昨年夏に行われたEURO2020決勝で、PKを失敗した3選手に人種差別攻撃をした男性が有罪判決を受けたようだ。16日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が報じている。
報道によると、判決を受けたのは、レディング在住のヒュー・レイドローという50歳の男性。同氏は、イタリア代表と対戦した決勝戦のPK戦でキックを失敗したFWマーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド/3人目)、MFジェイドン・サンチョ(同クラブ/4人目)、FWブカヨ・サカ(アーセナル/5人目)に対する人種差別攻撃のツイートを『Facebook』に投稿していたと伝えられている。
レディング治安判事裁判所は、ソーシャルネットワーク上で攻撃的なメッセージを発したとしてレイドロー氏を有罪とし、1年の執行猶予付きで8週間の拘留刑を言い渡したとのこと。また、1000ポンドの罰金なども支払うように命じられていることも併せて報じられている。
なお、レイドロー氏本人の供述によると、「何度かアルコールを口にした後、面白い投稿だと思ったものを誤ってシェアした」と主張しており、自分のFacebookアカウントがハッキングされたふりをしてこのツイートから距離を置こうとしたとされている。
6月には、FIFA(国際サッカー連盟)とFIFPRO(国際プロサッカー選手会)が発表したレポートによって、EURO2020とアフリカ・ネーションズカップの決勝でプレーした選手の半数以上が試合中、試合の前後にオンライン上で攻撃されるという事実も発覚するなど、大きな問題となっている。