山本キャスター、「若き日の反省文」を衝撃公開!【6−4−3を待ちわびて】第23回

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2022年08月20日 07:31  週プレNEWS

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写真山本キャスターの衝撃の反省文を公開!
山本キャスターの衝撃の反省文を公開!

夏も盛りのある日のこと。実家を整理していた母が「とんでもないものを発掘した」とニヤリうれしそうに言いました。その手には1枚の原稿用紙。何やら私が小学校4年生の頃に書いた「反省文」なるものが出てきたようです。

皆さんこんにちは、野球大好き山本萩子です。が、今週はいつもと毛色を変えて、ちょっぴり野球から離れた、わたくし山本の性格を創り上げてきたルーツを辿るお話から始めさせてください。

さて、その反省文の何が「とんでもない」かというと、とてつもなく問題作なのです。まずは皆さんに見ていただきましょう、どうかここで供養させてください......。

幼い頃は母によく「しゅうちゃん、1分でいいからしゃべるのやめてみる?」と言われるほど喋々(ちょうちょう)しかった私のことです、この日も小学校の授業が始まったにも関わらず、おしゃべりが止まらなかったのでしょう(笑)。結果、このような反省文を書かされる結果となったわけです。

この反省文の問題点は、とにかくイキっている、つまりカッコつけていること。反省しているようでしていないのです。

まずは冒頭の導入部分。当時から凝った小説を好み、音楽はちょっぴりませたラブソングを聴き、好きな野球選手は未来永劫ただ一人、宮本慎也だけだと豪語していた私ですから、こましゃくれていたところもあります。

「私は」「僕は」と一人称から始まるとか、主語述語がはっきりしているような、よくある文章を書きたくない。そんなつむじ曲がりの思いすらにじみ出ています......ああ、可愛げがない(笑)。

何より、中間部の倒置法「今、心のそこから思っている。しずかにしなきゃいけないということを」が気になりますね。

当時の担任の先生へ。15年の時を経て今、ここに心より反省しお詫びいたします。こんなイキり反省文を書いてしまったということを。

さて、この偏屈さと気の強さがにじみ出る作文を書いたのは10歳の頃だったわけですが、そこから更に3年前。小学1年生の頃に起こした、通称「猫返せ事件」についてもお話させてください。

現在、我が家にはバレンティンという名前のシーズン60発打ちそうな愛猫がいますが、私の猫好きは当時からのものでした。

ある日突然、実家からすぐ近くの草木が生い茂る場所に、1匹の猫が現れました。野良猫のわりには人にとても慣れていて、近所の子どもはもちろん魚屋のおばあちゃん、スーパーで働く人々からも愛されていて、その猫のまわりに人が集まっている光景をよく目にしたものです。

私も5つ離れた姉と一緒にかつおぶしや野菜くずを持っていくと、猫は体を擦り寄せて喜んでくれ、うっすら泥がついているけれど、それでもふわふわとした体を撫でては、愛おしくて堪らない気持ちになっていたのを思い出します。

その日も会いに行くと、いつも決まって夕方頃に丸くなって眠っているはずの場所に猫がいない。暗くなるまで探しても見つからない猫。憔悴し大騒ぎする私、とは正反対に穏やかな性格の姉は「どうしたんだろうね、お散歩してるんじゃないかな」と優しく説いてくれましたが、私はそれどころじゃない。

するとどこかから、姉の同級生の男の子が、家に連れて帰ったのを見た人がいるという情報が。彼は、私たちが通っていた小学校でも有名な暴れん坊でした。見た目は日本ハム時代の中田翔選手のような感じです。

私が「取り返しに行く」と言うと、姉は顔を強張らせていました。それでもそのときの私は、相手が小学6年生だろうと、地元でも有数のやんちゃボーイだろうと関係なかったのです。みんなの猫を返すべきだ。ましてや、あの猫に何かひどいことをしているんじゃないか......。言語道断、許すまじ。

すっかり息巻いた私は男の子の住むアパートに乗り込み、呼び出しベルを鳴らします。猫返せ、と。

男の子のお姉さんが猫を抱えて出てきました。「ごめんね、みんなのところに返すね」と。当時の私はやってやったと、猫と地元の平和を守る正義のヒーローになったつもりでした。

今思えば、男の子が連れて帰ったあの猫は、家で栄養価の高いキャットフードを食べ、体の泥をきれいに落とし、彼に優しく撫でられていたかもしれないというのに。まったく、この頃の真っ直ぐすぎる正義感と、短絡的なところには呆れることも多々あります。

と、このように芯は強いけれど頑固で、有り余る正義感を無駄遣いする。私のこの性格は、どうやら一朝一夕で創り上げられたものではなかったようです。頑固にストレートしか投げない江夏豊さんの1年目のよう、とでも言いましょうか。

ただ、野球においても「芯」は重要ですよね。バットの芯でとらえれば打球は飛び、真芯に当たればスイングが軽く感じるとすら言われます。それに、プロ野球におけるチームの編成や戦略、方針にもブレない芯は必要です。

けれど、それと同じくらい重要なのが視野の広さでもあります。対戦相手を観察して守備位置を一球ごとに変えたり、時には俯瞰で見て配球を考えたり。その視点があるからこそ野球というチームスポーツが成り立つように、日常生活や仕事においても視野の広さは大切。

芯の強さと視野の広さ、その両方を兼ね備えた、まさに宮本慎也さんの選手像......それを体現したような人物に私はなりたいと、改めて思ったのでした。

思い出話にお付き合いいただきありがとうございます。それではこのあたりで。また来週!

★山本萩子(やまもと・しゅうこ)
1996年10月2日生まれ、神奈川県出身。フリーキャスター。野球好き一家に育ち、気がつけば野球フリークに。2019年より『ワースポ×MLB』(NHK BS1)のキャスターを務める。愛猫の名前はバレンティン

構成/キンマサタカ 撮影/栗山秀作

【画像】山本キャスター衝撃の反省文

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