チラシ・レシート・請求書は家をごちゃつかせるだけ!時間もお金も増える「紙の片づけ」で人生激変

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2022年08月15日 06:00  週刊女性PRIME

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写真「不要な紙」の片付けで貯まる家へ(※画像はイメージです)
「不要な紙」の片付けで貯まる家へ(※画像はイメージです)

「捨てるべきかわからない紙が多い」

「紙は1枚捨てるだけでも、意外と労力がいるんです」と話すのは、片づけアドバイザーの石阪京子さん。

「まず、中を読んで必要かどうかを判断しないといけない。『重要』と書いてあったりすると、捨ててはいけないのではと判断に迷いがち。わからないものは“とりあえず取っておこう”と先延ばしにし、どんどんたまってワケがわからなくなることが多い」(石阪さん、以下同)

 ポストには毎日のようにチラシやカタログ、請求書、税金の書類、契約書などが入ってくる。買い物をすればレシートやショップカード、取扱説明書などの紙を受け取る。チラリと見て、「このクーポン使いたいな」「今月のカード代はいくらかな」など頭をよぎるものの、「あとで読もう」とどんどん山積みに……。

 目につくようにと、棚の上に置いたり、冷蔵庫に貼っていても、日がたつにつれオブジェ化して存在を忘れてしまうことも。

「家の中に紙があふれていると、情報が渦巻いて、イライラ・モヤモヤの原因になりがちです。でもそれ以上に知ってほしいのが、紙を整理していないと、金銭的ダメージや信用を失うなどの事故につながりやすいということです」

“紙片づけ”は財産の管理につながる

 例えばこんな事例がある。

「免許更新の通知はがきを冷蔵庫に貼っていたものの、期限が過ぎて失効してしまい、また35万円ほどかけて免許を取り直した

「友人から“新型コロナウイルスに感染したら保険がおりて15万円支給された”と聞き、自分も申請しようとしたら保険証書が見つからず申請に時間がかかった

「クレジットカードの督促状に気づかずブラックリスト入り……

「同じような保険に入ってしまい、家計を圧迫していた

「お得なクーポンを取っておくが、いつも使えずに期限切れに」……。

「紙は薄いので、山積みにしたりすき間に突っ込んだりとどこにでも置けるため、肝心なときに“ない!”となりやすいんです。特にまじめな人や50代以上の世代だと、“とりあえず紙で残しておこう”とあらゆる紙を取っておきがち。不要な紙で重要な紙が埋もれてしまうんです」

 まずは1枚1枚を手にとり、「これは必要なのか」と考えるクセをつけるようにしたい。本当に必要なものだけを残すことで、お金や財産の管理がクリアになっていくからだ。

「必要な紙を選別したら、ホームファイリングで分類するといいでしょう。家族みんなが、必要な紙を5秒で取り出せるようにするんです。暮らしがスムーズに回るようになり、毎日がグッと快適になるはずです」

PART1 時間もお金も増える! 紙片づけのステップ

まず入ってくる紙を片づける

 山積みになった紙から手をつけたいところだが、石阪さんがおすすめするのは「入ってくる紙」から処理すること。

「入ってくる紙は、鮮度が高いものが多いので、要・不要の判断がしやすいためです。ここで紙片づけのコツをつかんでおくと、これ以上紙が増えるのを防ぐことができ、たまった紙の仕分けもラクにできるようになります」

 残す紙の基準は「金目の紙」か「使う目的のある紙」かの2通り。

「金目の紙」とは、請求書や保険の証券などお金にまつわる書類のこと。例えば、年末調整をしてお金を返してもらうのに必要な控除の紙や、金券、公的手当の申請書類などが当てはまる。間違えやすいのが「ねんきん定期便」のお知らせ。大事な紙と思いがちだが、実は残す必要はない。

「職歴や将来もらえる年金額などを確認したら処分してOK。ねんきんネットを見ればいつでも確認できるので、捨てても問題ないです」

 次に「使う目的のある紙」は、選挙の紙やゴミ出しに使うシール、予防接種の紙、確定申告に必要なレシート類、クーポンなどがそう。

 この2種類に絞り込むため、入ってきた紙は次の4つのステップでふるいにかけていこう。

STEP1 すぐに捨てる

 DMやチラシ、セールのお知らせなどは即ゴミ箱へ。「このチラシで10%オフ」や「大特価セール」などの文字が目に入ると、「お得そう」と思って「とりあえず取っておこう」となりがちだが、これはNG。

