「飲んだくれスタイル」のおじさん保護猫、10年も家族が見つからず…やっとつかんだ赤い糸「卒業おめでとう!」

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2022年08月19日 07:30  ORICON NEWS

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写真「飲んだくれスタイル」が得意、大きな体のパーマン(写真:ねこけんブログより)
「飲んだくれスタイル」が得意、大きな体のパーマン(写真:ねこけんブログより)
 NPO法人『ねこけん』にはたくさんの猫たちが保護されており、シェルターや預かりボランティアの元でまったりと暮らしている。猫たちは譲渡会や里親募集を通じて新たな家族を探し、いずれ巣立っていく。だが、そんななか10年間も『ねこけん』に住み続けた猫がいた。その名は「パーマン」。愛らしい大きな体を持つこの猫について、代表理事・溝上奈緒子氏に話を聞いた。

【写真】「中におじさん入ってる?」魅惑のボデー持つ猫パーマン、足をクンカクンカしてこの表情…

■警戒心の強いパーマンとブービー、いつしか“古参”に…

 「パーマン」と名付けられたこの猫。とても大きな体のキジトラのオス猫で、見た目通りののんびり屋。ときには写真のように足を広げた格好でどっしり座る様子を見せ、『ねこけん』ブログでは「飲んだくれスタイル」と評されている。たしかに、まるで中におじさんが入っていそうな座り方だが、もっちりとした体は「魅惑のボデー」とも言われている。

 こんな風に、ゆったりと暮らしているパーマンだったが、『ねこけん』に保護されたのは約10年ほど前。名前からもわかるとおり、パーマンには兄弟猫「パー子」「ブービー」がいて、3匹一緒に保護されたという。

 「ボランティアメンバーが、ある会社の前に3匹の子猫が捨てられているところを発見したそうなんです。キジトラ2匹に、黒1匹。この子たちを保護して、パーマン、パー子、ブービーと名付けました」

 3兄妹のうち、一番早くに家族が見つかったのはパー子だった。

 「実はパー子は脳に障害があったんです。うまくおしっこができなかったりと、たしかに手はかかるのですが、人にすぐに慣れて、人間を怖がることをしない。障害があっても、逆に管理はしやすかったようですね」

 一方で、パーマンとブービーは、「とても警戒心が強かった」という。それでも、ブービーは、パー子に続いて新たな家族のもとへと卒業していった。なぜか残ったのは、パーマンだけ。それからどんどん月日は過ぎていき、パーマンはいつしか“古参”と言われるような猫になった。

 長く『ねこけん』で過ごしながら、1年前までは触ることもできないほど、強い警戒心を保っていたパーマン。だが、少しずつ少しずつ心を開いていく。10年近くが経った今では、ときにはビクっとしながらも、それまでからは信じられないくらい撫でられるようになったとか。

 「やっと、やっと家族が決まりました。シェルターでは楽しくやっていたとは思いますが、本当に良かったです。生まれて3〜4ヵ月のころに拾って、今はおそらく10歳くらい。でっかくて、かわいい猫なんですよ」

 『ねこけん』のYouTubeには、卒業していくパーマンの動画が投稿されている。「古参メンバーがいなくなると寂しいけど…、でもやっぱり“ずっとのお家”が見つかると心の底から嬉しいです」と思いを明かすボランティアメンバー。コメント欄には、「幸せになるんだよ!」「卒業おめでとう」と多くの祝福が寄せられていた。

 人間が大好きとまではいかないが、つかず離れず、いい距離を持ったパーマン。保護猫を迎えようとする場合、「せっかくなら小さいうちから」と子猫を選ぶ場合も多いだろう。だが、成猫は成猫なりの良さがある。でっかい「魅惑のボデー」に詰まった可愛らしさはもちろん、これまで生きてきた年月に思いを馳せれば、おのずと愛しさが湧いてくるのではないだろうか。

このニュースに関するつぶやき

  • <「せっかくなら小さいうちから」と子猫を選ぶ> 猫は二十歳過ぎまで生きるかもしれないよ。 保護猫の側は、「せっかくなら若い飼い主に」選ばれたい、って思っているかもな。
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