ポカリの「リターナブル瓶」発売で思い出す…懐かしの「ソフトドリンク瓶」大集合!

3

2022年08月13日 21:51  All About

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

All About

写真2022年7月、大塚製薬は循環型社会の実現に向けポカリスエットのリターナブル(再利用可能)瓶を発売しました。かつては当たり前だったリターナブル瓶や、ワンウェイ瓶を振り返ります。
2022年7月、大塚製薬は循環型社会の実現に向けポカリスエットのリターナブル(再利用可能)瓶を発売しました。かつては当たり前だったリターナブル瓶や、ワンウェイ瓶を振り返ります。
2022年夏、ソフトドリンク愛好家の注目を浴びたのは、大塚製薬の『ポカリスエット リターナブル瓶』ではないでしょうか。今回はリターナブル瓶の発売にちなみ、懐かしいソフトドリンクのリターナブル瓶やワンウェイ瓶もご紹介します。

大塚製薬の新たな挑戦!

大塚製薬『ポカリスエット』リターナブル瓶と王冠

リターナブル瓶とは、ビール瓶や日本酒の酒瓶のような再利用を前提としたガラス瓶のことです。シニアの皆さまは、親に頼まれてお店に返しに行ったらお金が戻ってきたので、そのお金でアイスやラムネを買ったという体験をした方も多いと思います。

デメリットとしては、瓶の重量があることや輸送に慎重を期さなければならないこと。ですので、リターナブル瓶は業務用での使用がメインで、消費者向け商品でリターナブル瓶が使われることは滅多にありません。

しかし、最近はSDGsの認知度向上もあり、SDGsを念頭に経済活動を行うことが社会的責任であると認識している企業も多くなっています。SDGsの目標の12番に『つくる責任 つかう責任』というものがあり、企業は資源保護や循環型社会の実現を目指すようになりました。
Loop専用返却ボックス(イオンリテールニュースリリースより)

そこで登場したのが冒頭に述べたポカリスエットのリターナブル瓶です。

これは大塚グループが自らの環境方針に則り、循環型社会の実現を目指すための取り組みのひとつです。アメリカ・テラサイクル社の開発した循環型ショッピングプラットフォーム『Loop』を利用し、かつては使い捨てだった容器をリユース可能な容器にし、使い捨てプラスチックの削減や使い捨て文化からの脱却を目指すというものです。

今回新たに開発されたポカリスエットのリターナブル瓶は、再利用に適する強度を持ち、ビールなどと同じく王冠による内容物の密封、直接ガラス瓶に商品名を印刷し、紙ラベル使用時の環境負荷(作成、貼付、剥離)の低減を図るなど、リターナブル瓶の条件を満たしています。

購入は瓶の預かり料を含んだ価格を支払います。飲み終わった瓶は、イオンやイオンスタイルの店頭に設置されているLoop専用返却ボックスに返却することで容器を回収〜洗浄〜再充填を行い、再び店頭に並ぶことになります。瓶の容器代は専用アプリにて利用者に返金されます。

続いて、ソフトドリンクの懐かしいリターナブル瓶をご紹介します。

【コーラ3種】女性の服装からデザインされた瓶たち

左からコカ・コーラ、ペプシコーラ、コアップガラナのリターナブル瓶

ガラス瓶で飲むソフトドリンクというと、コーラを思い浮かべる方は多いと思います。缶やPETボトルに比べ炭酸の効きが強いので、瓶コーラのほうが爽快感が強いという話はよく聞きます。

画像左:コカ・コーラの瓶は『コンツアーボトル』と呼ばれ、1914年に誕生、1960年にアメリカで商標として認められました。この瓶のデザインは女性のホブルスカート(裾を極端に絞ったスカート)からデザインされたといわれています。『暗闇でもコカ・コーラとわかる』ことがデザインの条件だったそうです。

画像中央:ペプシコーラの瓶は1958年に誕生した『スワールボトル』をアレンジしたものです。1990年代初めまではこの瓶が使われていました。スワール(swirl)とは渦流という意味で、スカートの種類にスワールスカート(巻くような感じに見える螺旋状の切り替えが特徴のスカート)があります。

画像右:コアップガラナはコーラ飲料日本参入の対抗商品として、1960年に全国清涼飲料協同組合連合会が誕生させたガラナ入り炭酸飲料です。現在でも同じデザインのワンウェイ瓶が入手できますが、この瓶のデザインは京都の舞妓の立ち姿や和服の着物からデザインされたものといわれています。

どれも女性の服装からデザインされた瓶というのが興味を引くところです。

【オレンジジュース3種】懐かしい味、憶えてる?

左からバヤリース、ファンタ、プラッシーのリターナブル瓶

次はオレンジ味のソフトドリンクを紹介します。

画像左:バヤリースは現在もアサヒ飲料から販売されているオレンジ果汁飲料です。これは1990年代に新潟市内の酒店で購入したものです。中身入りで保管していたら、内容物のオレンジ色が薄くなってきました。

画像中央:コカ・コーラのファンタ、現在は果汁が入っていますが、かつては無果汁でした。撮影用に現在のファンタを入れ、王冠はグレープ味のものを使って撮影しているので、違和感を持たれ方もいらっしゃるかもしれませんがご容赦を。

画像右:武田食品工業のプラッシーはお米屋さんに注文するソフトドリンクとして有名でした。当時、タケダはビタミン強化米で米屋に流通ルートを持っていたからといわれています。みかんパルプ入りというのも特徴でした。この写真も中身と王冠は別物です。

