“元暴力団員”ハマコーの息子は入閣! 「野田聖子議員の夫」の何が問題か、元極妻が解説

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2022年08月14日 19:01  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

野田聖子議員の夫が「元暴力団員は真実」

 野田聖子議員のおつれあいである野田文信氏が「暴力団員だった」という「週刊文春」(文藝春秋)の記事を最高裁が「真実」としましたね。

 けっこう好きだった記者さんを含め、全国民レベルで野田夫妻を叩いていて、そっちのほうが怖いです。

「ウソ」をついているのは誰?

「何が問題かよくわからない」

 今年の流行語大賞になりそうな福田達夫・自民党総務会長のお言葉です。統一教会に関する発言で炎上して、火消しに追われていましたね。

 今回の野田夫妻へのバッシングに対しては、まさに「何が問題なのか」という感じです。

 ネットの反応を見ると、「最高裁が『週刊文春』の記事を『真実』と認定したから、記事を『違う』と言うのはウソつき」ということのようです。あとは「夫が元暴力団員なのに総裁選に出るとは図々しい」とか、みんな道義的な話なんですよね。

 もちろん、道義的なことを論じるなという意味ではないです。「20年以上も前に暴力団員だった」ことが人でも殺したみたいな話になっているのは、どうなのかなあということです。

 「一億総いじめっこ状態」になっている印象しかないですが、「あの」井川意高さんがツイッターで「だからなんなんだよ。聖子先生も文信さんも存じ上げてるが、いま現在文信さん今なにか世の中に迷惑かけてるか?」とつぶやいていて、ちょっと興味深かったです。

金融庁恫喝の件は「文春」側敗訴

 それにしても、もともと文信氏の「元暴力団員」という報道は、どこから来たんでしょうかね。

 以前も書いていますが、同じ記事で仮想通貨をめぐる部分では「文春」は敗訴していて、最高裁の判断も同じでした。

 ぶっちゃけ「金融庁恫喝問題に自信ないから『元ヤクザ』を出してきた」印象しかないです。

 文信氏が提訴した裁判では、「当時の親分」という方が、文信氏が暴力団に所属していたと証言したそうですが、野田議員はこれをツイッターで「偽証」とされています。京都府警が偽証罪で捜査していたものの、この人物が亡くなり、捜査は打ち切られたとのことです。

 これについて、ツイッター民の反応は「もう言い訳はいいから」的な感じでしたが、私は親分の偽証はあり得るかもと思いました。そういううわさは京都でも出ているそうですよ。

 そもそも仮に「元暴力団員」だったとして、20年以上も前の話ですしね。暴力団排除条例ですら、「みなし暴力団員」とするのは「やめてから5年間」ですよ。もちろん5年たったからといって「元暴力団員」のレッテルがとれるわけではなく、銀行口座を作れないとかの条例の適用がなくなるだけですけどね。

 「暴力団員」は「暴力団」をやめても、一生「元暴力団員」と言われ続けるのは、まあしょうがないんですが、井川氏のおっしゃる通り、「だからなんなんだよ」ですね。

 たとえば今回入閣した浜田靖一議員は、ハマコーこと浜田幸一元議員の息子さんですよね。元議員は「元暴力団員」をカミングアウトされていましたが、靖一議員はちゃんと当選されてきましたし、「ヤクザの息子を入閣させるな」と言う人はまずいないと思います。

 もしかして、子どもは親を選べないが、オトナはパートナーを選ぶべき……とかそういう話なのかもしれませんけどね。

 ちなみにお会いしたことはないのですが、元山口組組員で現在は司法書士の甲村柳市先生も、「20年以上前に暴力団員だった」ことを理由に自動車を買えなかったそうです。

 最近は元受刑者や元ヤクザの更生もよく話題になっているのに、やっぱり更生のハードルは高いんですね。とても残念です。

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  • この記事は正論。家族が過去に反社にいたからといって家族全員悪人認定するのは短絡的。そんな家族一般社会にはたくさんいます。
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