「レディース服にポケットがない!」不満の声が国内外で続出 ユニクロは直接的な回答控える 青山や無印良品は?

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2022年08月17日 20:02  ねとらぼ

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 メンズ服と同じ価格なのに、レディース服には胸ポケットと内ポケットがない──。「ユニクロ」が販売する「感動ジャケット」についての投稿が発端となり、一部の消費者を中心にレディース服の仕様に対して不満の声が上がっています。



【画像多数】批判されたユニクロ「感動ジャケット」を見る



 ポケットを備えたレディース服には需要があるにもかかわらず、市場には少ないとする批判は過去にもSNS上で度々話題になっており、2019年にはレディース服は「『女性の体を綺麗に見せる』ことに全振り」しているという指摘のほか、一般的な服のみならず「女医用白衣のポケットが小さい」という指摘が寄せられていました。また、アメリカの人気インスタグラマーがレディースのジーンズのポケットが役に立たないと嘆く歌を投稿して共感を集めるなど、国内のみならず海外でも不満の声が見られます。



 歴史をひもとくと、1700年代末のフランス革命後、女性の服が体にぴったりとしたデザインとなり、ポケットを付けられなくなったため、ハンドバッグが生まれたという背景があるようです。1800年代末ごろからは女性の服にポケットが付けられる動きがありました。しかし、現在でも国内外で不満の声が上がっていることから、100年以上経過してもなお「レディース服のポケット問題」は根本的な解決はしていないと言えるでしょう。



 昨今、ロシアによるウクライナへの侵攻を受けた事業撤退をはじめとして、企業には社会問題に向き合う責務があるとする見方が高まりつつあります。日本の大手アパレル企業はレディース服の課題に対してどのように向き合っているのでしょうか? 編集部では、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング、「洋服の青山」を展開する青山商事などに問い合わせました。



●ユニクロ、直接的な回答控える



 ファーストリテイリングの「ユニクロ」担当者は、「当社は日ごろよりお客様からさまざまなご感想、ご意見を頂戴しており、大変ありがたく思っております。ご感想やご意見を真摯(しんし)に受け止め、これからもお客様にご満足いただける商品づくりに取り組んでまいりたいと考えております。大変恐れ入りますが、上記にてお問い合わせ内容への回答とさせていただければと存じます」とし、本件について直接的な回答は控えました。



●アダストリア、直接的な回答は得られず



 「グローバルワーク」や「ニコアンド」などで知られるアダストリアの担当者は、「弊社ではメンズ、レディースに関わらず、商品のデザイン、着心地、機能性、価格などさまざまな要素を掛け合わせて商品を企画しています。生地の選定やポケットの位置やサイズの選定も同様です」と回答。



 「また、Webストアに投稿されるお客さまの商品レビューをデータ分析し、商品開発に生かしています。今後もお客さまのお声を聞きながら、ニーズにお応えできる商品開発に努めてまいります」とコメント。同じく本件について直接的な回答は得られませんでした。



●青山「ポケットはほぼ付いている」



 一方で、「洋服の青山」を展開する青山商事の担当者は、同社が展開するレディース商品でのポケットの有無について、「テーラードジャケット(スーツ)にはポケットがほぼ付いており、またお客様ニーズを受けて、オフィスカジュアルなどに対応した一部ジャケット(スーツ)にもポケットが付いております」とコメント。



 他社のアパレルメーカーでは、レディースの服はポケットが浅かったり、服の素材が異なったりするという声があることを踏まえ、青山商事について聞くと、「当社ではレディーススタイルとメンズスタイルで同じ商品企画がないため、比較ができかねます。当社をご利用いただいているお客様のニーズに合わせた素材選びなどを実施し、商品を企画しております。SNS上で話題になっているようなご意見も踏まえながら、今後もお客様のニーズに対応した商品・サービスを企画、提供してまいります」と述べています。



●無印「基本的にポケットは全商品に付けている」



 「無印良品」で知られる良品計画の担当者は、「レディースアイテムはワンピースやスカートでシルエットを重視するためにポケットを付けない場合はありますが、基本的にはポケットは全商品に付けています。ただし、アイテムによってはデザイン上同じものでもポケットの数がメンズアイテムとは異なることがあります」とコメント。



 メンズ服とレディース服の素材の違いがあるかどうかについては「アイテムに合う素材の選び方をするため、軽さや厚さなど、それぞれデザインに合うものを選んでいます。ベーシックな商品(シャツなど)は男女そろえる場合はあります」と述べています。



 また、「無印良品」は男女兼用のアパレルアイテム「MUJI Labo」を展開しており、過去には2022年の春には衣料品の半数を男女兼用にすると日本経済新聞などに報じられました。良品計画はこのような取り組みについては、「現状では方向性が変わっています。今後も男女兼用アイテム(MUJI Labo)の継続展開はしますが、急速に男女兼用アイテムの拡大予定はございません」と話しました。



●ワークマン「ポケットは深く作っている」



 作業服・関連用品の専門店であるワークマンの担当者は、「当社の製品はプロのお客さまでも安心して着用していただけるように、ポケット付き製品のポケットは深く作っています。また、商品によっては多収納の商品もあり、高機能×低価格を軸に製品づくりをしております」とコメント。



 ポケットのみならず、素材についても、「当社はメンズ商品と同素材の製品もつくっており、そうすることによってレディース商品でも低価格で販売できております」と、作業服を中心にラインアップする同社ならではのこだわりを語りました。



●ワールド、オンワードホールディングス、しまむらは回答得られず



 なお、編集部では「SHOO・LA・RUE」などで有名なワールド、「23区」や「自由区」などで知られるオンワードホールディングスにも問い合わせましたが、2社からは回答を得られませんでした。また、「ファッションセンターしまむら」を展開するしまむらにも問い合わせ中ですが、同じく現在のところ回答は得られていません(8月17日18時00分現在)。



 「レディース服のポケット問題」には数百年にもおよぶ長い歴史があり、現在でも根本的な解決は見られず、国内外で不満の声が上がっています。今回、アパレル企業の回答、またその有無からはそれぞれの企業の立場が垣間見えました。



 直接的な回答は控えた企業、回答そのものが得られなかった企業もある一方で、レディース服には「ほぼ」あるいは「基本的に」ポケットを付けていると回答した企業のほか、メンズ服・レディース服を問わず、深いポケットへのこだわりを明かした企業も存在しました。



 いずれによせ、多くの企業は「ご感想やご意見を真摯に受け止め」「お客さまのお声を聞きながら」などとコメントしていることから、企業は一部消費者の抱える不満の声については把握していることが分かります。企業がこれらの声を受け止め、今後の商品企画や商品開発に取り入れることが期待されます。


このニュースに関するつぶやき

  • レディース服で女子暴走族復活かと思ってしまった、昭和人間なんだよなつくづく自分は
    • イイネ!20
    • コメント 4件

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