中日・立浪監督は指揮官として“成長段階” ファンも今は「我慢」の時か

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2022年08月11日 18:00  AERA dot.

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写真中日・立浪和義監督
中日・立浪和義監督
 中日・立浪和義監督の就任1年目はグラウンド内外で多くのことが起きている。チームの成績的には新人監督として壁にぶつかったようにも感じられ、シーズン序盤にはコーチ陣の配置転換を行ったことを含め、何かと球界を騒がせることも多い。


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 待望の“ミスタードラゴンズ”の監督就任にはオフから注目が集まった。大きな期待を背負って迎えたシーズンでは開幕から6試合で1勝5敗と出遅れたが、その後は4連勝を飾るなど若手の多いチームの“再建”が順調に進んでいるかのようにも見えた。しかし、5月には7連敗を喫し、6月も大きく負け越し。8月9日終了時点で最下位に沈んでいる。


「投手陣は球界屈指のメンツを揃えており、最下位にいるのが信じられない。大野雄大、柳裕也という左右の2枚看板に加え、高橋宏斗など若手も出てきた。ブルペンでもR.マルティネスは現状のNPBナンバーワン抑え投手。打線とのバランスが悪くて勝てない状況が続き、投手陣の気持ちにも悪影響が出ている」(中日担当記者)


 昨年リーグワーストの405得点だったことから、オフには打線強化の必要性が叫ばれていた。しかし助っ人外国人は補強せず、他にも目立った動きはなかった。ドラフトではブライト健太、鵜飼航丞、福元悠真と大学生の強打者を3人指名したが、今のところ大きな戦力になっていない。高卒3年目の岡林勇希は何とか形になりつつあるが、主砲候補の石川昂弥は左膝を手術して今季は絶望となるなど、懸念していたとおり得点力が課題となり続けている。


 立浪監督の就任で「有望株が一気に伸びるのではないか」という期待が大きかったがゆえに失望の声も多い。しかし、立浪監督は今年が1年目であり、その部分で責任を問うのは酷でもある。


「打線は大島洋平が頑張っているが、それだけで得点力が上がるわけではない。ビシエドも年齢的に下り坂に差し掛かっているのに、補強をする気配すら感じられない。ビシエドがいる間に若手を育てようという判断かもしれないが、若い選手が使えるようになるには時間がかかりそう。編成面での判断ミスが感じられる」(在京球団編成担当)



「立浪監督は二軍コーチ陣、スコアラーと積極的に意見交換をする姿が見られます。選手たちにも頻繁に声をかけ、技術指導も行う。現有戦力の中でなんとかしようと必死です。開幕前から得点力アップは若手の活躍次第という部分があった。最下位低迷の責任全てを立浪監督に押し付けるのも違う」(中日関係者)


 チームの低迷に関しては、編成的なものも絡むため情状酌量の余地もある。だが、京田陽太を試合中に名古屋に強制送還したことや、中村紀洋打撃コーチのファームへの配置転換、未来の主力野手として期待された根尾昂を投手に転向させるなど、ファンが不可解に思うような判断も多いと指摘されている。 


「(立浪監督は)自分自身の確固たる野球観がある人です。高校時代からキャプテンを務め、猛者たちをまとめて日本一になった。プロでも新人から試合に出続け、百戦錬磨の世界で結果を残し続けた。(監督になってからは)譲れない部分に関して自ら修正に動くが、周囲に任せている部分も多い。バランス感覚に長けているので問題はない」(中日関係者)


 現役時代は野球エリートと言われる道を突き進み結果を残してきた立浪監督。名門のPL学園では高校3年時に甲子園春夏連覇したチームの中で主将として活躍。中日入団後も1年目から遊撃手の定位置を掴み、通算2480安打(NPB歴代8位)、467二塁打(同1位)と球史に残る内野手としてその名を刻んだ。


 輝かしいキャリアの中で得た経験が監督としてのベースになっている。指揮官1年目の今年は結果がついては来ていないが、“勝ちを知る男”は苦しむ中でも何かを掴んでいるはずだ。監督としても経験を積むことで結果は必ずついてくるいう意見も多い。


「今は我慢の時。監督就任まで時間がかかったことで期待値が高かったため、反動は想像以上に大きい。しかし指揮官としては一歩目を踏み出したばかり。現場はもちろんフロントとの交渉など、監督としてすべきことは多い。そういうものを1つずつ身につけて名監督になり、中日黄金時代を復活させて欲しい。ファンの人も長い目で見守るべき」(中日担当記者)



「グラウンド外でも話題になるのは監督に必要な資質の1つ。プロの世界は話題を提供してナンボです。しかし結果が伴わなければ客寄せパンダで終わってしまう。監督1年目の今季はお試し期間でも構わない。戦力補強を含め、シーズン中からフロントと話し合い、自分の野球ができる環境作りの下地を作るべき」(在京球団編成担当)


 今年は苦しんではいるものの、3万人を超えるファンが球場に詰めかけることもある。客が入らないと言われる本拠地にこれだけ多くのファンが戻ってきたのは立浪監督の存在も大きい。批判的な声も少なくはないが、それは多くの人が期待している裏返しでもある。まだ監督としては1年目であり、すぐに結果を求めるのは酷な部分もある。ファンは長い目で見ることも必要なはずだ。


このニュースに関するつぶやき

  • 立浪は精神野球ですからね。今時、高校野球でも精神野球では勝てないです。外国人も安上がりなキューバからの育成頼みじゃダメなのに、補強しないのが信じられないです。
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