荒れたレースをディクソンが制す【順位結果】インディカー第14戦ナッシュビル決勝レース

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2022年08月08日 09:10  AUTOSPORT web

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歴代単独2位となる通算53勝目を挙げたスコット・ディクソン
ナッシュビル市街地で開催されたNTTインディカー・シリーズ第14戦。7日に行われた決勝レースは、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が今シーズン2勝目を挙げた。

 佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシング)は、レース中盤でクラッシュし、リタイアに終わった。

 前日の予選と同じく、決勝レースも雷雨の影響でディレイとなり、約2時間遅れでスタートを迎える。

 ポールポジションのスコット・マクラフラン(チーム・ペンスキー)はスタートでトップをキープ。4番手のアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)は、クリスチャン・ルンガー(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)を交わし3番手に浮上する。

 8周目、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)がオーバーランでストップし、最初のイエローコーションとなる。

 22周目、3番手を走行していたパロウが上位陣では最初にピットイン。このタイミングでエリオ・カストロネベス(メイヤー・シャンク・レーシング)が単独スピンを喫しコース上にストップし、イエローコーションに。

 ピットレーンがオープンになると各車一斉になだれ込み、直前にピット作業を終わらせていたパロウがトップに立つ。

 25周目にグリーンフラッグ。しかし、26周目にウィル・パワー(チーム・ペンスキー)を避けたパト・オワード(アロウ・マクラーレンSP)にグラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン)が接触。さらに後方でも多重クラッシュがあり、3回目のイエローコーションとなる。

 チャンピオン争いをするオワードは手痛いリタイア。さらに多重クラッシュに巻き込まれたランキング4位のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)もマシンにダメージを負い大きく後退してしまう。

 トップはパロウ、ステイアウトしたシモン・パジェノー(メイヤー・シャンク・レーシング)、デイビッド・マルーカスの2台をはさみ、4番手にマクラフランが続く展開で、33周目にレースはリスタート。今度はターン10で佐藤琢磨にデブリン・デフランチェスコ(アンドレッティ・スタインブレナー)が接触し両車ウォールにクラッシュ。4回目のイエローコーションで昨年に引き続き荒れたレース展開となる。

 41周目にレースは再開し、パロウがトップをキープ。パロウを追いたいマクラフランも強引にマルーカスを交わし3番手。さらに43周目にパジェノーをオーバーテイクし2番手に浮上する。

 52周目、レイホールがターン4で単独クラッシュしたところにリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)が交わしきれず接触。今日5回目のイエローとなり、イエロー直前にピット作業を終えていたディクソン、ルンガー、ウィル・パワーには有利な展開に。

 ピットレーンオープンでパロウを先頭に続々とラストピットへと向かう。マクラフランはピット作業で遅れポジションダウン。

 リスタートは56周目。ステイアウトしたニューガーデンがトップ。ディクソン、ルンガー、パワージャック・ハーベイ(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)と続きパロウは6番手。

 ハーベイを交わしたパロウは、58周目にパワーをオーバーテイクし4番手に。

 65周目、カイル・カークウッド(AJフォイト)とマルーカスが接触しクラッシュ。6回目のイエローコーションとなる。このタイミングでトップのニューガーデンがピットインし、ディクソン、ルンガー、パロウ、コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)、マクラフランの順でレースは残り10周の勝負に。

 ディクソンはリスタートでトップをキープ。マクラフランがハータを交わし4番手に。さらに勢いに乗りマクラフランはパロウをオーバーテイクし3番手を奪取。ハータはグロージャン、さらにマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ)にも交わされてしまう。

 しかし、エリクソンはスローダウンでポジションダウン。チャンピオン争いでも一歩後退となってしまう。

 1秒以内で3台がトップ争いを展開していたが、ジミー・ジョンソン(チップ・ガナッシ)がウォールにヒットし7回目のイエローとなる。

 77周目にリスタート。マクラフランがルンガーをオーバーテイクし2番手に。しかし、ターン9でグロージャンがニューガーデンと競ってウォールにクラッシュ。8回目のイエローは、レッドフラッグに変更され、ラスト2周の勝負に。

 リスタートで3番手のルンガーがパロウ、ハータに交わされ、残りは1周。ディクソンはマクラフランを抑えトップをキープ。予選14番手からサバイバルレースを制し、今シーズン2勝目を挙げた。

 通算53勝目でマリオ・アンドレッティを抜き、AJ・フォイトに次ぐ単独2位となったディクソン。チャンピオン争いもランキング2位に浮上している。

■NTTインディカー・シリーズ第14戦ナッシュビル決勝レース結果
Pos.No.DriverTeamEngineLapsSP19S.ディクソンチップ・ガナッシH801423S.マクラフランチーム・ペンスキーC801310A.パロウチップ・ガナッシH804427A.ロッシアンドレッティ・オートスポートH8017526C.ハータアンドレッティ・オートスポートH802362J.ニューガーデンチーム・ペンスキーC80677F.ローゼンクヴィストアロウ・マクラーレンSPC8015830C.ルンガーレイホール・レターマン・ラニガンH803945J.ハーベイレイホール・レターマン・ラニガンH80111060S.パジェノーメイヤー・シャンク・レーシングH80131112W.パワーチーム・ペンスキーC8081221R.ヴィーケイエド・カーペンター・レーシングC79101306H.カストロネベスメイヤー・シャンク・レーシングH7926148M.エリクソンチップ・ガナッシH76181577C.アイロットフンコス・ホーリンガー・レーシングC76191628R.グロージャンアンドレッティ・オートスポートH7521720C.デイリーエド・カーペンター・レーシングC74221848J.ジョンソンチップ・ガナッシH72251918D.マルーカスデイル・コイン・ウィズ・HMDH6372014K.カークウッドA.J.フォイト・レーシングC63162151佐藤琢磨デイル・コイン・ウィズ・RWRH32202229D.デフランチェスコアンドレッティ・スタインブレナーH32242315G.レイホールレイホール・レターマン・ラニガンH2992405P.オワードアロウ・マクラーレンSPC255254D.ケレットA.J.フォイト・レーシングC25122616S.デ・シルベストロパレッタ・オートスポートC2521

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