「お得な情報が郵便物で来ることはほとんどないと思っています。お得と見せかけて消費欲を刺激して購入を促しているだけ。本当にそのDMの内容が気になるなら、ウェブサイトでお得情報を確認するといいですね。カレンダーや手帳に“このサイトをチェックする”と書き、紙は捨てましょう」

捨てないチラシは「使う目的のある紙」

 ただし「このセールでコートを買う」などの明確な目的があるなら、セールのお知らせは“使う目的のある紙”になる。はがきは、後ほど出てくるファイルに保存し、カレンダーに「この日はセール」と書いておく。ダメなのは、使うからとテーブルの上に置いておくこと。紙が片づかないだけでなく、どこかに紛れて使い忘れる……となりがちだからだ。

STEP2 確認して捨てる

 金融機関や自治体、学校などからの紙が主に当てはまる。中でも、金融機関からきた紙は、うっかり捨ててしまうと大惨事につながるものもあるので、判断に迷いやすいのが難点。

「それゆえ“後で”となりがち。まず封を開けて中を確認してください。中身がわからないまま保管していても意味がありません」

 封書に『重要』と書かれていても、加入している保険の通知だったり、新しい保険や金融商品のセールスだったりと、さほど重要でないことも多い。「ねんきん定期便」のお知らせ同様、内容を確認したら処分して。

「新しく入った保険も紙を一式残す必要はなし。保険関係で必要な紙は『証券』だけ。約款もホームページに掲載していることが多いので、紙で残す必要はありません」

 自治体や学校からの紙は、読んで内容を確認したら捨ててしまおう。締め切りがあるものならカレンダーに書いて。

「ゴミ出しシールなどは紙自体が必要で“使う紙”となりますが、情報だけが必要なら、内容をデータ化して紙は処分を」

STEP3 データ化して捨てる

 紙そのものではなく、そこに書かれている情報に価値があるなら、データ化して紙は捨てる。データ化といっても難しいことはなし。単に写真に撮って画像として保存するのだ。

「健康診断の結果や町内会の行事予定など、画像にしてクラウドに保存しておけば、スマホでいつでもどこでも確認ができて便利です。締め切りがあるなら紙のカレンダーに書いておき、詳細は画像でチェック。こうすれば余計な紙が増えません」

 このとき画像フォルダを作り、ジャンル別に画像保存しておくと必要な情報がサッと引き出しやすくなる。

 画像が多くなってきたら、「グーグルキープ」というアプリを使うのもおすすめ。画像に名前がつけられるうえに、仕事、健康、暮らしなどに分類して保存できるので、より中身が把握しやすくなる。

LINEもデータ保存に便利

「クラウドなんて、よくわからない」と尻込みしてしまうなら、LINEを使ってデータ保存をするのも一手。

「家族でグループLINEを作って、そこに撮影した画像をアップしていきます。これなら家族みんなが情報を共有できるというメリットも。またLINEには“LINEキープ”という機能があり、ここに画像やLINE内のコメントを保存することができるので、こちらを使っても便利ですよ」 詳しい家族の力を借りては。

STEP4 ファイリングする

 ここまでやると、残ったのは「金目の紙」か「使う目的のある紙」だけになっているはず。あとはファイルボックスを用意して紙をジャンル別に分けしていくのみ。

「ジャンルは5つあるといいでしょう。子どもがまだ学生ならもう1つ“教育”のジャンルをプラスするといいです」

 注目したいのが未処理ボックス。これはボックスに仕分ける前の一時置き場として使う。

「例えば金融機関から紙が届いたけど、今から外出しなければいけない、というときに使用。今までならテーブルや棚の上に置いていたけど、それをやめて未処理ボックスに入れるんです。後で読んで、捨てるのか、データ化するのか、ファイリングするのかを判断します。あくまでも一時置き場なので、入れっぱなしにならないように注意」

