明治安田生命J1リーグ第28節が2日に行われ、北海道コンサドーレ札幌とセレッソ大阪が対戦した。
リーグ戦3連敗中の札幌が、前節8試合ぶりの黒星を喫したC大阪をホームに迎えての一戦。札幌は福森晃斗やガブリエル・シャビエル、興梠慎三ら主力が先発出場。対するC大阪は山中亮輔や奥埜博亮、ジョアン・パトリッキらがスタメンに名を連ねた。
6分、札幌陣内でルーカス・フェルナンデスのパスミスを拾った上門知樹がDFラインの背後にスルーパスを供給。抜け出したアダム・タガートが右足で狙うも、シュートは惜しくも右ポストにヒット。12分には敵陣内でパスミスを拾った山中がボックス内に際どいクロスを供給するも、走り込んだJ・パトリッキにはわずかに合わず、先制点とはならなかった。
試合を優位に進めるC大阪は25分にも決定機。左のCKからマテイ・ヨニッチ、A・タガートと頭で繋ぎ、最後は為田大貴が右足で触れるも、ボールは惜しくも枠の上に外れた。
ピンチを凌いだ札幌は31分、左サイドでボールを受けた菅大輝がドリブルで持ち運び、自ら左足で狙うも、シュートはゴール右に外れた。
札幌は後方からのビルドアップを試みるも、C大阪の鋭いプレスに阻まれ、思うようにボールを前に運べず。対するC大阪も何度かチャンスを作るものの、最後の精度を欠き、得点を奪うことができない。前半はこのままスコアレスで終了した。
札幌は後半開始からキム・ゴンヒと青木亮太を投入。前半に比べ、C大阪陣内ボールを運べるようになるものの、ラストパスやフィニッシュの精度を欠き、得点には至らない。対するC大阪も58分にA・タガートとJ・パトリッキに替えて、山田寛人と中原輝を投入し、状況の打開を図る。
67分にC大阪に決定機。山田のスルーパスに抜け出した山中がボックス内からクロスを供給。中央でフリーになった上門が合わせるも、ボールに上手くミートすることが出来ず、シュートは枠の上に外れた。
78分、ついに試合の均衡が破れる。敵陣ボックス内右端でこぼれ球を拾った中原が左足を振り抜くと、放たれたシュートは美しい軌道を描き、ゴール左隅に突き刺さった。中原のJ1初ゴールでC大阪が先制に成功した。
86分、左サイドを持ち上がったG・シャビエルがボックス中央にクロスを供給すると、これをキム・ゴンヒが頭でゴール左隅に流し込み、札幌が試合を振り出しに戻した。キム・ゴンヒは来日初ゴールとなった。
90+3分、途中出場の清武弘嗣のスルーパスに抜け出した山中が左足で強烈なシュートを放つも、GK菅野孝憲が好セーブで凌ぐ。
このまま試合終了かと思われた90+4分、ボックス手前でボールを受けた青木が右足を振り抜くと、強烈なシュートがゴール左隅に突き刺さり、札幌が逆転に成功した。
試合はこのまま終了し、札幌が3試合ぶりの勝利を手にした。
次節、札幌は11日にホームでジュビロ磐田と、C大阪は10日にホームでサガン鳥栖と対戦する。
【スコア】
北海道コンサドーレ札幌 2−1 セレッソ大阪
【得点者】
0−1 78分 中原輝(セレッソ大阪)
1−1 86分 キム・ゴンヒ(北海道コンサドーレ札幌)
2−1 90+4分 青木亮太(北海道コンサドーレ札幌)