BE:FIRST、7人の深い絆とともに駆け抜けた結成からの1年間 1stアルバム発売前に振り返る

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2022年08月18日 06:11  リアルサウンド

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BE:FIRST『BE:1(CD+2BD)』

 SKY-HIが主宰するマネジメント/レーベル・BMSG主催のオーディション『THE FIRST』から、昨年8月13日に結成された7人組ダンス&ボーカルグループ・BE:FIRST。その3日後にリリースしたプレデビュー曲「Shining One」のMVは2週間で1000万回再生を突破し、デビュー曲「Gifted.」は各種音楽チャートで40冠を記録した。そんな彼らの結成から1年間の活躍を振り返りたい。


(関連:BE:FIRSTがオーディション課題曲「Be Free」と歩んできた道のり 新録バージョンから伝わる7人の歌声の進化


■怒涛のデビューからモデル、バラエティ、俳優など個々の活躍も


 好調なスタートを切ったBE:FIRSTは、同年9月18日、結成後初ライブにして初のフェス出演となった『SUPERSONIC 2021』にオープニングアクトとして登場。結成からわずか1カ月ということを感じさせない堂々たるステージを見せた。ようやく夢を掴んでアーティストとなった彼ら。初のステージで「Shining One」を歌い終えた時、SHUNTOは雨上がりの空を指して天を仰ぎ、溢れる想いを胸に目を閉じて、じっとその瞬間を噛み締めていた。その表情は、多くの人の心に刻まれたことだろう。


 プレデビュー期間を終え、11月3日のデビュー日から2日後には、ワンマンライブ『“FIRST” One Man Show -We All Gifted.-』を開催。初のワンマンでありながらも、7本のマイクが奏でるメロディは、正真正銘“プロの歌声”であったように思う。また、当日はPRADAがライブ衣装を提供したことでも話題を呼んだ。他にも、六本木ヒルズで展開された同ブランドのポップアップストア「Prada Chalet」にはSOTA、MANATO、JUNONが、伊勢丹新宿店の「Prada Gallery」ではSHUNTO、RYUHEI、RYOKI、LEOがそれぞれアイコニックな装いを披露。ファッション誌『エル・ジャポン』2022年6月号増刊の表紙を務めた際もPRADAのクラシカルなコーディネートで登場したり、個人としてもJUNONのファッションモデルへの抜擢やファッションショーのランウェイへの参加など、普段からファッショニスタである彼らの存在感を発揮している。


 ほかにも、ソロでの活動を通じてグループの名を広げているメンバーも。以前にもダンサーとしてテレビ出演経験のあるSOTAは、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)に単独で出演。また放送当日には“電波ジャック”を行うことが告知され、朝からさまざまな情報番組に出演し、生放送での対応力を見せた。


 俳優・三山凌輝としても活動するRYOKIは、今年3月に行われた『舞台Bling Bling by Seventeen』で久しぶりの舞台出演を果たした。また、9月公開予定の映画『HiGH&LOW THE WORST X』のメインキャストにも抜擢され、その人懐こいキャラクターで共演者と打ち解けている姿も見られる。映画の撮影期間は音楽活動との両立が非常に大変であったようだが、インスタライブで「BE:FIRSTは帰る場所」と語っていたように、多忙な時こそ力になったのはメンバーの存在であろう。


■ラジオやテレビ番組からも垣間見える7人の成長ぶり


 そして、プロデューサーであるSKY-HIによると、「偶然の出会いを生み出せるメディア」として、ラジオ番組への出演は積極的に行っていたという(※1)。プレデビュー期間から全国のラジオ番組に出演していた彼らだが、昨年10月には初の冠ラジオ番組『文化放送サタデープレミアム BE:FIRSTのRADIO FIRST』でRYOKI、MANATO、LEOがパーソナリティを務めたほか、今年1月にはJ-WAVE『SPARK』の月曜ナビゲーターに就任。オーディション中の密着や、今年4月から全13回にわたって放送された冠番組『BE:FIRST TV』(日本テレビ系)での経験も相まって、コメント力にも磨きをかけ、雑誌インタビューなどでも自身の考えをしっかりと言葉で発信し続けている。


 音楽活動に対して常に真摯な彼らは、今までも年齢に関係なく、曲やパフォーマンスをさらに良くするためにはどうするべきか、積極的に意見を出して高め合ってきた。『BE:FIRST TV』のHulu完全版では、新曲「Grateful Pain」をレコーディングするにあたって、MANATOと掛け合うパートを担うLEOが歌詞の一部を変更してみてはどうかと相談する場面も。また、グループ全体のダンスパフォーマンスを底上げしているSOTAを筆頭に、客観的に意見を交わして調整を続けながらクオリティを高めていけるのも彼らの強みだ。オーディションで寝食をともにし、時にぶつかり合いながらも家族のように成長してきた7人だからこそ、自分の意見を押しつけたり相手の考えを否定したりせず、互いの意見を尊重しながら自ずと「グループにとって何がベストか」を考えられるのであろう。


 あっという間に迎えた結成およびプレデビュー1周年。7人は、1年前からは想像もつかなかったであろう経験もたくさんしてきた。今夏は、ジョナス・ブルーのステージでコラボした『FUJI ROCK FESTIVAL’22』や『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022』にも出演。また今月21日に開催される『SUMMER SONIC 2022』で約1年ぶりにZOZOマリンスタジアムに帰ってくる彼らの進化したステージも見逃せない。LEOの「ファイティングポーズではなくハグを」という言葉通り、他のアーティストへのリスペクトも忘れずに、仲間同士で切磋琢磨しながらともに音楽業界を盛り上げていこうというスタンスは、きっと近い将来、国境を越えたフィールドへとBE:FIRSTを後押しすることだろう。(風間珠妃)


※1:https://style.nikkei.com/article/DGXZQOUC1842P0Y1A211C2000000/


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