引退表明の中日・福留へ…井端氏は感謝「あの日々がなければ僕もない」

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2022年09月09日 06:31  ベースボールキング

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引退会見を行った福留と駆け付けたチームメイト (C) Kyodo News
◆ 解説者から労いの言葉

 中日の福留孝介選手(45)は8日、本拠地での試合前に会見を開き、今季限りでの現役引退を発表。

 MLB時代も含め、プロ生活は通算24年。大きな決断を下すも、「誰しもが通る道。これだけ好きな野球をやらせてもらった。本当に楽しかった」と涙なしで語った。




 PL学園高から社会人・日本生命を経て、1998年のドラフト1位で中日に入団。首位打者2回、最高出塁率3回などのタイトルを獲得し、2008年からは戦いの場をアメリカ・メジャーリーグへ。

 2013年からは阪神で日本球界に復帰すると、そこから8年にわたって勝負強い打撃でチームに貢献。昨季からは古巣である中日に戻り、今季は代打を中心に22試合に出場して打率.043(23−1)という成績だった。

 日米通算の安打数は2450本。日本球界の現役最年長選手は、9月23日〜25日にバンテリンドームで行われる巨人戦のどこかで引退試合を実施する予定だという。



 8日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説陣も、大ベテランの戦いを労いながら、引退という事実には少し寂しさもにじませた。

 かつてチームメイトとして戦った井端弘和氏は、「プロ入りは私が1年早かったんですが、当時は同じショートのポジションだった。2人で朝から早出特守を受けて、あの日々がなければ僕もなかったと思っている」と、当初はライバル関係にあったことを明かす。

 そのうえで、「彼が入って来て、年下にレギュラーを取られる形になったので、僕としては“なんとか追いつかないと”と思ってやっていた。感謝しています」とも語り、若かりし頃の切磋琢磨が自身のキャリアの糧となったと振り返った。

 同じく番組に出演した齊藤明雄氏は、「とにかく24年間ご苦労さんということだけ」と、まずは長きにわたる活躍を労う。

 福留との思い出については、「解説として中日戦に行った時、当時の落合監督から“まだ投げられるか?”と言われて。冗談かなと思っていたら、福留選手の特打に投げることになった」というエピソードを告白。

 「驚いたんですが、特打を2時間近くやっていたんですよね。我々の現役の頃は特打と言っても20分〜30分くらいが多かった。そんなにやるのかと思いましたし、だからこそこれだけの成績を残すことができたのかなと」と、その練習量に驚き。

 対戦についても「2時間すべて投げたわけではないですが、スイングが鋭いなという印象は残っていますね。インサイドもうまく捌きますし、バットを折ろうと思ったんですが折れませんでした」と笑顔で振り返った。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』




【動画】後輩選手からサプライズも!中日・福留の引退会見

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