どちらも食品でお馴染みの「たべられません」です。

【写真】2種類の「たべられません」の違いはこちら

同じように見えますが、片方は開封と同時に捨ててよいのですが、もう片方は食べ終えるまで入れておくことを推奨されています。この違いについて知ってほしいと投稿した脱酸素剤エージレス®【公式】(@mgc_ageless)の担当者にお話を聞きました。

「いつも邪魔だなぁ」と出てくる度に袋に戻していた「たべられません」ですが、開封すると同時に捨てることができるのが脱酸素剤、そのまま入れておいた方が良いのが乾燥剤です。ちなみに、餅、焼き菓子、味噌などに入っているのが脱酸素剤、せんべい、海苔、クッキーなどに入っているのが乾燥剤です。

脱酸素剤はエージレス(R)として、1977年に発売。「いまでも使用方法などに関して、お客さまからのお問い合わせが多いんです。ツイッターを通じて、食品に触れても問題がない、安全なものであることが伝えられればと思っています。じつは私も、入社前は脱酸素剤と乾燥剤の違いがわかっていなかったので、みなさんのお気持ちもよくわかります」と脱酸素剤・エージレス(R)を製造・販売している三菱ガス化学株式会社 脱酸素剤事業部の担当者。やはりよく知られていない存在のようです。

脱酸素剤って結局何なの?

――このツイートをした意図を教えてください。

「たべられません」「DO NOT EAT」と脱酸素剤のデザインを全面にプリントしたエージレス傘のプレゼントキャンペーンをおこなった際に、「湿気に強そう」「雨に濡れたときに発熱してしまいそう」といった乾燥剤と勘違いされたようなコメントが見受けられたため、わかりやすく説明できればと思いました。

ーー「濡れたら発熱して燃えるともよく聞きますが…」という疑問も寄せられていましたが、実際はどうなのでしょうか?

当社のエージレス(R)は2種類あります。ひとつは鉄を主成分としたもので、鉄がさびる原理を利用して酸素を吸収します。もうひとつは、有機物を使用していて、ビタミンが酸化する反応を利用しています。

特に鉄系のものはカイロと同じ原理ですので、熱が発生しますが、酸化反応が早いカイロと違って、脱酸素剤の反応はゆっくりです。1日から2日ほどかけて酸素を吸収するため、ほんのり暖かくなる程度で、火災の危険などはありません。

ーー火は出ないのですね! でも、なぜ2種類あるのでしょうか。

食品メーカーでは異物混入を防ぐために、金属探知機を使用しているところも多くあります。鉄を使用したものは金属探知機が反応してしまうため、非鉄系の有機物を使用した脱酸素剤を開発しました。

ーーあと、間違って食べてしまったら‥という心配もあるのですが、その場合は?

エージレス(R)の包材や内容物は、人体への安全を確認済みです。よって、触れたり、まちがって口にいれたりしても害はありません。ただし、飲み込んでしまった場合は、包材の角の部分で食道を傷つけてしまう場合がありますので、違和感を感じたらすぐにお医者様に相談してください。

ーー食品の封を開けたら、すぐに捨てた方がいいのですか。

密封して使っていただくことを前提としていますので、開けたらそこで効果はなくなりますし、再利用もできません。安全・安心な素材を使用していますので、入れっぱなしにしても問題はありませんが、酸素を限界まで吸収すると、脱酸素剤の表面にシミが見えることがありますので、早めに捨ててください。

ーー捨て方はどうしたら良いのでしょうか?

地域の「プラスチックごみ」の分別分類に従って捨ててください。

乾燥剤との違いとは?

ーー脱酸素剤よりも、エージレス(R)という名前で覚えている人もいると思いますが、名前の由来は?

エージレス(R)を英語で書くとageless。いつまでも若々しく新鮮という意味が込められています。

ーー現在エージレス(R)は、全部で何種類くらいあるのでしょうか。

同タイプのサイズ違いなどを含めると、全部で約600種類ほどあり、食品分野だけではなく、医薬分野、工業分野と幅広く活躍しています。海外用に6ヵ国語表記のものや、ハラル認証のものもあるんですよ。1970年代頃から、酸素を吸収する小袋はあったようですが、鉄を主成分としたものを実用化したのは、当社が世界初となり、現在も一番多くご利用いただいています。

ーー改めて乾燥剤との違いを教えてください。

脱酸素剤は酸素を吸収することによって、食品の風味を保持し、カビを防ぎ、変色を防止します。一方、乾燥剤は水分を吸収して、クッキーや煎餅など食感を重視するものの湿気を防ぎます。見た目は似ていますが、用途が違うまったくの別物なのです。

――ちなみに、「たべられません」が邪魔者扱いされてしまっていることに関して、社内のみなさんはどう思われているのでしょうか。

脱酸素剤があることで中身の品質保持がされ、おいしい状態を保たれていることを知り、みなさんにも理解していただければうれしいです。

ーーそれで親しみを持ちやすいように、先程のプレゼントキャンペーンをはじめ、グッズ展開をされているのですね。

過去にカプセルトイで発売されたものもあります。スマートフォンケースに関しては、メーカーさんとコラボしたもので、現在も販売されています。生活になじむ柄ということで、みなさんからはとても好評です。

みなさんにもっと親しみを持っていただくために、非売品でプレゼント用のグッズなども作成しています。ツイッターでグッズを紹介すると、フォロワーが増えたりして、興味を持っていただけるのがうれしいですね。今後もご縁があれば、いろんなものでグッズ化もできればと考えています。楽しみにしていただければ。

◇  ◇

また、エージレス(R)のこれからについては、「SDGsの高まりや現在のニーズに合わせて、資材の中身を変更したり、サイズを小さくするなど、環境配慮型の製品へ近づけられればと思います。これからも、世の中のニーズに応えていければと考えています」と、答えてくれました。今後、こちらを発見した際は、袋に入れたままにせず気兼ねなくお捨てください。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・二木 繁美)

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