デ・フリース「僕にできるのはコース上で結果を出すことだけ」F1昇格の可能性はコントロール下にあらず

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2022年08月19日 17:11  AUTOSPORT web

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2022年F1第6戦スペインGP ウイリアムズからFP1に出走したニック・デ・フリース
メルセデスのリザーブドライバーを務めるニック・デ・フリースは、2023年シーズンにF1でレースをするチャンスを諦めていないが、グランプリドライバーになる将来の見込みは、彼のコントロールの及ばないところにあると認めている。

 フォーミュラEの元世界チャンピオンであるデ・フリースは、今シーズンは2回のFP1を任された。スペインGPではウイリアムズで、そしてフランスGPではメルセデスでルイス・ハミルトンのW13をドライブした。

 デ・フリースはどちらの機会でも立派な仕事をし、来シーズンにF1のシートを得るチャンスは存在した。しかし、おそらくニコラス・ラティフィが留まる可能性があるウイリアムズでも、アストンマーティンに移籍するフェルナンド・アロンソの後任としてダニエル・リカルドの名が最も頻繁に取り沙汰されているアルピーヌでも、27歳のデ・フリースは第一の候補ではないようだ。

「全般的にF1は大きな活力に満ちた産業とビジネスで、物事はとても早く動いていると思う」とデ・フリースは最近ハンガリーで語った。

「僕にできるのは自分自身のことだけだ。それ以外のことはすべて僕のコントロールが及ばないところにある。だから僕は自分に集中していくつもりだ。時間が経てばどうなるか分かるだろう」

 デ・フリースは、フォーミュラEではメルセデスのワークスドライバーであり、メルセデスF1のリザーブドライバーも務めるという立場にいるので、パドックで注目を受けることができた。しかしメルセデスF1のチーム代表であるトト・ウォルフは、デ・フリースの貢献に満足してはいるものの、F1における彼の今後を支援する力には限界があると考えている。

「もし彼に意味あるF1プロジェクトを提供できないとしたら、我々は彼を手放す必要があると考えている」と先月ウォルフは認めた。

「彼はあらゆる選択肢を検討している。スポーツカーや、もしかしたらフォーミュラEもだ。しかしいつかF1のドアが開くチャンスが来ることを諦めてはいけない」

 F1のことは忘れて前に進む時が来ているのかどうか尋ねられ、デ・フリースは「結局のところ、僕はその質問への答えを持っていない」と語った。

「僕はキャリアの初めの頃から、キャリアのなかで成功を続けるための唯一確実な道は、コースでパフォーマンスを発揮してベストを尽くすことだというアプローチをとってきた。それが僕にできる唯一のことなんだ」

「もちろんブレンドン(・ハートレー)のようにしばらく耐久レースに出た後にF1に戻るような状況も見てきた。だから将来何が起こるかは分からない」

「でも現実的かつ正直にならなければいけない。結局僕がコントロールできることは、コースであるレベルの結果を出すことだけだ。それが僕がやろうとしてきたことで、その後のことはそのうち分かるだろう」

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