前回からの続き。みなさんはもしもご両親が自分による介護を希望していた場合、望みを叶えることはできますか? ママスタコミュニティでは、「手伝えるところは手伝うけれど、介護サービスも利用する」という声が多いなか、他にも意見がありました。一体どのような意見があったのか、さっそく見ていきましょう!
「自分たちの老後は自分たちでなんとかしてほしい」と願う人も
もしご両親に介護費用の貯蓄がなければ、「介護をする」という意味の中には、介護サービスなどの費用の支払いも含まれています。介護にかかるお金を全て負担するのはなかなか大変なことです。ほかに介護の時間もかかります。介護の費用や時間などを含め、「自分のことは自分でしてもらいたい」と望む人もいました。
『私は無理。親のオムツなんて替えられない。それにうちの親はお金がないから世話なんてしたらこちらの生活が立ち行かなくなるわ。行政なり頼って自分たちでなんとかして欲しい』
『介護しない。実母は6,000万貯めたって自慢してきたからそのお金で施設へ! って感じ』必ずしも「お金がないから自分で介護をする」と「介護の時間が取れないから介護サービスにお金を使う」、どちらかひとつを選べるわけではありません。実際には介護ができず、費用も負担できない方も多くいるでしょう。そもそも親への感情は千差万別。「自分のことは自分で」というのは冷たいように聞こえて、当たり前のことを言っているだけなのかもしれない……と筆者は思ってしまいました。
あらかじめ意思表示しておくことで、お互いさまざまな準備ができる
いざ介護が必要になってから、「介護してくれると思っていたのに!」「どうしてお金がないんだ!」といったかたちで、ご両親とみなさん双方で思っていることが違うとトラブルに発展することもあります。
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『母からは「世話にならない。お金は貯めてあるからどこかへ入れてくれ」と言われている。一人娘で母だけだから、できる限り介護はしたいと思っているけどね』
『何かあったときのために、老人ホームは親と義両親合わせて20〜30軒の目星はつけているよ。いざ入居したいと思っても、満室ってことがあるから。お見舞いがてら見学に行ったりして、自分たちでも検討しているみたい』
『自分の親の介護が必要になったら実家に帰る予定。親を大事にしていた私の兄が亡くなっていて、私しかいないから最後までみる。旦那と離れる良い機会にもなる』たとえばまだご両親が元気なうちに、高齢者施設などに足を運んでみるよう話をしてみると、本人たちが気に入った場所を自身で見つけられるのかもしれません。家族やきょうだいたちとあらかじめ介護する内容や介護費用の相談をしておけば、価値観のすり合わせもできそうですよね。自分は介護をするつもりでも、親にはその気がなかったなんて話もあります。
介護は口に出しにくい話ではありますが、元気なうちに互いの意思表示をしておくと、いざというときに慌てることなく準備ができるのかもしれませんよ。
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