アヤックスは、ブラジル代表FWアントニーに対するマンチェスター・Uからの獲得オファーを拒否したようだ。一方で、アントニー本人は移籍への希望を明言している。26日、イギリス紙『ガーディアン』が報じた。
マンチェスター・Uが今夏の移籍市場で獲得を狙っているアントニー。今季就任したエリック・テン・ハフ監督のアヤックス時代の教え子であり、ブラジル代表としても活躍する22歳のアタッカーは、自身も今夏のマンチェスター・U入りを熱望しており、すでに個人間では合意に至っているとされている。
一方で、アヤックスとのクラブ間交渉は難航している。マンチェスター・Uは26日、移籍金9000万ユーロ(約123億円)のオファーを送ったものの、これをアヤックスが拒否。アントニーはクラブのこの決断に失望し、再びアヤックスに退団の希望を伝えたようだ。
『ガーディアン』の記者であるファブリツィオ・ロマーノ氏は、アヤックスがオファーを蹴った26日にアントニーへのインタビューを実施。アントニーが語った失望と移籍への熱意を伝えている。
「今日クラブとの面談で、かねてからの退団の希望を伝えた。かなりのオファーがテーブルに乗った今しかないってね。アヤックスは議論の末、代わりの選手を補強するのに5日しか残されていないと言って、オファーを拒否したんだ」
「僕はアヤックスにただ手放してほしいと求めているわけじゃない。エールディヴィジの選手として史上最高額の入札に対して売却してほしいと言っているんだ。このことについては2月から思いを伝えていたから、クラブは落ち着いてチームを再建できたはずだよ」
「僕はアムステルダムで幸せだった。アヤックスでタイトルを取り、友達を作り、キャリアの一部を築いたからね。だけど今は、僕の描いた物語と夢を追いかけるため、準備ができたという気持ちが強まっているし、そのモチベーションでいっぱいなんだ」
「みんなには僕の話を聞いて、幸せに向かって僕を突き動かすモチベーションを理解してほしい。高いレベルでプレーし続けるためにはこれが必要なんだ。アヤックスはこれからもずっと心に居続けるよ」