「傑出度」では歴代トップ? 2位に25本差でHRダービー首位の村上宗隆

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2022年08月29日 18:14  ベースボールキング

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ベースボールキング

ヤクルト・村上宗隆 (C) Kyodo News
◆ 2位にダブルスコア以上の差をつける圧倒的な数字

 セ・リーグ連覇へ向けて、首位をひた走るヤクルト。チームを支えているのは、若き主砲・村上宗隆だ。

 その村上は現在、打率・本塁打・打点の打撃成績主要部門「三冠」であるほか、安打数・塁打数・得点・四球・出塁率・長打率・得点圏打率など、ありとあらゆる打撃指標でリーグトップに立っている。




 ただ、それらの数字のなかでもとくに目を引くのは、やはり本塁打と打点だろう。

 村上の49本塁打は、2位の丸佳浩と岡本和真(ともに巨人)の24本塁打と25本差。120打点も、2位・大山悠輔(阪神)の75打点に大差をつけている。

 今季は開幕間もない頃から、とくにパ・リーグでいわゆる「投高打低」だと指摘されてきたが、村上以外の選手の数字を見ると、リーグを問わずその傾向にあるようだ。現在、3割打者は両リーグ合わせてわずか7人しかいない。そんな状況のなかで、村上の打撃成績は傑出している。



 たしかに、松本剛(日本ハム)の打率や、山川穂高(西武)の本塁打も傑出しているともいえる。現在、松本の打率.350に対して2位・吉田正尚(オリックス)は.311。山川の37本塁打に対して2位・浅村栄斗(楽天)は20本塁打である。

 しかし、村上の本塁打数は2位にダブルスコア以上の差をつける圧倒的な数字であり、完全な「ひとり旅」状態。他の選手からの傑出度という点では、やはり際立っている。


◆ 歴代最大差は2011年に中村剛也が残した「23本差」

 投高打低のシーズンというと、飛ばない「統一球」問題が取り沙汰された2011年、2012年を思い起こすファンも多いだろう。

 しかし、そんな打者不利な状況において、今季の村上のようにひとり本塁打を量産したのが中村剛也(西武)だ。


 2011年にパ・リーグ本塁打王となった中村がマークした48本塁打は、松田宣浩(ソフトバンク)の25本塁打に23本差をつけるダントツの数字であった。

 そして、この23本差という数字は、シーズン本塁打の1位と2位におけるプロ野球史上最大差のものだ。


 なお、それに続くのは、1966年のセ・リーグで48本塁打を放った王貞治(巨人)が、2位・長嶋茂雄(巨人)と江藤慎一(中日)の26本塁打に対してつけた22本差である。

 60本塁打というシーズン本塁打のプロ野球記録を残した2013年のバレンティン(ヤクルト)ですら、2位・ブランコ(DeNA)の41本塁打とは19本差どまりであった。


 村上の場合、シーズン終了までまだ27試合残している現時点でも、中村が残した23本差という数字をすでに上回っている。本塁打を放つペースを丸や岡本らと比較すると、その差はさらに広がる可能性は高い。

 使用球といった環境のちがいのために、過去の選手と現在の選手の成績を一概に比較することは難しいが、他の選手からの傑出度という点で、村上はまさに歴代トップの数字を残しつつある。


文=清家茂樹(せいけ・しげき)




【動画】まさに"村神"様…14打席連続出塁&49号

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  • あのゴジーラですら三冠とれんかったんや、はよこんなしょぼい日本プロ野球なんぞ飛び出してメジャいかせろexclamation
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