マンチェスター・Uは9月1日、アヤックスから完全移籍で加入するブラジル代表FWアントニーと正式に契約を締結。2027年6月30日までの5年契約を結んだ。なお、今回の契約には1年間の契約延長オプションも付随しているという。
すでに30日の時点でクラブ間合意が発表されており、移籍金は9500万ユーロ(約132億円)+ボーナス500万ユーロ(約7億円)であることがアヤックスから発表されていた。マンチェスター・U史上2番目の移籍金となり、エールディヴィジ史上最高額の売却額となる。
アントニーは加入決定に際し、マンチェスター・Uのクラブ公式サイトを通じて次のようにコメントした。
「世界で最も有名なクラブの一つに加入することができるなんて、僕のキャリアにおける最も素晴らしい瞬間だと感じているよ。僕を信じてくれた人たち、特に家族、そして監督やコーチ、チームメイトのみんなに感謝しているよ。彼らなしではここまで来ることはできなかったからね」
また、同選手はマンチェスター・Uを率いるエリック・テン・ハフ監督についても次のように言及している。
「アヤックスでエリック・テン・ハフのもとでプレーしたことは、僕の成長にとって完璧なことだった。彼のサッカーと指導スタイルは、僕のベストを引き出してくれる。そして、マンチェスター・Uでの計画や野望について彼が話してくれたことに、僕はとても興奮しているよ」
「アヤックスでの時間は素晴らしく、僕を信頼してくれたことに常に感謝している。でも今は次のチャレンジの準備ができている。新しいチームメイトと合流するのが待ちきれないし、マンチェスター・Uに多くの成功をもたらす役割を果たしたいと思っている」
現在22歳のアントニーは、左利きの右ウインガー。母国の名門サンパウロで2018年11月にデビューを飾り、2020年夏にアヤックスへと完全移籍した。公式戦通算82試合に出場し、24ゴールを記録。昨季のエールディヴィジ優勝などに貢献した。
また、ブラジル代表では2021年10月にデビューを飾り、これまで9試合2ゴールを挙げている。昨年夏にはU−24ブラジル代表の一員として東京オリンピックに参加。全試合に出場して金メダル獲得に貢献した。
今季からエリック・テン・ハフ監督が率いるマンチェスター・Uは、テン・ハフ監督の古巣であるアヤックスからアルゼンチン代表DFリサンドロ・マルティネスも獲得している。デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン、オランダ代表DFタイレル・マラシア、ブラジル代表MFカゼミーロも今夏からチームに加わっており、アントニーは5人目の新戦力となった。