公園のニューカマー「バナナ滑り台」は危険な遊具? 股間強打や転落の恐れあり メーカー「安全基準を満たしている」

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2022年08月19日 16:10  まいどなニュース

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写真遊びの広場に設置された「バナナ滑り台」。途中に分岐があり、危険性が指摘されている(滋賀県の守山市環境学習都市宣言記念公園)
遊びの広場に設置された「バナナ滑り台」。途中に分岐があり、危険性が指摘されている(滋賀県の守山市環境学習都市宣言記念公園)

 もりやまエコパーク(滋賀県守山市)の「遊びの広場」に設置されているバナナの形を模した滑り台を巡り、危険性を訴える声が上がっている。中盤に3方向に分かれる分岐があり、ぶつかって股間を強打したり頭から地面に落下したりする恐れがあるといい、3年前には岩手県の同じ滑り台で事故も起きた。専門家は「行政はもっと注意喚起すべき。事故が起き得る環境を放置してはいけない」と指摘する。

【動画】田舎の滑り台、なめんなよ!

 バナナ滑り台は、今春オープンした同広場の小学生向けエリアにある。複合遊具の一つとして備え付けられ、子どもらが連日遊んでいる。

 滑り台の対象年齢は6〜12歳で、側面にはコースを決めてから足をそろえて滑るよう促すシールも貼られている。ただ、実際には対象年齢未満と思われる幼児も多く遊んでおり、コース中盤の分岐にぶつかりそうになり、保護者が手を添えてサポートをする場面も見られた。

 3歳の息子を遊ばせていた30代女性は「対象年齢が記載されているのは知っていたが、テンションが上がって滑り台へ駆け寄ってしまうと確認をする余裕はなくなる」と話す。

 バナナ滑り台は2013年に新発売された比較的新しい遊具で、全国に200以上設置されている。一方、インターネット上にはこの遊具で危ない目に遭ったと訴える動画も複数投稿されている。

 盛岡市では19年に当時4歳の女児が頭から転落する事故が発生した。危機感を募らせた父親の鈴木徹郎さん(48)が市議らに相談し、盛岡では別の滑り台に取り換えられたという。

 ただ、事故の報告を受けたメーカー側は「安全基準を満たしており、構造の改善は行わない」と回答。医師でもある鈴木さんは「これでは同じ事故が繰り返され、いずれ重い傷害を負う子どもが現れる」と懸念する。事故防止に役立ててもらおうと経緯や内容をホームページで詳しく紹介している。

 守山市は市の広報誌5月15日号で、バナナ滑り台で遊ぶ子どもたちの写真を表紙にあしらい、遊具をPRしている。公園を管理する市ごみ減量推進課の担当者は「安全基準を満たしているということで設置している。市としてもエリア分けして、シールも貼った。安全に楽しく利用してもらいたい」とする。

 「子どもの遊び場のリスクマネジメント」の著者で一般社団法人「いんふぁんとroomさくらんぼ」(京都府向日市)の松野敬子代表理事は「ジャングルジムなどからの転落とは違って予見が困難。3歳の子が容易に滑り口に到達できるなら対象年齢の制限にはならない」と指摘している。

(まいどなニュース/京都新聞)

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  • そもそも滑り台を枝分かれさせる意味が分からない。中途半端に足を開いたまま滑り降りたら分岐にハマることくらい想像できように。
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