【乳性炭酸飲料3種】白くてシュワシュワ、おいしいね。

左からスコール、カルピスソーダ、アンバサのリターナブル瓶

リターナブル瓶の最後は乳性炭酸飲料です。

画像左:スコールは1972年に南日本酪農協同が発売した日本初の乳性炭酸飲料です。現在も缶やPETボトルで販売されています。品質保持のための緑色207mlガラス瓶はカナダドライのリターナブル瓶と同じサイズです。

画像中央:カルピスソーダは1973年に発売されました。かつては缶入り、現在はPETボトル入りが主流ですが、30年ほど前に業務用のリターナブル瓶を入手することができました。品質保持のためビール瓶のような茶色の瓶になっています。

画像右:アンバサは1981年に発売されたコカ・コーラの乳性炭酸飲料です。『白いおいしさ』というキャッチコピーで、CMにはタレントのヒロコ・グレースさんが出演していました。現在は全国販売されておらず北陸限定とのことですが、コカ・コーラの通販で入手可能です。

続いて、思い出のワンウェイ瓶をご紹介! 昔のポカリ瓶も登場します。

ワンウェイ瓶とは

ワンウェイ瓶とは再利用されず、資源回収後破砕されリサイクルされる瓶のことです。現在はドリンク剤やビタミン飲料でよく使われています。

1996年4月に全国清涼飲料工業会が小型PETボトルの発売の自主規制を廃止したことから、PETボトルが普及し現在に至りますが、それより前はPETボトルは1リットルサイズなど大容量のソフトドリンクのみに使用されており、パーソナルユースのソフトドリンクにはワンウェイのガラス瓶が使われていました。

ワンウェイ瓶の特徴としては、再利用前提のため耐久性が要求されるリターナブル瓶と異なり、商品に合わせ様々なデザインができることにあります。そのため、いろいろな形のガラス瓶がコンビニの冷蔵ドリンク棚を賑わしておりました。

【ポカリ&ポストウォーター】かつてのポカリ瓶と前代未聞のフラスコ瓶

左から大塚製薬ポカリスエット570mlボトルとキリンポストウォーターフラスコボトル

画像左:今回のポカリスエットリターナブル瓶の登場で話題になったのが、1985年に登場した570ml広口瓶です。俳優の舘ひろしさんがCMでこの瓶から飲んでいたのを覚えている方もいらっしゃるかと思います。

今どきの言い方だと、ジャータイプの瓶ですね。広口の方が飲みやすいのですが、リスク管理上、フタができないようになっているのが残念でした。

画像右:化学の実験で使う三角フラスコの形の瓶はキリンのスポーツドリンク『ポストウォーター』のワンウェイ瓶です。この商品のキャッチフレーズは『人間科学飲料』。科学つながりゆえか、瓶をフラスコ状にしてしまったという、1991年発売のバブル期ならではのガラス瓶です。

発売から30年以上経っていますが、コレクションされている方は多いと思います。

【コーラ&午後の紅茶】ダルマ瓶? マツコ瓶?

左からコカ・コーラ300mlシングルサービスボトルとキリン午後の紅茶600g瓶

画像左:コカ・コーラの瓶は1980年に販売されていた300mlシングルサービスボトル(スーパー300ボトル)です。ガラス瓶に厚手の樹脂製カバーを巻き、衝撃に耐えるようになっています。その形状から『ダルマ瓶』と呼ばれていました。コンビニでよく出回っており、ファンタやカナダドライジンジャーエールは見た記憶があります。

画像右:午後の紅茶の瓶は600g入りのガラス瓶です。直接口を付けて飲むのではなく、食卓用のグラスに注いで飲むための瓶です。カタログに掲載されていたので存在は知っていましたが、なかなか入手できませんでした。

今見ると、瓶の形がマツコ・デラックスさんのシルエットに似ているような……。キャップが髪の毛のお団子、ラベルがお顔みたいでかわいいですね。

【スプライト&ポストウォーター】1リットルでもガラス瓶がありました

左からスプライト1リットル瓶(リターナブル瓶)とキリンポストウォーターグリップボトル2代目

最後はソフトドリンクの1リットル瓶です。現在だとPETボトル入りが当たり前ですが、かつては大容量容器も当たり前のようにガラス瓶で流通していました。

画像左:スプライトはリターナブル瓶です。同社のコカ・コーラやファンタ、HI-Cサンフィルなどにも1リットルサイズの瓶がありました。瓶の自販機でも購入できた記憶があります。当時はなかなか飲みきれない大容量サイズだと思っていましたが、現在の若者でしたら普通に飲んでしまえるサイズでしょうか。

画像右:ポストウォーターは1992年に1リットルサイズの『グリップボトル』を発売しましたが、この写真は1993年に発売された2代目のデザインです。ガラスで重量があるため、握りやすいよう瓶にクビレを付けてあります。

残念ながらこの瓶は右利き用に作られており、左手で握れません。ユニバーサルデザインの観点からすると、現在では企画段階で却下されてしまいますね。

以上、昔のソフトドリンク瓶をご紹介しました。懐かしく思い出していただければ幸いです。

参考:
大塚製薬 ポカリスエット公式サイト
イオンリテール ゼロ・ウェイスト『Loop』について
テラサイクル社(日本語)
(文:久須美 雅士(コンビニグルメガイド))
ニュース設定