悲劇のパンクで首位陥落のグッドスマイル 初音ミク AMG。片岡龍也「左フロントには“最大の敬意”を払っていたのに」

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2022年08月07日 20:10  AUTOSPORT web

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左フロントタイヤがパンク。スロー走行でピットへと戻るグッドスマイル 初音ミク AMG
8月7日に富士スピードウェイで行われたスーパーGT第4戦。GT300クラスではレース前半から首位に立ち、独走体勢に入っていたグッドスマイル 初音ミク AMGが、終盤に入ってまさかのパンクに見舞われた。そこに至るまでは極めて順調にレースを運んでいた彼らに、何が起きていただろうか。

 レース後、悲痛な雰囲気の漂うピット裏で、悲劇の主人公となってしまった片岡龍也に話を聞くことができた。

■第1スティントを終え“タイヤを守る”ことに集中
 6周目にSUBARU BRZ R&D SPORTを攻略して2番手へとポジションを上げたあと、グッドスマイル 初音ミク AMGのレースは順調に進んでいた。

 18周目には首位を独走していたLEON PYRAMID AMGがトラブルを抱えガレージへ入ると、今度はグッドスマイル 初音ミク AMGが独走する番となった。第1スティントを担当した片岡は「基本的にすべてが順調にきていました」と振り返る。

「持ち込んだタイヤが想定外に低い気温でもマッチしたことで予選でも調子が良く、ロングランも自信はありました。決勝前にちょっと陽が出てきて温度レンジが心配でしたが、第1スティントもほぼ予定周回数までいけました」

 片岡がバックマーカーに引っかかったことで、予定より4周ほど早く第2スティントを担当する谷口信輝にバトンを渡すことになる。最初のピットインは26周目となった。

 好ペースは維持できていたが、気温・路温が上がったこともあり、片岡が履いていたタイヤを確認してみると「オーバーヒートしていてちょっと辛そうだったから、『ペースを見ながら、タイヤを守っていくことは必要』という判断で、谷口さんのスティントではタイヤを守って走ってもらいました」。

 第2スティント担当の谷口は守りの走りに徹するが、それでもレース折り返し付近では2番手に対して25秒程度のマージンを築くことに。あとはフィニッシュに向けて安全にマシンを運ぶだけ、に見えた。

 61周目に2度目のピット作業を行い、ステアリングは再び片岡に託された。ここからも「とにかくタイヤを守るということに集中していました」と片岡はいう。

 しかし悲劇は、77周目のTGR(1)コーナーへのブレーキングで、何の予兆もなく訪れた。左フロントタイヤが突然、パンクしてしまったのだ。

「ギャップもある程度落ち着いて、抑えたペースでもある程度レースがコントロールできてたので、ブレーキングなんかはかなり抑えめ、抑えめでタイヤをプロテクトしてたんですけど、何かを踏んでしまったのか……理由はともかく、突然1コーナーでブレーキした瞬間に左フロントがパンクしてしまって」

「しかも、左フロントに対してはとくにもう“最大の敬意”を払って走っていたので、『えぇ!』っていう。僕らはここ(富士)で左フロントがパンクすることが多いのですが、1セット(スティント)目も大丈夫だったし、いままでのテストでは何十周走っても大丈夫だったのに……。ただ、何かの拍子に左フロントがパンクしてしまうことが多い。今回みたいに、守りに入っている状態でもパンクしてしまうと、ちょっと辛いというか、不運だな、と」

 片岡によれば3スティントともタイヤのスペックは同じで、イニシャルの内圧もとくに変えてはいないという。

「もともと、富士のBoP(参加条件)なら勝負ができそうという状況で、さらに今回は予想以上の低温にどちらかというとライバル勢が苦戦していたことやウエイトの状況などもあって、比較的“幅”の広いメルセデスが強く見えたけど、決して僕らのポテンシャルが上がっているわけではないですし、(次戦)鈴鹿のBoPでは間違いなく後方に埋もれてしまうと思う。今回は“今シーズン最大のチャンス”ではなくて、“ここ数年のなかでも最大のチャンス”だったのに……」

 まさに千載一遇のチャンスを逃してしまったグッドスマイル 初音ミク AMG。あまりにも痛い敗戦となった。

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