わが子にぴったりの中高一貫校はどう選ぶ? 専門家が勧める”偏差値+αの志望校選び”

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2022年08月18日 07:00  AERA dot.

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写真※写真はイメージです(gettyimages)
※写真はイメージです(gettyimages)
 子ども自身にとっていい学校生活をかなえるには、進学実績などの学力以外の観点からも志望校を吟味する必要があります。AERAムック『偏差値だけに頼らない 中高一貫校選び2022』では、特徴的な学校の実例を見ながら、知っておきたい志望校選びのコツを安田教育研究所の安田理代表に聞きました。


【ランキング】偏差値50台で入れて国公立大に強い首都圏の中高一貫校
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■校風で選ぶ


 校風は学校そのものといってもいい重要な要素だ。付属や別学か共学か、あるいは歴史の長さなど、さまざまなところに表れ、教育方針に収れんしていくものでもある。


 付属校は大学進学にも安心できる分、6年間のびのびと好きなことに没頭できる。一方進学校では大学進学に向け、高校生になると受験勉強が厳しくなる。


 また男子校・女子校は戦前に設立された歴史の長い学校である場合が多い。伝統を重んじ、独特の行事や作法の教育を実施しているところも。先生の異動も少なく安定的で、卒業生とのつながりが強い点も特長だ。


 一方で共学は比較的近代的で、明るく開放的な校風のところが多い。STEAM 教育やPBL 型の授業(問題解決型授業)など、新しい教育を取り入れやすい点も特長。現代社会で求められる即戦力を培うプログラムも多く見られる。


■部活で選ぶ


 部活動は学校によって活動状況が大きく異なり、活動日や時間の制限を設けているところもあれば、制限なく熱心に活動する学校もある。


 運動系部活で、全国大会などに毎年出場するようなところは、レギュラーの座をつかむのが大変だったり、高校からスポーツ推薦で選手が入ってきたりする可能性も。経験者が集まる強豪校なのか、趣味として楽しめるのかを確認する必要があるだろう。


「可能なら実際に部活動を見学し、雰囲気も体験できたらいいですね」(安田さん)


 近年では、設備や環境が充実した私立ならではの文化系部活も注目を集めている。


「最近は部活の研究成果をもって、東京大学など難関大学の推薦入試を勝ち抜くケースも出ています」(安田さん)





■寮で選ぶ


 子どもが大人になる過程で、親からの自立は欠かせない。寮生活では身の回りのことを自分でするので、必然的に自立が促される。


 中学受験の需要は首都圏に集中しているが、安田さんは「初めての土地で過ごす経験は人を大きく成長させるもの。寮がある学校は、個人的にはとてもいい選択肢だと思います」と断言する。


 寮には全国のさまざまな地域から子どもが集まることが多い。こうした出会いによって視野が広がり、子どものさらなる成長にもつながる。


 確認しておきたいのは寮の形式や特色だ。大部屋か個室か、規律は厳しいか自治重視か、家事の負担はどこまでかなど。わが子の性格も考慮して絞っていけるとベストだ。


「例えば函館ラ・サールのように、中学生時代は50人規模の大部屋で生活する寮もあります。楽しめる子もいれば、プライバシーがなくつらいという子もいるかもしれません」


 わが子に一番合う学校は、偏差値や進学実績だけを見ていてはわからない。子どものことも学校のことも、幅広い視野でじっくり見ることが必要だ。


安田教育研究所 安田 理代表
早稲田大学卒業後、大手出版社で受験情報誌、教育書籍の企画編集にあたる。2002年、独立。中学受験の専門家として、講演、執筆、情報発信、セミナーの開催、コンサルタントなど幅広く活躍中。


(阿部桃子) 


※AERAムック『偏差値だけに頼らない 中高一貫校選び2023』より


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