阪急「バリアフリー化値上げ」で、全駅にホーム柵設置へ “激狭ホーム”の中津駅はどう変わる?

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2022年08月14日 17:40  まいどなニュース

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写真阪急は全駅にホーム柵を設置する
阪急は全駅にホーム柵を設置する

阪急電鉄は8月3日、全駅のホーム柵設置と全駅のバリアフリー化を目指すことを発表しました。なかなかインパクトのある発表だけに驚いた鉄道ファンも多かったようです。なお同日阪神電気鉄道も同様の発表をしましたが、この記事では阪急を中心に見ていきたいと思います。

【写真】とても幅が狭い中津駅のホーム…どのようにバリアフリー化が行われるのでしょうか

 全駅にホーム柵を設置

阪急では以前から可動式ホーム柵、エレベーター設置などにより、バリアフリー設備の充実に努めてきました。今回、ホーム柵(可動式・固定式)の全駅設置等を盛り込んだバリアフリー整備計画を発表しました。計画によるとホーム柵の設置を進め、2040年度末頃までに全駅に設置します。

現在、可動式ホーム柵の設置駅は十三駅(3・4・5号線)ならびに神戸三宮駅に限られていることから、なかなか思い切った計画に感じました。

ホーム柵の設置以外では車両のフリースペースの整備、各駅に設置済みのエレベーター、エスカレーターの更新を行います。さらに、ホームと車両の間にできる隙間を解消する設備の整備、ならびに中津駅のバリアフリー設備を整備します。

「ホームと車両の間にできる隙間を解消する設備」は少しわかりにくい表現かもしれません。阪急では曲線ホームと電車ドアの間を縮める素材「スキマモール」を一部の駅に導入しています。

補足説明として、Osaka Metroの設備も参考になります。Osaka Metroでは可動式ホーム柵の設置に合わせてホーム床面をスロープ状にかさ上げし、ホーム先端に独自のゴム製すきま材を設置。これにより電車ドアとホーム端の間にできた隙間が縮まりスムーズな乗降が可能になっています。

 「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用

これだけ盛りだくさんのメニューですから、当然多額の費用が発生します。阪急によると2021年〜2035年度に行われるバリアフリー設備の整備費用は900億円超となる見通しです。そこで計画を着実に、迅速に行うために昨年12月に国が創設した「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用。つまり、運賃を値上げすることになります。ちなみに同様の計画は関東でも見られます。

気になる値上げ幅ですが、普通券は10円、通勤定期券は1か月は380円、3か月は1080円もしくは1090円、6か月は2050円もしくは2060円です。通学定期券は値上げの対象になっていません。

値上げ区間は神戸高速線を除く阪急全線。実施期間は2023年4月1日から2035年度ですが、2036年度以降も継続する予定です。そのため恒常的に運賃が値上がりすると思った方がいいでしょう。

 春日野道駅に続いて中津駅も

ところで阪急ユーザーなら「中津駅はどのように変わるのか」と関心を持たれることでしょう。中津駅は大阪梅田駅の隣駅にあたり、神戸本線・宝塚本線の主に普通が止まります(宝塚本線は準急も停車)。確かに中津駅に立ってみますと大変ホームが狭く、列車通過時は少し怖いくらいです。

一方、同様にホーム幅が狭い神戸本線春日野道駅では2021年度に工事に着手し、2022年度末頃までの完成を目指して工事が進められています。春日野道駅では新たに西改札口を設け、エレベーターを新設。さらに可動式ホーム柵の設置、ホームのかさ上げとくし状ゴムの設置も行います。

実は2020年11月に発表した春日野道駅バリアフリー工事実施のプレスリリースでは、中津駅に関して「残る中津駅につきましても、引き続きバリアフリー化の実現に向けて、検討を進めてまいります」と明記していました。

今回のプレスリリースでは中津駅の整備に関して、大きく前進したことがわかります。中津駅も春日野道駅と類似した工事メニューになるのではないでしょうか。中津駅の整備にも大いに期待したいと思います。

(まいどなニュース特約・新田 浩之)

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