小田急電鉄、最後の1000形未更新車2編成を使用するイベント開催へ

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2022年08月11日 18:41  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
小田急電鉄は、通勤車両1000形のうち未更新車として現存する最後の2編成を活用した「さよならイベント」として、9月3日に貸切運行ツアー「最後の1000形未更新車2編成を貸切運行で満喫」、9月4日に撮影会「小田急の電車撮影会 最後の1000形未更新車2編成」を開催すると発表した。


1000形は1988(昭和63)年に就役した通勤車両で、安全性や省エネ性能、客室の快適性向上につながる大型リニューアル工事を経て、デビューから34年が経過した現在も第一線で活躍している。この1000形のうち、リニューアルを行っていない未更新車は、6両編成と4両編成が各1本のみ現存しており、この2編成をあわせて楽しめる2つのラストイベントを開催する。



9月3日の貸切運行ツアーでは、海老名駅を出発し、沿線各地の車庫線や引上線など、通常立ち入らないエリアへ入線する特別行路を走行。行路内で6両編成と4両編成の併合・分割作業を複数回実施する予定で、通勤車両でこれを行うのは10年ぶりとのこと。



小田急線では、1000形未更新車を除くすべての車型で「電気指令式ブレーキ」を採用しており、ブレーキ弁ハンドルを使用した「電磁直通ブレーキ」で、運転士の熟練された感覚による滑らかな併合・分割は今回が見納めとなる。車内では、現役乗務員による各車庫線の役割等の説明や、貴重なグッズが当たる抽選会も実施される。

当日は小田急線海老名駅に9時15分集合、14時45分頃終了の予定。募集人数は200名(小学生以下は参加不可)、参加費は1万1,900円。参加者にオリジナル1000形トートバック、はがき型記念乗車証、1000形缶バッジ(いずれも非売品)がプレゼントされる。



9月4日の撮影会は、関係者以外立入禁止の海老名電車基地にて、1000形未更新車を2編成横並びで留置した姿を約50分間撮影できる。1000形未更新車は、小田急電鉄の車両のうち行先表示がデジタル化前の方向幕を使用する最後の車両であるほか、おもに箱根登山線内に乗り入れる車両としてカラーリングを変更した「赤い1000形車両」と小田急カラーの2種類があり、思い思いのアングルで撮影できるとのこと。


計5回の開催を予定しており、小田急線海老名駅に9時20分・10時20分・11時20分・12時20分・13時20分集合。募集人数は各回80名(小学生以下は参加不可)、参加費は6,800円。参加者にオリジナル1000形アクリルツインキーホルダー、はがき型記念乗車証、1000形缶バッジ(いずれも非売品)がプレゼントされる。貸切運行ツアー・撮影会ともに、申込みは8月16日12時30分から、小田急旅の予約サイトに受け付ける。(木下健児)
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