ブームの現状は? キャンプとの相性は? 「バイクの日」に行ってきた

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2022年08月20日 12:02  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
「8月19日はバイクの日」ということで、都内でイベントが開催された。会場にはカワサキ、スズキ、ホンダ、ヤマハの最新モデルが集結。バイクブームの現状や「バイクでキャンプ」というテーマ展示も気になったので、主催者に話を聞いてきた。


○125ccでバイクデビューが増えている?



1989年に政府が制定した「バイクの日」に合わせて開催している同イベント。今年はタレントやインフルエンサーによるトークショー、警視庁・クイーンスターズによる交通安全ステージ、国内二輪4メーカーの最新モデルやMotoGPマシンの車両展示などが行われた。


会場には展示車両に見入る親子連れや若者の姿も。ここ数年、バイクブームが過熱中だと聞くが、現状はどうなのか。日本自動車工業会 二輪車委員会の早田和正さん(ヤマハ)に話を聞いた。


マイナビニュース編集部:バイクが盛り上がっているそうですね?



早田さん:まず、免許を取る人が増えています。免許が欲しい人が増える一方で、コロナ禍で教習所では人数を制限したりしていますから、取りたいのに取れない。そうすると、ますます免許を取りたくなるのが人間の性ですよね。



編集部:どんなバイクが人気なんですか?



早田さん:特に伸びているのが125ccです。そちらに展示してあるホンダさんの「CT125」なんかは、最たるものですね。

早田さん:125ccは免許(小型限定普通二輪免許)が取りやすくなりました。最短2日で取れます。50ccと比べると30km/hの速度制限もないですし、2段階右折もないですから、人気ですね。昔の125ccは長距離を乗ると少し厳しかったんですが、最近のモデルは性能が上がっているので、150kmとか200kmの遠出も平気で行けますよ。50ccは少し厳しい状況ですが、125ccは実用性もあるし、遊びにも使えるところが受けているようです。モデルによっては納車1年待ちというバイクもありますし、中古車のニーズも高まっています。二輪業界にとっては、久しぶりの追い風という感じかもしれません。



若いライダーや女性ライダーが増えているのも最近の特徴です。ご自身の趣味とオートバイを結び付けて楽しんでいらっしゃる方も多いようです。



編集部:趣味といえば、今回の企画展示は「バイクでキャンプ」とのことですが、こういうバイクの楽しみ方も増えているんですか?



早田さん:バイクでキャンプに出掛ける人は以前からいたんですが、コロナ禍で密を避けたいということでバイクの人気も高まっていますし、キャンプを始める方も増えていますよね。いい相乗効果が生まれています。オートバイもキャンプ道具のひとつという捉え方もあるようです。



最近では「バイク芸人」も「キャンプ芸人」も増えていますし、アニメ『ゆるキャン』で興味を持つ人もいらっしゃいます。YouTubeで一般の方が発信している動画を見て、自分も始めたいと思われる人も多いみたいですね。


編集部:前から気になっていたんですけど、バイクでキャンプ道具って持っていけるんですか? 積載性といいますか……。



早田さん:ボックスを付けられるバイク、例えば展示してあるスズキさんの「Vストローム」のようなモデルだったらけっこう積めますし、最近は手ぶらで行けるキャンプ場も増えていますから、大丈夫です。椅子とコーヒーの道具だけをもって「チェアリング」とか、まずは気軽に始めてみるのも楽しいんじゃないでしょうか。



編集部:ちなみに早田さんは?



早田さん:私は900ccのバイクにテントや寝袋、コンロなどを積んで出かけて、泊まったりもしていますよ。振り分けバッグ(サイドバッグ)をうまく活用すれば、タンデムでも出かけられます。



編集部:バイクの今後は?



早田さん:ブームはまだまだ続くと思います。「バイクはコツ」ですから、しっかりと教われば誰でも乗れます。125ccなどの小さいバイクから始めてみてはいかがでしょうか。(藤田真吾)
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