カラダが巨大化したみたい!身長3メートルの“乗り込めるロボット”…「スケルトニクス」を君は見たか

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2022年08月15日 17:40  まいどなニュース

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写真タイムラグがほとんどなく操縦者の動きに同期する
タイムラグがほとんどなく操縦者の動きに同期する

スケルトニクスとは、乗り込んだ人間の動きを拡大する身長3mほどのエンターテインメントロボットのこと。モーターやダンパーなどの動力を使わずに、特許取得済みのリンク構造により、人間の関節と同じように動きます。乗り込んだ人間の手足の動きがそのままダイレクトにロボットに伝わるため、あたかも自分の体が巨大化したような感覚を味わえるのです。

【動画】スケルトニクスが動く様子を見る…モーターやダンパーなどの動力は使っていません!

ただし、すべてが身体動力のみで動くわけではなく、物を掴んだり、ジャンケンしたりするときの指を曲げる動作はモーター駆動のため電力が必要で、手元のボタンで操作します。また目を光らせるときや、空気砲の発射にも電力が必要なため、ラジコン用のニッケル水素電池を使っています。

高専ロボコンの優勝者がスケルトニクスを開発
スケルトニクスを開発したのは株式会社ロボットライドの阿嘉倫大さん。高専ロボコンにおいて全国優勝を果たした沖縄高専出身メンバーの一人で、恐竜型の二足歩行ロボットを改良すれば人が乗りこむことができるのではないかと思いついて作り始めたそうです。

スケルトニクスはプロジェクト開始から半年の開発期間を経て2010年に誕生。当初の目標は、人間の体に対しての拡大率を2倍に掲げていたものの、重量からくる脚への負担が大きいことから下半身だけは1.5倍までの拡大率になったそうです。

初号機はお台場にある日本科学未来館に展示されていますが、総重量は約40kgあり、上半身部分だけでも約30kg。竹馬に乗った状態で約30kgの重りを背負っていると考えると、歩行自体はかなり難しく同社でも2人くらいしか乗りこなせないそうです。また、初号機は乗り込む際にある程度、本体を分解する必要があり、乗り込むのにも動かすのにもかなり体力を使うため長時間の運用は難しいという問題がありました。

そのため軽量化が課題となり、装着時間の短縮、下半身の構造の見直しなどを経て、最新モデルである第7世代(スケルトニクス・モスキート)では、総重量は約30kg、上半身部分は約10kgまでの軽量化を実現。いまでは誰でも簡単に乗れて操作できるようになり、一日練習すれば歩くこともでき、練習を積んだ上級者にもなると早歩きもできるそうです。

武器はパンチのほかにも空気砲やライトセーバーなどあり
6月末に東京ビッグサイトで開催された「イベント総合EXPO」で、同社のブースでは第7世代のスケルトニクスが展示されていました。阿嘉さんが乗り込み、自由に歩き回り、空気砲を発射したり、ボールを投げたりキャッチしたりする姿を披露し、来場者からは歓声が上がっていました。

搭乗体験ではスケルトニクスは固定されていて、前側が大きく開いていることもあり簡単に乗り込むことができます。コントローラーが付いているアーム部分に腕を固定して動かすと、スケルトニクスの大きなアームも同じように動きます。動かすのにちょっと抵抗があるものの自分の腕の力だけで動くのは不思議な感じがします。指の動きだけはモーター駆動ですが、グリップに割り当てられた指のボタンを押すとロボットの指も曲がる仕組みのため操作はとてもわかりやすく簡単。

上半身のみの体験でしたが、第7世代のスケルトニクスの下半身は1.5倍まで拡大されているため、足を装着するとなると約40cmの長さの竹馬の上に乗っているような状態になります。実際に歩いてみるにはかなりの練習が必要でしょう。

「もしバランスを崩して倒れたらどうなるのか?」と同社代表の宮本大輔さんに質問したところ、「倒れた場合はひとりでは起き上がることはできないし、パーツも破損するかもしれません。ただ操縦している阿嘉はいままで一度も倒れたことはないからわからない」とのことでした。

スケルトニクスの武器はパンチや空気砲、ライトセーバー。転びにくいように下半身は装着せずに一対一でパンチを出しあって闘うROBOT BATTLE「RFIGHT」という新感覚のスポーツも考案しています。

現在スケルトニクスは派生型までいれると10種類あり、特注品もオーダーできます。すでに量産化も始まっていてドバイや英国に販売済みで、2025年の大阪万博には数体のスケルトニクスを歩かせてみたいそうです。

八王子にある本社では工場見学やスケルトニクスへの搭乗体験も受け付けています。3歳の子どもから操縦可能ですので、夏休みの思い出として家族でロボット搭乗体験するのもいいかもしれませんね。

(まいどなニュース特約・鈴木 博之)

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