《逮捕監禁致死容疑で追送検》2歳女児熱中症死・虚偽供述した内縁夫は大阪で有名な鶏卵業者の御曹司

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2022年08月09日 15:20  週刊女性PRIME

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写真小野優陽ちゃん(SNSより)
小野優陽ちゃん(SNSより)

 今年の6月、大阪府富田林市の団地で起きた2歳女児・優陽ちゃんが熱中症で死亡した事件に進展があった。大阪府警は同府富田林市の祖母と内縁の夫を保護責任者遺棄などの疑いで逮捕していたが8日、監禁致死容疑で追送検したことを発表した。

なぜこのような悲惨な事件は起きたのか。『週刊女性PRIME』は容疑者らの素顔に迫っていた。

(以下は、2022年7月8日に配信した記事の再掲載です)

◆   ◆   ◆

「ふたりの容疑者と五男の3人が駐車場の黒いワンボックスカーに一緒に乗り込む姿をよく見かけました。ええ、とても仲のよい家族に見えましたけど……」

 同じ団地に住む住民は口ごもったーー。

 大阪府警は6月30日、同府富田林市の無職・小野真由美容疑者(46)と内縁の夫で会社役員・桃田貴徳容疑者(50)を保護責任者遺棄の疑いで逮捕した。

「2人は4LDKで家賃月7万円の団地で、3人の子どもと同居していました。5歳の五男は両容疑者の子、四男(15)は小野容疑者の前夫との子、そして今回亡くなった優陽ちゃん(2)です。この女児は小野容疑者の三男(20)の長女。三男が妻(19)に暴力を振るったため、親元を離れて祖母の小野容疑者が引き取って育てていた」(地元紙社会部記者、以下同)

 両容疑者と五男の3人は29日、ユニバーサルスタジオジャパン(以下、USJ)に朝5時ごろから出かけたと供述。その間、優陽ちゃんを11時間も部屋に放置し、死亡させたというのだ。

「四男が学校から午後4時ごろ帰宅すると、優陽ちゃんが血を吐いて倒れていた。四男はすぐに容疑者らに電話すると、“水をかけて”と指示された。だが、優陽ちゃんの反応がなかったため119番通報。病院に搬送されるも、時すでに遅かった。死因は脱水症状による熱中症死でした」

 当日は気温34・5度。四男や両容疑者の証言では、クーラーは28度に設定していて、扇風機を回し、窓を開けていたというが……。

「優陽ちゃんはなぜかベビーサークルの中に閉じ込められていました。縦91センチ、横124センチ、柵の高さは88センチというもので、自力では出られない。その中は風通しが悪い上に、飲料水や食料はサークル内にはなかった」

優陽の育児ストレスがたまっていた

 警察の取り調べに対して、両容疑者は容疑を認めている。さらに桃田容疑者は、

「これまでにも何度か1人にして外出したことがあった。優陽の育児ストレスがたまっていた」

 とも供述。過去にも、祖母の小野容疑者は、優陽ちゃんを預かって間もないころ、入浴時に溺れさせ、一時、心肺停止状態にさせたことがあった。児童相談所がこの事故をネグレクト(育児拒否)と認定したことも。

 小野容疑者は、大阪府の出身。20歳前後で前夫と結婚するも離婚。容疑者はシングルマザーとして4人の子どもを育てた。

 一方、桃田容疑者は同府和泉市の出身。実家は大阪府でも有名な鶏卵業者だ。

「幼いころはおとなしくて、頭のいい子やった。父親は商売上手でどんどん羽振りが良くなって、40年前に大豪邸を建てていた。貴徳も私立の中高一貫校に通わせていたね」(近所の住民)

 桃田容疑者は大学を卒業すると、社長だった父親の片腕として働くように。

「お嫁さんは良家のお嬢さんをもらって、やがては3代目となるやろう一男も授かった。父親は“いい嫁さんをもろうたわ”と喜んどったな。その後、貴徳は専務になって、あとは父親から会社を継ぐだけと順風満帆やった」(同・住民)

 当時、容疑者一家は会社が所有する高級マンションに住んでいたという。

「11階建ての10階、豪奢にリフォームされた部屋に住んでいた。奥さんはきれいで、上品で素敵な方でしたが、容疑者は挨拶すらできない人。偉ぶっているというわけではなくて、なんか変な人でね」(同じマンションの主婦)

 近所の別の住民は、こう指摘する。

「それは父親譲り。近所づきあいができひんのよ。でも、親子仲はよくて、貴徳は出社するとき、実家に父親をわざわざ車で迎えに行っとったぐらい」

 ところが、7、8年ほど前に、その良好な親子関係を一変させる事態が起きた。

会社の事務職の女性に手を出した

「貴徳は妻子ある身でありながら、会社の事務職の女性に手を出した。そして、妻子を捨てて、その女性と一緒になった」(同・別の住民、以下同)

 その女性こそが、小野真由美容疑者だった。

「妻子を捨てた息子に、父親はもうカンカン。でも、父親はあと数年で80歳だから、ほんまは早く息子に会社を継がせたいんやろうけど……。その上でこの事件やから、ショックやわな」

 取材を進める中、新たな事実が発覚。両容疑者が放置した11時間は虚偽の供述で、あろうことか放置は2日以上だった。2人と五男は、USJ近くにあるホテルに2泊していたのだ。捜査関係者はこう話す。

「容疑者らが放置したことと優陽ちゃんの死に因果関係があるのかを含めて、捜査を続けています」

 現状、容疑者らは保護責任者遺棄の疑いだが、

「この罪だと懲役3月以上、5年以下で執行猶予がつくこともあり得る。だが、死との因果関係が証明できれば保護責任者遺棄“致死”となって懲役3年以上、20年以下と量刑が重い。警察はこれを狙っている。2日以上の放置が判明したことで、“致死”が成立する可能性はかなり高い」(法律関係者)

 わずか2年しか生きられなかった優陽ちゃんの無念に、少しでも報いてほしい。

◆   ◆   ◆

 その後、優陽ちゃんは手足を粘着テープで縛られていたことが判明。容疑者らは監禁致死容疑で追送検されたのだ。
 
 警察の取り調べに、小野容疑者は黙秘し、桃田容疑者は「27日は少なくとも私は縛っていない」と供述しているという。いずれにしても失った命はもう戻ってこない。

 

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