長年主審として活躍したハワード・ウェブ氏が約8年ぶりにイングランドのプロ審判協会(PGMOL)に復帰することが決定した。24日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
現在51歳のウェブ氏は1989年に審判員としての活動を始め、通算500試合以上を担当。プレミアリーグでは2003年から2014年まで296試合の試合を担当したほか、2010年にはチャンピオンズリーグと南アフリカ・ワールドカップの決勝戦で主審を務めるなど、名物審判として活躍した。
2014年に引退すると、PGMOLのテクニカルディレクターに就任後、サウジアラビアサッカー連盟の審判部門部長などを経て、2017年からはメジャーリーグ・サッカー(MLS)の審判協会(PRO)でビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のゼネラルマネージャーを務めている。
PGMOLの発表によると、ウェブ氏は契約満了後にMLSを離れる予定で、今後数カ月以内に同氏がPGMOLの会長に就任するという。
約8年ぶりにイングランドに復帰することとなったウェブ氏は「PROとの契約が満了したら、イングランドに戻ってこの新しい挑戦を始めることを楽しみにしている。これは私にとって絶好の機会になる」と喜びを口にしつつ、次のように意気込みを語った。
「ここでの在職中に達成されたことをとても誇りに思っており、エリート審判育成計画を利用してPGMOLでも同様の影響を与えることを目指している。何年にも渡って多くの仕事によって築かれた基盤を引き継いでいくことも知っている。これらの基準を維持し、強化し、成長させてイングランドの試合にポジティブな影響を与えていきたい」