『紅白』落選続きの美川憲一、唐突に「書道」を披露! きっかけは『ONE PIECE』?

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2022年08月20日 23:11  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

――日々更新される、芸能人のブログやSNS。毎日無数に更新される投稿の中から、かつて注目を集めたタレントの意外な活動や、ただただ元気そうな姿、ちょっと心配になる近況など、ライター・浦島茂世が「あの人」の「いま」を追いかけます。

今月の思い出しタレント:美川憲一

 芸能生活58年、発表したシングルは100枚以上、さらに『NHK紅白歌合戦』に26回出場という大スター中の大スターといえば、美川憲一さん。交友関係も非常に広く、「芸能界のご意見番」としても確固たる地位を確立しています。

 絢爛豪華な衣装で『紅白』を盛り上げた美川さんですが、実は2009年の出場を最後に落選が続いており、10年以上出ていません。一方で、21年6月にYouTubeチャンネル「美川憲一のおだまりチャンネル」をスタートさせ、体を張った企画に挑む姿が話題になったことも。そのため、今はテレビよりネットでその姿を見ることのほうが多いのではないでしょうか。

 そんな美川さんですが、SNSやブログで発信を始めたのは、割と最近のこと。19年11月にインスタグラム、20年9月にブログの更新を開始しています。ちなみに、どちらにも同じ内容を投稿しているようです。

 美川さんの投稿は、仕事の報告や訪れた場所の紹介、出会った方について書かれることが多いですが、文字数は少なめ。しかし、掲載された写真から伝わる本人のオーラや、ド派手な服装、そして美川さんの声が聞こえてくるかのような文体のインパクトがものすごく、思わず引き込まれます。

 例えば、1月23日の投稿では、グッチとバレンシアガがコラボしたアウターを身につけ、そこに同コラボシリーズの「かばん」や、「ゴールドのオーダーマスク」「ファー付き靴」「ダイアモンドに囲まれたエメラルド付きの象の指輪」という、非常にクセの強いアイテムを合わせています。

 色合いはベージュ系で統一されて落ち着いているのに、華やかに見えてしまうのがすごい。大物オーラで、クセ強アイテムを強引にねじ伏せていくファッション、これこそ芸能人です。

 また、美川さんはサービス精神も旺盛。6月23日の投稿では、親友・神田うのさんとの“仲良しツーショット”を披露していますが、2人の服は一般人が着て歩いていたら職務質問を受けそうなぐらい派手。とはいえ、この2人に「地味な服を着てほしい」と思う人は、ほぼいないでしょう。

 おそらく美川さんは、「うのと2人ですごい服を着ている写真を読者は求めている」と、きちんとニーズを把握して、投稿されているはず。自身のイメージを正確に把握されているところも、「さすが芸能人」の一言に尽きます。

 そんな美川さん、21年から唐突に習字を発表するようになりました。同年中は「雨水」や「立春」「春分」などの二十四節気を、今年は「如月」「弥生」「卯月」と旧暦の月名を、半紙に書いて披露しているのです。

 書道が得意な芸能人といえば、松村雄基さん、伊藤かずえさんという“大映ドラマコンビ”が、それぞれ「師範」レベルの腕前を持ち、秀麗な文字を書くことで有名ですが、美川さんもなかなかの腕前。しかも、文字を大きく崩したりせず、基本に忠実な文字を書かれていて、とても真面目できっちりしたお人柄なことも推察できます。ただ、必ず同じ文字の作品を2枚発表しているのは謎。「間違い探しかな?」と思うほど、違いがわからないこともあります。

 さらなる謎は、やはり「なぜ書道をやり始めたのか?」ということでしょう。ちょっと調べてみたら、美川さんが書をしたためるようになったのは、ブログやインスタグラムを始めてからなのだそう。つまり、昔からの趣味などではなく、単なる“ネタの一環”である可能性が高い!

 ブログやYouTube、インスタグラムのネタづくりとして、キャラ弁を作り始める芸能人を山のように見てきましたが、習字を始める芸能人は非常に珍しい。

 美川さんの「誰にも真似できない切り込み方」こそ、いままで芸能界のトップを走り続けられてきた秘訣なのだと思います。そんな美川さんの後を追って、ブログで書を披露する芸能人が増えると、“芸能人書道界隈”が盛り上がっていいなと思う、今日このごろです。

 ちなみに、美川さんは書道を始める前、20年に人気マンガ『ONE PIECE』(集英社)とコラボしたLINEスタンプを発表・発売していたことがあります。美川さんが描いた主人公・ルフィなどのイラストをスタンプにしたものですが、なんとも味のある作風で、当時は若干話題になりました。

 もしかすると、このときに何かを作って見せることに、喜びを見出したのかもしれません。そして、「絵はちょっとやめといたほうがいいかも」と、ご自分で悟ったような気がします。その判断力にも、「さすが芸能人」と唸るばかりです。

浦島茂世(うらしま・もよ)
美術ライター。1日の大半を芸能人・有名人のSNS閲覧に費やす。著書に『東京のちいさな美術館めぐり』(ジービー)、『猫と藤田嗣治』(エクスナレッジ)など。趣味はドトールコーヒーショップのBGMを曲名検索アプリにかけること。

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