サムスン電子は、10日に製品発表イベントUNPACKEDを開催。新モデルとなる「Galaxy Z Flip4」と「Galaxy Z Fold4」の2機種を発表しました。
いずれもディスプレイを折りたためるフォルダブルスマートフォンで、先代となる「Galaxy Z Flip3 5G」や「Galaxy Z Fold3 5G」は日本でドコモやKDDIから発売されています。
日本での状況は明かされていませんが、例年通りであれば、秋冬モデルとして登場する可能性は高そうです。
[caption id="attachment_184051" align="aligncenter" width="800"] サムスン電子は、10日に開催した製品発表イベントで、Galaxy Z Flip4とFold4を披露した[/caption]横折り型のGalaxy Z Fold4Galaxy Z Fold4は、横折り型のフォルダブルスマホで、閉じると一般的なスマホとほぼ同じサイズ感、開くと小型のタブレットに近いサイズ感になるのが特徴。
Galaxy Z Fold3 5Gは、当初、Android 11を内蔵して発売しましたが、フォルダブルに関わるソフトウェアは、サムスンが独自にカスタマイズを施していました。これに対し、Galaxy Z Fold4では、Googleがフォルダブルスマホやタブレット用に開発したバージョンの「Android 12L」が採用されています。結果として、フォルダブルの機構を生かした機能が、より多彩になっています。
1つが、サードパーティアプリの「Flexモード」への対応。Flexモードとは、Galaxy Z Foldを半折りにした状態のことを指します。Galaxy Z Fold3までの端末もこのモードを搭載していましたが、対応するアプリはカメラやギャラリーなど、一部の内蔵アプリとZoomなどのわずかなサードパーティアプリに限られていました。ここに、NetflixやYouTubeが加わります。独自カスタマイズではなくなり、アプリ側がフォルダブルへの対応をしやすくなったことがうかがえます。
[caption id="attachment_184055" align="aligncenter" width="800"] Galaxy Z Fold4は、Android 12Lを初めて搭載したスマホ。タスクバーを使ってアプリを簡単に切り替えられる[/caption]折り型のGalaxy Z Flip4折り型のGalaxy Z Flip4も、スリムなヒンジを採用。
縦横ともに、サイズはわずかながらGalaxy Z Flip3 5Gよりも小型化しています。ヒンジがスリムになった部分にバッテリーを詰め込むことで、電池容量も3300mAhから3700mAhへとアップしました。25W以上のチャージャーを利用すると、約30分で50%まで超高速な充電ができます。インディスプレイは、Galaxy Z Fold4と同様、1Hzから120Hzに可変し、省電力と滑らかさを両立させました。
[caption id="attachment_184056" align="aligncenter" width="800"] ヒンジを小型化したGalaxy Z Flip4[/caption] フィーチャーフォン(ガラケー)のような折りたたみ機構をスマホに応用したGalaxy Z Flipシリーズは、折りたたんだとき、カバースクリーンに表示された情報しか見ることができませんが、サムスンはこの機能も強化。
Galaxy Z Flip4/Fold 4でも、このメインストリーム化戦略は継続しています。一方で、先代モデルが大きくジャンプアップしたのに比べると、どこかマイナーチェンジ感があることも否めません。
特にGalaxy Z Flip4は、変化の幅が少ない印象も。海外では、本体のフレームやパネルを個別に選び、75通りの組み合わせを実現できるカスタマイズサービスの「Galaxy Bespoke Edition」を提供していますが、日本では未展開。これを始められれば、少なくとも日本市場では新味を出すことができるかもしれません。