 この時点では、きれいに収納しようと思わず、ポイポイ投げ入れる感じでOK。中身が増えてきたり、ため込んだ紙を仕分けるときに、ボックスの中をさらに仕切って使いやすくアレンジしていく。入ってくる紙が1枚残らずファイルボックスに収まったら、家族が出し入れしやすいよう、ボックスはリビングに設置する。

PART2 お宝か、ただのゴミか!? ため込んだ紙の片づけ

個別フォルダをうまく使って

「ため込んだ紙」も「入ってくる紙」と同じ手順で選別して、ファイルに収めていく。ボックス内に紙が多くなってきたら、「個別フォルダ」を使ってチーム分けを。

「例えばマネーボックスの中には、税金に関する紙、銀行関係の紙、保険関係の紙、年金に関する紙などが入り交じっているので、種類ごとにフォルダで分けます。フォルダには見出しを書く部分が目立つように飛び出ているので、必要な紙を5秒で取り出せます」

 このとき、大事なパスポートやマイナンバーカード、通帳、年金手帳などもファイルに分類。ホームファイリングは、そこへ行けば大事な紙があると安心できる場所。必要なものが1か所に集まった情報ステーションだ。だから「通帳は大事だから引き出しに」などと別々にせず、ホームファイリングで一元管理を。通帳やカード類はポケットタイプのリフィルに入れておくと、ボックス内で迷子にならずすっきり収納できる。

 ため込んだ紙は、お金系、思い出系が多い。思い出系は機械的に要・不要と分けられないため、片づけの締めくくりとして行うのがポイント。

50代以降がため込みがちな2大分野の片づけのコツ

お金系

 最終学歴や資格取得の証明書は、信用と引き換えにお金を生んでくれるので、実は「金目の紙」。とはいえ日常的には使わないので、別の場所に保管を。銀行のキャッシュカードやワンタイムパスワードなどはマネーボックスへ。A4サイズのポケットリフィルに入れておくと、ボックス内でごちゃつかず取り出しやすい。注意したいのが印鑑。万が一の空き巣対策として、マネーボックスではなく別の場所に保管。

思い出系

 捨てられない思い出の品は写真に撮っておくのがおすすめ。石阪さんは「自分の棺桶に入る大きさの箱に、子どもからの大事な手紙や絵などを入れています」

【実録エピソード】紙片づけできなくて、あやうく大損!

埋もれた紙の中から2000万円の保険金が!

 家中、紙だらけで生活していたA子さん。石阪さんが片づけに行くと、生命保険会社から届く控除の書類が出てきた。けれども保険証券は見つからず、A子さんも「そんな保険に入った覚えはない」と言うばかり。そこで石阪さんが保険会社に電話し、本人に取り次いだところ、2000万円の保険に入っていたことが判明。

 夫が亡くなったときに下りた生命保険はすべて使い果たしたと思っていたA子さん。けれども実際は、その生命保険を自分の名義に変えて、息子を受取人にしていたのだ。

「息子さんが小さかったので、万が一のために名義変更していたんです。今は息子さんも成人し独立。A子さんは解約してお金を受け取れるとわかり、顔色がパーッと明るくなりました。お金がないと思っていた老後生活が、ガラリと変わったんです」

紙の温床、財布は即、整理!

「毎日中身を出す、を習慣化させましょう」。レシートは確定申告に使うならマネーボックスへ。クーポン類はすぐに使うなら財布に入れておき、使わないなら期限をカレンダーに書き、クーポンは暮らしボックスに。ポイントカードは、「Stocard」というスマホアプリがおすすめ。「すべてのポイントをひとつにまとめられるので、お財布がすっきり」

伺ったのは…石阪京子さん


片づけアドバイザー、宅地建物取引士、上級心理カウンセラー。1度やれば絶対にリバウンドしない片づけメソッドが話題となり、収納監修、片づけレッスン、トークイベントなどを開催。多くの女性に暮らしの整え方についてのアドバイスを行っている。

人生に大きな影響を与えるのは「物」よりも「紙」の片づけだった! 紙の要・不要が瞬時に判断できるノウハウがつまった1冊。『人生が変わる 紙片づけ!』(ダイヤモンド社)

<取材・文/樫野早苗>

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