【教えて辻監督!】「長時間練習すると子どもは集中力を欠きませんか?」

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2022年08月08日 17:42  ベースボールキング

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8月8日(月)から開催される「第42回 全日本学童軟式野球大会 マクドナルド・トーナメント」。この大会を、監督がサインを出さない「ノーサイン野球」で18、19年に連覇しているのが「多賀少年野球クラブ」(滋賀県多賀町)。そんなチームを率いる辻正人監督を、学童野球の現役保護者でもあるトータルテンボス・藤田憲右氏が質問攻めした本【卒スポ根」で連続日本一! 多賀少年野球クラブに学びてぇ! これが「令和」の学童野球】(インプレス)の中から、全国の指導者、保護者からの質問、相談に辻監督が答える『教えて辻監督!』の章の一部を紹介します。



(しつもん)
「休日は10時から17時まで練習をされているそうですが、子ども達はだらけたり集中力を欠いたりしませんか?」
【藤田】子どもの集中力はもって3時間なんて言いますよね。

【辻】子どもが集中しないのは、それが面白くない練習だからだと思いますね。そこに遊びというか、競争の要素を入れて子ども達がのめり込むように仕向けるとか、工夫が必要だと思います。

【藤田】なるほどねぇ。

【辻】例えば、内野ノックでもずっと同じことを繰り返していたら子ども達もだらけてくると思うんです。だから多賀では、途中からボールを捕ってファーストに投げるまでの時間をストップウォッチで計って競わせたりして、集中力が持続するように工夫しながらやっています。飽きてきたな、と思ったらすぐにメニューを変更したりね。

【藤田】多分、練習中の子どもって、集中しているつもりでも70〜80%くらいの集中度合いだと思うんですよね。本当に楽しいことがあった時にそれが100%になると思うんです。ゲームとか好きなことをやっている時とか。

【辻】「集中しろ!」って大人が言わなくても子どもが集中してしまう練習を考えることが僕らの仕事なんですよね。

【藤田】「集中しろ!」って練習中に言っている監督、コーチも多いですけど、そうじゃなくてあなた達のやらせている練習がつまらないから、工夫がないから集中してないんだよ、ってことですよね。

【辻】大人が子どもに「集中しろ」って言うんじゃなくて、子どもが大人に「集中させろ」って言うのが正しいんですよね(笑)。

【藤田】集中できない練習をやらせている自分達が反省しないとダメですね。練習がつまらないってことですから。

【辻】よそのチームの練習を見ていても「この練習だと子どもは集中せぇへんで。おもろないもん」って思うこともたくさんあります。

【藤田】ノックでも毎回テンプレみたいにサードに打って、ショートに打って、って同じようなことをやっていますもんね。そりゃ子どもは飽きますよね。

【辻】うちはたまに色つきボールを使ってノックを打ったりしますね。「黄色のボールはポイント5倍やぞ!」とか言いながら。何のポイントなのか誰も分からないんですけどね(笑)。でもそうやっていると、「あ! 青が来た!」「黄色が来た!」って子ども達も楽しみながらできるんですよね。

【藤田】グラウンドと同じ色をした茶色いボールも使っていますよね? あのゴロが見にくいボール。あれは「ウ○コだから捕ったらダメ、逃げないといけない」なんてしてみても面白いかもしれないですね。

【辻】そうそう。そういう工夫をすると子ども達は「次は何のボールや?」って、めっちゃボールを見るようになりますよ。それが「集中しろ!」と言わなくても集中するようになる練習ということです。



藤田憲右(ふじた・けんすけ)
1975年、静岡県生まれ。トータルテンボスのツッコミ担当。高校時代は小山高のエースとして活躍。高校野球大好き芸人として有名だが、現在は息子をきっかけに学童野球にも造詣が深く、『ヤキュイク』で連載を持つほか、オンラインサロン「トータル藤田の野球教」も運営中。

辻正人(つじ・まさと)
1968年、滋賀県生まれ。近江高では三塁手として活躍。1988年「多賀少年野球クラブ」を結成。則本昂大(楽天)は同クラブOB。2016年に全国スポーツ少年団大会優勝。2018年、2019年に全日本学童大会(マクドナルド杯)2連覇。

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