「共感疲労しやすい人」に共通する3つの特徴? 辛い話で苦しくならない聞き方【公認心理師が解説】

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2022年08月19日 21:21  All About

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写真共感疲労しやすい人には、性格や経験でいくつかの特徴があります。気持ちにうまく寄り添ってあげられるよう、共感疲労を起こさない2つの話の聞き方のポイントをお伝えします。
共感疲労しやすい人には、性格や経験でいくつかの特徴があります。気持ちにうまく寄り添ってあげられるよう、共感疲労を起こさない2つの話の聞き方のポイントをお伝えします。

「共感疲労」とは? 他人の痛みに共感しすぎて疲れてしまうこと

「『聞き上手』とよく言われるけど、他人の苦労話を聞くと自分まで苦しくなる」

「つらい話を聞くと過去のつらい経験を思い出して、憂うつになってしまう」

このような感じをおぼえる人は、「共感疲労」に悩まされているのかもしれません。「共感疲労」とは、他人の痛みに共感しすぎることで、話を聞く側が疲弊してしまうことです。

共感疲労をしやすい人の3つのタイプ・性格や経験の特徴

共感疲労を起こしやすい人は、性格や人生の背景に特徴があると考えられます。特に次の3つの特性を持つ人は、人間関係のなかで共感疲労をおぼえることが多くないか、振り返ってみるとよいでしょう。

1. とても親切で、他人に気を遣いすぎる人

他人にとても親切で、気を遣いすぎる人は、他人のつらい話を聞くと過剰にサポートしてあげたくなってしまうことがあります。そのため、相手の求めるままにいつまでも話を聴いてしまう方もいます。なぐさめの言葉、励ましの言葉もたくさんかけ、頑張りすぎてしまう方もいます。

このように、とてもやさしい性格によって他人に対して心を込めて配慮をしすぎることで、共感疲労が生じてしまうことがあります。

2. 感受性が強く、心の微細な動きを感じ取れる人

感受性の強い人は感情の振れ幅が大きく、大いに感動したり、大いに悲嘆したりする傾向があります。そのため、他人のつらい話を聞くと、人一倍同情しすぎてしまい、まるで自分が相手と同じ体験しているような苦しみを感じてしまうこともあります。

他人の心の微細な動きを感じ取れるため、「気丈にふるまっているけど、心の奥に苦しみを抱えているかな」などと想像をめぐらせてしまうこともあるでしょう。そのため、他人のつらい話を聞くたびに心のエネルギーを消耗しすぎてしまい、共感疲労に苦しんでしまうことがあります。

3. 心の奥にトラウマをもつ人

過去にひどい嫌がらせを受けたり、悲痛な経験をしたりすると、心の奥にトラウマ(心の傷)を抱えてしまうことがあります。すると、他人のつらい話を聞いたときに、自分の心のトラウマが刺激され、過去のつらい記憶がよみがえって、とても苦しくなってしまうことがあります。

特に幼少期から抱えているトラウマの場合、心の奥から湧き上がるつらい感情の意味がよくわからず、息苦しさを何度も味わいながら、共感疲労に苦しめられてしまう方もいます。

共感疲労への対処法……疲れず上手に話を聞く2つのコツ

以上のように、とても親切で他人に気を遣いすぎる人、感受性が強く、心の微細な動きを感じ取れる人、心の奥にトラウマをもつ人は、「共感疲労」によって自分の心の安定が損なわれないように気をつけていく必要があります。

そのためにも、他人の話を聞く際には、以下の2つのコツを意識することをお勧めしたいと思います。

1. つらい話が長引きそうなら、時間制限で切り上げる

つらい話を語り始めると、時間を忘れて話し続けたくなる方は多いものです。こうした人の話に付き合っていると、気がつけば何時間も経過してしまうこともあるでしょう。

ですが、人の話を聞くことはとても疲れることですし、何十分も聞き続けていれば、集中力が切れてしまいます。そのため、筆者のように話を聞く専門家であるカウンセラーも、「相談時間は1回50分まで」などとあらかじめ話を聞く時間の上限を設定しているものです。

プライベートの会話では、何気ない雑談から悩みの話題に移っていくことも多いため、時間の制限なく聞きすぎてしまうことがあります。

「話題が重くなってきたな。いつまで続くんだろう」などと感じ始めたら、「〇時には次の予定があるから、それまでなら聞けるよ」などと前置きしながら、上手に話を切り上げていくといいでしょう。

2. よい意味で「しょせんは他人事」だと心得る

家族や友人などの近しい人がつらい思いを抱えていると、「私も相手と同じ気持ちでいてあげないと」「一緒につらさを感じ続けてあげなければ」などと考えてしまう方も多いかもしれません。ですが、自分まで相手と一緒につらくなりすぎてしまうと、共倒れしてしまうかもしれません。

そもそも、他人のつらさに寄り添い続けていくには、自分の心が健康でエネルギーが保たれた状態であることが前提です。家族や友人などの近しい人ほど、相手のつらい感情には何度も寄り添ってあげたいと思うものではないでしょうか。

だからこそ、よい意味で「しょせんは他人事なんだ」と捉えながら、相手に心のエネルギーを分けてあげられる自分であることが必要です。

以上2つのポイントでお伝えしたように、他人のつらい話を聞く際には「共感疲労」によって自分までつらくならないように気をつけながら、安定した心の状態を維持していくことが大切です。

ぜひ、身近な人の悩みを聞く際には、自分自身の心の健康を第一に考えながら、気長にサポートしていくようにしていただければと思います。

大美賀 直子プロフィール

公認心理師、精神保健福祉士、産業カウンセラー、キャリアコンサルタントの資格を持つメンタルケア・コンサルタント。ストレスマネジメントやメンタルケアに関する著書・監修多数。カウンセラー、コラムニスト、セミナー講師として活動しながら、現代人を悩ませるストレスに関する基礎知識と対処法について幅広く情報発信を行っている。
(文:大美賀 直子(公認心理師))

このニュースに関するつぶやき

  • ミミは心にブラインドを掛けれる様にしたよ(・・;)昔はかなりキツくて、言葉を喋れない時期もあったからね(・・;)
    • イイネ!12
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